オルタネータ分解

ロータスエラン
バレオ・オルタネータ検査結果

あるショップで新品のオルタネータに交換後
1万キロも乗っていないのに
レギュレターがだめになったのでAssy交換
それも短距離で故障したので何故でしょうかと
親しいお客様から相談を受けました

2個のオルタネータを預かって検査

原因は2個共オルタネータ後部ブラシのあたりに
エンジンから漏れたオイルが入り込み
ブラシのあたる部分(スリップリング)の銅が異常磨耗し

1個は削れカスが詰まってショートしレギュレターが壊れていました

もう1個は銅が磨り減ってブラシがあたらず充電しない

これでは何度交換しても同じですから
応急的に2個1に組みなおして

エンジンオイルの漏れを直してから修理するようにお願いしました

使っていたバレオ製のオルタネータ
分解前
ブラシがついたトランジスタタイプの
レギュレターを外します
外したら銅の削れたカスと油がべっとり
覗くとカスがケースとの間にかみこんでいます
これでショート状態でトランジスタ
レギュレターが壊れたようです
削れたカスがかみこんだ
ブラシホルダーです
ショートによる発熱でホルダーが
解けています

全部分解してさらに検査
安定化電源を使ってトランジスタ
レギュレターの良否を調べます
このレギュレターは合格

削れたカスがかみこんだレギュレターは
壊れていました
こんな感じで付いています
スリップリングが削れてブラシが当たらず
当然電気が流れません

交換用スリップリングの補修部品は
すぐには間に合いません

改造して作るか
新品のオルタネータにするか
まずは2個の良いとこ取りで1個組みました