バッテリーで溶接が出来る XPウエルダー

35年程前通信販売で購入しました。バッテリーで溶接できるハンディーの溶接機です。
今は販売していないようですが、大変便利で現在も屋外用として使っています。

35年程前に購入した時のパンフレット・説明書です。

英文のハンドブック表紙です。

パンフレット写真横の文章は、本文から抜粋して記載しました。
アーク溶接もご自分で。
英国製
特許XPウエルダー
バッテリーでどこでも使用OK 市販溶接棒が使えます。
ホーム用・業務出張用に利用できます。


一部抜粋
ご家庭で、アーク溶接するためには多くのネックがありましたが、本機はそれを解決するものとして出現。ご自分で、経験がなくとも、自動車等のバッテリーから簡単にできます。
防護マスク、溶接棒等アクセサリー付
英国製/小型直流アーク溶接機“XPウエルダー”日本総代理店
米国製/フレキシブル精密万能加工機“ホワダム”   ′′
英国製/型取りゲージ“ミミック”          ′′
オーストラリア製/精密卓上旋盤“シャーライン’   ′′
超音波洗浄機“アルソニック”発売元、その他各国ツール発売。

XP WELDER COMPANY日本総代理店
株式会社アルトALTCO,LTD 

                  一部抜粋
 XPウエルダーは               従来機は
●価格は1/2〜1/10以下・・・・・・・50000円以上(交流アーク)/300000円以上(直流アーク)
●重さはわずか550g・・・・・・・・・・・20kg以上で移動が困難
●電源は12V自動車用バッテリーでOK・・・単相又は三相大容量電源が必要
●作業場所はどこでも良い・・・・・・・・電源により制約される
●誰れにも使かえ、操作が簡単・・・・・・技術が必要

10mm厚も溶接。だれでも、どこでも直流アークで仕上がキレイ。いままでどうしてもできなかったアーク溶接が簡単にできるようになりました。ホーム用とはいえ、まったく本格的能力。×Pウエルダーは軽くて使い易くアマチュアから専門家まで、今、世界中で評判のウエルグーです。このフィンガーチップ(アークするための調整)付の×Pウエルグーは、直流アーク利用のため、高性能でかつ極めて低価格の本格的性能機です。操作も極めて簡単、薄板から厚板、ロー付ハンダ付もできます。 バッテリー電源のため高電圧の危険等がなく、充電されたバッテリーと多少のコツがわかればプロ並みの溶接ができます。 電源はバッテリーを使用しますから、今までのように、大容量電源を必要としません。又、極めてコンパクトで.すから持運びも至って簡単。使用する場合も自由です。 野外作業や応急の出張作業にも偉力を発揮します。また、溶接作業をしたためにバッテリーを痛めることはありません。×Pウエルダーは、すでにホームエ作、趣味、模型工作を初め、官庁の諸業務用、自動車、自転車の修理、改造、試作品の溶接を初め専門の溶接技術者も本機の能力を絶賛し、携帯性を生かし出張業務用として活躍しています。
●XPウエルダーの内容
l.X Pウエルグー 2.防護マスク 3.溶接棒(l.6、1.9、2.5、3.2mm) 5.リード・アース線 6.クランプ 7.溶接棒締付キー 8.ロー付、ハンダ材料 9.取扱説明書 10.ケース付
●バッテリーがあれば直ぐ使える セットです。
XPウエルダーはヨーロッパ有数の溶接機メーカーで自信をもって作りだされた製品です。
従来の常識を破った新しい時代のウエルグー専門家も絶讃した能力です。いまや貴方も溶接に不自由することはありません。      一部抜粋
どなたも使用でき、かつ仕上がきれいです本機は、プロ用に使える能力と、誰れでもアーク溶接できる操作の容易性を兼ね備えた画期的ホーム用アーク溶接機です。
本機を溶接物に近かづけると溶接棒との間にアーク(火弧)がとびます。その間に流れる電流の発熱を利用し、溶接棒及び溶接物が高温で溶け溶接されるのは普常のアーク溶接機と変りません。
      材 料
市販溶接棒が使え、かつ故障がない本機は、特別に故障する所のない設計構造であり、溶接棒も市販品が使えますのであとあとまでも安心して長期に使えます。又、防護マスクは、手持ち式、バンド固定、保護メガネ専用等三通りにつかえるので、作業内容に応じて使い分けできます。
溶接厚さ10mm。本格的能力です。3・2mmの溶接棒を使える溶接機となると、従来では、かなりの重量の溶接機になります。その点でも本機は、極めて僅かな重量であり乍ら3.2mmの溶接棒が使用できます。そのため10mm厚の材料でさえ溶接できると同時に、アーク溶接では難かしい薄板溶接も可能です。全べての直流アークの良さが生かされます。アーク溶接には交流及び直流利用があります、直流利用は交流に較べ、操作容易さ、アークの安定性、使用範囲の広さ、電源の容易さ、仕上面等優れておりますが、高価格のため使用が限定されていました。しかし本機は、従来の1/10以下で、これらの良さが生かせる世界唯一の製品です。ロー付・ハンダ付から鋳物、ステンレスまで本機は、付属のカーボンロッド使用により、ロー付、ハンダ付から、専用溶接棒(市販品)の使用により鋳物ステンレス等にも使える万能タイプです。
中古カーバッテリーでもOK.
溶接物の厚さは、溶接棒太さ、電圧、電流により決まります。電圧、電流が大い程厚板の溶接ができます。12Vの場合は、0.7mm厚板程度及び、ロー付、ハンダ付専用です。24Vにすれば8ミリまでの溶接ができます。トランスの場合は12〜36Vですが瞬間ピーク電流が100A位流れますので、かなりの容量のトランスになりますのでバッテリー電源をおすすめします。一部抜粋
バッテリーの接続は溶接材料厚さと溶接棒により適時選択します。

12Vと6V直列で18V
12Vを2個直列で24V
12Vを3個直列で36V

             一部抜粋


        本体                  アースクリップ      線とターミナル
溶接棒をくわえる根本の丸いところに太い銅線が巻かれ、流れる電流で溶接棒が前後に
細かく振動し、適度なクリアランスを保ってくれます。

プレハブ小屋に棚をつけたり、5ミリアングル・8mm鉄板を溶接、10mmのボルトも真っ赤になるくらいです。

電圧が高くなるほど溶接棒を太くします。

バッテリーを使うため12ボルト又は6ボルト単位しか選択できないので薄物より厚物溶接のほうが得意です。

中古バッテリーを充電して使いますが6Vのバッテリーが1個あると大変良い。

プラス側をアース(溶接物側)にする使い方もあります。

慣れればこの装置なしで、バッテリーから直接でも溶接できました。

簡単な構造ですが、バッテリーをショートさせるくらいの大電流を流すのでバッテリーの扱いや操作には十分注意が必要です。特に接続を間違えてのショートやバッテリーに火の粉が飛んだりすると爆発することがあります。

バッテリーの充電放電中の火気にも注意。

溶接作業に守らなければならない必要事項の確認や、溶接技術の習得は大切です。
必要に応じて、専門書や経験者のアドバイスを参考にしてください。
常に注意して安全確認を怠らないように。