「真夜中の御坂峠越え」耐久林道ツーリング
    

ツーリングデータ

年月日

1986年6月14日(土)〜15日(日)

目的地

岐阜県/長野県 御坂峠〜しらびそ峠〜天竜スーパー林道

参加者

岡田(XL125)大内(XL200)

 ※()内は、現在の我々による「チャチャ」入れである


「出発前にニンニクラーメンでパワーアップ!」

6/14(土)〜15日(日)曇りのち晴れ

 21時30分、岡田誠が俺んちにやってきた。まずは、近所の公園前にあるニンニクラーメンの店に燃料補給に出かける。う〜ん、なかなかうまい!こってりとしたミソ味にたっぷりのニンニクスライス。こいつでしっかりとスタミナを蓄えて、耐久林道ツーリングに出発だっ!

ラーメン屋の前で出発前の記念撮影

 22時過ぎ、食後の缶コーヒーを飲み干してから、いよいよ夜の御坂峠目指して走り始める。ところが、出発早々ヘッドライトのロービームが切れてしまい、ハイビームのまま走ることになる。

 中津川のスタンドで給油。燃費は31km/lぐらい。どーも最近燃費がのびないなぁ。支払いのためスタンドの事務所に入っていくと、土曜日の深夜ということで、TVでえっちな番組がやっているではないか!画面に釘付けになって動かない俺に、岡田が「たぁ〜けぇ、おめーはなにしに来たんだぁ!」と怒られるが、見たいものは見たいんだよ!!

 TVに別れを告げ、泣く泣く、峠に向かって走り出す。峠への登り道にはいると道幅は狭くなり、うねうねとカーブが続く。集落を過ぎると、灯りもなくなり、道は真っ暗だ。舗装がとぎれダートになるところで、休憩する。真っ暗だぞぉ、こわいぞぉー。曇っているので星も見えない。

 「さぁ、ダートに突入だ!」と気合いを入れて林道に乗り入れる。しばらく走ったところで、岡田が予備ガソリンタンクを落としたため引き返す。道は例のごとくガレガレのガレ場だ。左手側は崖のはずだが、真っ暗なため、ブラックホールが口を開けて誘っているようで玉が縮み上がってしまう。ビビリながら走っていたためか、左コーナでコケて、左手中指を強打し、めっちゃくちゃ痛い思いをした。

 深夜の御坂峠に到着。1時15分だ。暗闇にも慣れ、怖さもちょっと忘れていたのに、岡田が「誰かの足音がするぞ!」とか言うものだから、急に怖くなってきて、峠を飯田側に下り始める。

仮眠を取ったバス停

 集落に下りてくると緊張がほどけたのか、急に眠くなってきて園原の集落のバス停で仮眠を取ることにする。4時間ほどウトウトしたのかなぁ。でも、寒くてあまりよく眠れなかったし、暗いときには分からなかったが、明るくなってから見ると結構汚いバス停だったりした。

 飯田駅前のそば屋で朝めしをすませ、赤石林道(といっても全線舗装だけど…)を越えて、しらびそ峠へ向かう。

 峠に登る林道はすごい霧で前がよく見えない。霧の中、緊張しながらも、実はちんたら走って峠に到着。いつもならすばらしい景観のこの峠なのに、今日は霧で全然山が見えなじゃねーか!「まぁ、とにかくコーヒーでもたてよう」とストーブやコッヘルを準備していると、なんと!青空があらわれてきた。「こりゃあ雨に降られるんかぁ〜」と思っていただけに、喜びも大きかった。

 「まだまだ先は長いんだ!」と南下を始める。和田の集落で昼めしの買い出しと給油をすます。ヒョー越峠の広場で昼めしにする。腹一杯食ったら、疲れがどっと出て、眠気の波状攻撃がやってきた。「気合いだぁ!まだまだ走るぞ!!」

 ヒョー越のダートをかっ飛ばし舗装道路に入った途端、リアタイヤの挙動がおかしくなる。いきなりパンクしてしまった。五寸釘がタイヤを突き抜いている。やられたぁ〜。約1時間のタイムロスとなってしまった。

くっそぉ〜、パンクだ!

 耐久林道ツーリング、とどめは天竜スーパー林道だ!いやぁ〜、全長53kmはさすがに長かった。ジャリの深いところではバイクの制御不能状態になってしまい随分と怖い思いをしたし、フラットな所は細かな砂が浮いていてどえれー滑るし、疲れたからだと心には厳しかったよ。林道後半には、リアブレーキがフェードしてスカスカで全然効かなくなってしまったもんね。ダート区間が終わって舗装に出たときには、もうヒザがガクガクで道路に座り込んでしまったのでした。

 16時、名古屋目指して帰路につく。東栄町あたりまで疲れのため頭がボーとして、かなり危険な状態だった。

 20時、無事帰宅。たくさん走った一日、天気に恵まれラッキー!、でも、ぐったり…


【今回のハイライト】

「真夜中の御坂峠は、真っ暗で本当に怖かった。バイクのエンジンだって、一旦止めたらもうかからなくなるんじゃないか?と思えて、休憩の間もずっとかけっぱなし。なのに『誰かの足音がするぞ!』と言うなよなぁ、岡田ぁ!」


 真夜中の御坂峠


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