正露丸を使っている人は多いですが
これが何だか知っていますか?
 明治38年、日露戦争も後半戦となり、ロシア軍を奉天城に包囲していた。零下30度のもとで日本軍は下痢を起こすものが多く困っていた。その原因は凍結した米飯を食べるためであった。

 姫路師団軍医中目成一がクレオソートを米飯で練り丸薬として服用させた。これで下痢がおさまった。日露戦争後よりこの丸薬を征露丸と呼ぶようになり、各製薬会社がラッパのマークをつけ製品化するようになった。 その後征露丸ではいけないということになり、正露丸に改められたとのことです。

なおクレオソートはブナ、カシ等の原木を乾留、蒸留、精製して得られるもの、殺菌・防腐作用があります。 石炭より作られる工業用クレオソートがありますが、これについては副作用があります。

正露丸は植物からのクレオソートなので心配がないと製造会社は言っていますが、本剤の性状を考えると整腸剤として多量に常用するには問題がないか心配です。

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