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1985年12月31日(火)〜1986年1月1日(水)一泊二日 |
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愛知県豊橋市細谷町海岸 |
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安立先輩(XT400)岡田(くるま)金井(RA125) |
水平線の彼方に沈む'85最後の夕陽を見送る
12/31(火)晴れ
夜勤バイトの疲れがたまったボロボロの身体を引きずるように起きたのが、朝8時半。集合時間の10時ちょっと前に大学に到着すると、安立先輩と山田が既に来ていた。先輩が「俺は後から行くから、とりあえずこれを持ってけ」とサントリー・オールドをくれた。「うぉ〜、オールド飲むのは、久しぶりだぁ!」と喜んでビンを抱きしめる俺だった。
金井が到着したところで、山田、俺の「彼女いない組」3台はのんびり出発したのである。R1は驚くほど車が少なく、気持ちよく走る。冬とは思えない暖かさで、春のツーリングみたいだ。
14時過ぎ、今夜のキャンプ地・細谷町の海岸に到着。テントを張った後、砂浜づたいに伊良湖岬を目指して走り出す。赤羽根まで約25km、パリダカのビクトリーランのつもりで波打ち際を爆走!バイクの音に驚いて鳥の群がワッと飛び立つ中を駆け抜ける。かっこいいぞぉ〜!!
伊良湖岬では、恋路が浜と伊勢湾を見下ろすガケの上で、ブラジルをたてながら'85最後の夕陽を見送る。水平線の彼方に、真っ赤に焼け落ちてゆくその姿に、我々3人は静かな感動を覚えるのであった。
18時過ぎ、キャンプサイトに戻ってくる。「さあ、あとは朝まで飲んで、喰うだけだ!」
1回目のミソなべ、名付けて「ミソなべ1号君」をたらふく喰い、ガンガン飲む。オールドがなくなってしまった。安立先輩に、「俺の分も少しは残しておけよな!」と言われていたが、なくなっちゃったんだから仕方がないよぉ。
夜もどんどん更けて、ラジオから'86の幕開けを告げる時報がなる。波打ち際に走っていって「俺たちだって、彼女が欲しいんだあぁぁぁ・・・」と叫ぶ「彼女いない組」の3人だった。
1/1(水)くもり
ガンガン飲んで酔っぱらっているうちに浜辺に人が増えてきた。安立先輩や岡田たちもやってきた。
2時頃だったろうか?突然、いろんな感情が「どっかぁ〜ん!」と爆発して狂った俺は、バイクにまたがり、叫びながら波打ち際をぶっ飛ばす。真っ暗だし、酔っているので目がよく見えない。
(大内:危ないから、こんなことマネしちゃダメよ。安立さん:若気の行ったり来たり、というヤツね。)
「あっ!」と気がついた俺は、ずぶ濡れになって海の中にいた。「うわー、大変だ!!」とXLを探すと、海の中、波の下で黄色のスモールランプがボーッと光っている。「これは、いかん!」とバイクを起こそうとするものの、波に押されてバイクもろとも再び海の中にひっくり返る。
その後の記憶は曖昧なんだけど、金井に助けてもらったような気が・・・。
朝、皆の協力でXLの復活作業に取りかかる。プラグをはずし、キックする度に海水がドピュッと飛び出す。これは、ひどい。もうXLのエンジンが目を覚ますことはないのか?
3時間程格闘した後、もうXLを捨てていく覚悟でテント内を片づけていると、押しがけをしていた先輩たちの歓声が聞こえてきた。「どーしたんだ!」とテントから走り出ると、「バッ ボッ ボボボー」XLが復活だ!!「・・・」感動の涙を目に一杯ためて、声を出すこともできない俺・・・。
こうして人騒がせな初日の出ツーリングは、とりあえず無事終わったのである。
(大内:初日の出が見えたかどうかは、記録にも記憶にもない・・・)
いや〜、波間に見え隠れするXLの黄色いスモールがきれいでした・・・(なんて言ってる余裕、ホントはありませんでした・・・) |
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