山梨の医院
がん患者に尿飲ませる
保険医指定取り消す医薬品と認められない薬を投与した疑い
2000.10.4毎日新聞朝刊
 末期がん患者に患者自身の尿を飲ませるなどの特殊な医療行為をしていた甲府市の佐野外科医院(佐野鎌太郎院長)に対し、山梨社会保険事務局は3日、健康保険法違反などの疑いで同医院の保険医療機関の指定を取り消すとともに、佐野院長(64)の保険医登録も取り消す行政処分を発表した。

 同事務局の調査によると、同医院は1990年ごろから末期がん患者に尿を飲ませたり、解毒療法と称してコーヒーでかん腸するなど健康保険法では認められない特殊な治療を実施。

 同事務局は、24人に対する特殊な沿寮を確認しているが、未確認の患者を合わせ、年間数十人から100人ほどが特殊治療を受けていたとみている。

 処分に対し、佐野院長は「自由な診療と保険診療の混合は、他県では黙認されている。なぜ処分されるのか疑問。処分取り消しを求めて訴訟も考えている」と話している。
私見)確かに保健診療で認められない治療も多い(効能書きには書かれていないが効く病気があったり)混合診療が必ずしも悪いとは思わないが、現行法規では認められない。
民間療法や代替療法としてわんさと尿療法が出ているがどうもなぜ効くのかという点で説得力がない。

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