鍼灸治療の作用メカニズムは?

鍼治療の作用機序が研究されていますが、現在明らかにされている
主なものとしては、 腰の痛み・関節痛などの痛みを取り除く鎮痛作
用はどなたでもご存知と思います。
次に鍼灸では弱った内臓機能”虚”に対して働きの弱っている機能
を高める補う「補」、機能が高ぶりすぎているものを弱める「瀉」
により 内臓機能を調整します。また、肩こりの治療などでは、筋肉
の緊張を和らげ血流を改善します。

西洋医学では、鍼治療の刺激によりエンドルフィンという物質が分泌
されることがわかっています。(人の体内で分泌される脳内麻薬とも
いえるモルヒネ様物質で鎮痛効果があります)内臓機能の調節は自律
神経とホルモンによっていると考えられています。
鍼灸によって皮膚・筋肉などが物理的刺激を受けることにより、その
刺激情報が求心性自律神経により脳中枢に伝えられます。中枢で処理
された情報は内臓機能の調節に関与している自律神経に働きかけ、ま
た脳から各ホルモン分泌器官に働きかけホルモン分泌ということによ
り内臓機能を調節しします。
   
血流の改善作用は血流が悪くなってくると、老廃物不要物質がたまり
痛み凝り感が起こり交感神経が緊張します。鍼は交感神経の緊張を緩
める作用があり、それにより血流の改善が起こるのではと考えられて
います。
もうひとつは、軸索反射と呼ばれるもので、鍼刺激によりサブスタン
スPやCGRPといわれる血管拡張物質が分泌され、患部局所の血流
改善が起きると考えられています。鍼灸には、免疫抵抗力を強くする
効果、疾病の予防効果があることが最近の研究で徐々にわかってきて
います。免疫系・神経系・内分泌系が相互に調整しあい生体防御の為
ホメオスターシス 維持の為、働いているのではないかと考えられる
ようになってきました。
大きな病気になる以前に病気を防ぐ、「未病を防ぐ」というようにと
らえています。
病気予防として、健康増進として・内臓の働きを整え、美容法として
も鍼灸施術は効果を発揮致します。


鍼灸治療の診断方法は?

東洋医学では、全身にめぐらされている14の経脈の”経穴・ツボ”を
利用し、そのツボに鍼灸刺激を加えることにより、疾病の原因である
”邪気”による気・血の流れの滞りを取り除き、気の流れがスムーズ
になるように治療します。その気の滞りが、どの経脈のにある疾患な
のか、また陰陽・寒熱・表裏・虚実などを判別し、経穴を刺激調整す
ることにより、疾病を治します。
西洋医学では、各種の診断法・血液検査などを行ない「病名」が決ま
り、治療が行なわれます。東洋医学での特徴として大きな違いは、患
者さんの状態を、「虚・実」「陰・陽」「表・裏」「寒・熱」「気・
血・水」などという漢方 独自の概念で、また、脈診・舌診・体表皮
膚状態の観察などを行ない、診断「証」が決定され鍼灸治療が行なわ
れます。
血液検査をしたけれど、どこにも異常はないと言われたりする事もあ
るかと思います。東洋医学・松原鍼灸接骨院の玄関を、お気軽に尋ね
て下さい。


                

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