バイアグラと視覚異常

バイアグラの効果発現機序については他書に譲ることにします。

バイアグラを服用すると物に色がつく、まぶしいと感じるそうです。
実験的には青/緑の識別が悪くなるそうです。

バイアグラは選択的にcGMPフォスフォジエステラーゼ5という酵素を選択的に阻害します。
眼の網膜では光を感ずる時、細胞内のcGMPが重要な役割を果たしています。
このcGMPも上記の酵素が関係しているのでこの酵素が阻害されることによってcGMPの網膜での濃度が高まり色覚異常を引き起こすようです。
この異常は一過性で薬の血中濃度がピークに達したとき起こるようです。

なお、バイアグラは現在のところ健康保健の適応は受けられないようです。
さらにバイアグラ類似の薬剤が治験中とのことです。

老婆心ながら一言、副作用で効きすぎも報告されています。服用は30分くらい前に、お酒は効果発現を遅らすので要注意とのことです。

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