〜禁煙医師連盟〜
受動喫煙による健康被害の診断基準作成へ
medical Tribune 2005.3.17
 たばこによる健康被害の防止を求める世界保健機関(WHO)の「たばこ規制に関する枠組み条約(FCTC)」発効を受け,「日本禁煙推進医師歯科医師連盟(禁煙医師連盟)」(会長=大阪府立成人病センター調査部・大島明部長)は,わが国における受動喫煙による健康被害の診断基準を設ける考えを,同連盟学術集会の日本禁煙学会で明らかにした。

プロ野球選手の喫煙調査も予定
 診断書の有無が受動喫煙による健康被害訴訟に影響するため,統一基準を設けることにした。神経内科や呼吸器内科,循環器外科などの専門医による作業部会をつくり,今年中に作成する。

 同連盟は,非喫煙の医師・歯科医師による団体で,1992年に結成。癌や心血管疾患といったたばこによる健康被害についての啓発のほか,公共の場での禁煙・分煙化,医療関連機関の完全禁煙化を求めて要望書の提出などを行っている。これまでに大相撲升席の禁煙化などで“成果”を上げているが,今年はさらにレストランなどで子供連れの客を喫煙席へ案内することの禁止を求める。プロ野球選手の喫煙状況調査も行うという。


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