新型空気清浄機   JTが共同開発 
205.3.29 毎日新聞
◆4月から発売
たばこメーカーの「日本たばこ産業(JT)」 (本社・東京都港区)と空調メーカーの「ダイキン工業」(本社・大阪市)は共同で、たばこの煙とに潜いを取り除く性能を強化した家庭用の空気清浄機を開発した。4月から販売される。価格は6万5100円で、通常のものより約5000円高いという。

、今回開発された「フラッシュストリーマ光クリエールPLUS(プラス)」は、表面に2枚の開閉式パネルをつけ、上からはたばこの煙、下からは灰皿の煙を瞬時に吸い込み、においの成分を分解するのが特徴だ。25畳の広さまで対応できる。

 ダイキン工業は「空気清浄機の前でたばこを吸うと効果的。煙やにおいの不快感がとれます」と話す。初年度は、1万台め売り上げを目指す。

◆「制限」が半数
 JTでは共同開発に先立ち、02年秋に家庭内分煙の実態調査をした。回答者1万1500人のうち喫煙者は4割、非喫爆者は6割

 喫煙者に「自宅での喫煙に何らかの制限があるか」を尋ねると、ほぼ半数が制限があると回答。
「ベランダで吸う(ホタル族)」「換気扇の前で吸う」「自宅では吸わないようにしているなど、肩身の狭い思いをしていた。

 たばこで気になることを聞いたところへ喫煙者は「におい」25%、「煙」8%を挙げた。非喫煙者は「におい」39%、「煙」38%と、においも煙も解決してほしいと思っていることがわかった。

◆換気に配慮を
 空気清浄機市場はいまや年間200万台の売り上げ。しかし、今回発売される機種のように、室内の宗を吸い込んで再び室内に戻すタイプの場合、一酸化炭素など有害なガス成分までは除去できない。厚生労働省は、室内に空気清浄機を設置しても、換気には「特段の配慮」が必要と職場分煙のガイドラインで指摘している。

 産業医科大の大和浩・助教授は「一酸化炭素はにおいがなく、受動喫煙に気づかない。家族の健康のためにはやはり屋外で吸うしかないでしょう」と話す。


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