マップキーによるショートカット
マップキーとは、ある単語(1文字でも良い)をキー入力すれば、あらかじめ登録しておいたメニューコマンドを自動的に実行してくれる、ショートカットキーのようなものです。
日本PTCからコンサルティングを受けると、マップキーの設定を推奨されると思います。何故デフォルトでそういうものを登録してくれていないのか、甚だ理解できないのですが、これを使わないと実際の作業に辿り着くまで数回コマンドをクリックするため、かなりの労力を浪費させられます。
設定の方法は簡単です。
- ウィンドウズメニューの「ユーティリティー」「マップキー」を選ぶとマップキーダイアログボックスが表示されます。以下、「pr」とタイプすれば突起フィーチャーが作成されるものを例にとって説明します。
- [新規]ボタンをクリックし、「キーシーケンス」にショートカットで使いたいキー入力「pr」を記入します。
- [名前]は適当な名前を付けます。後ほど説明するツールバーのボタン名になります。
- [説明]はツールバー使用時のヘルプの表示内容です。
- 「プロンプト処理」を「キーボード入力を記録」にして[記録]ボタンを押し、実際のメニューコマンドの操作をしていきます。EXCELのマクロを記録したことがある方は、同じ要領です。
「部品」「フィーチャー」「作成」「ソリッド」「突起」「押し出し」「ソリッド」[終了]とクリックしていきましょう。
【注意】
実際に記録されるのは、メニュー操作の手順だけのようです。メニューの階層が変なところから記録始めると、使うときに記録時点と異なるメニューだった場合、エラーになります。なるべく最上位のメニュー(部品メニュー等)から始めるほうがいいと思います。
- 操作が終わったら[停止]ボタンで終了させます。
- これで一応記録はできていますが、これはまだメモリ上に作成しただけです。ファイルに保存したい場合は、「マップキーの保存」「全」ボタンを押します。
【注意】
一旦ファイルに保存したマップキーはPro/E上からの操作では削除できないらしいです。削除したければマップキーの内容が保存されたファイル自体を、メモ帳等のエディタで編集しないと消せないとPTCの方に聞きました。でも本当なんでしょうか?
【追伸】
マップキーはメニューコマンドで実行する手順を保存しているので、スケッチとか普段はマウスクリックで選択しているものを、メニュー選択にして名前で選べば、ちゃんとマップキーに保存されます。あと、マウスクリックの選択をそのまま実行して、フィーチャーを最後まで作成してマップキーを作成した場合は、クリック部分だけが後から選択形式になるもののクリック後に操作した部分(例えば全貫通みたいな選択)は、記録されています。意外とマップキーは賢いんです。