禁煙指導に対する積極性
医師の喫煙が大きく関与
Nikkei Mdical 2005.10
要約)
現在喫煙している医師は、そうでない医師に比べて
@患者の喫煙を容認する
A喫煙歴を聴取しない
B禁煙指導を行っていない
−という傾向が高いことが明らかになった。
札幌市で開かれた第64回日本公衆衛生学会で、日大公衆衛生学の兼板佳孝氏が発表した。

 調査は昨年12月、日本医師会会員から無作為に抽出した男性医師3000人、女性医師1500人を対象に行った。男性2485人、女性1242人、不明40人の計3767人から回答を得た(回答率85.9%)。

 その結果を性別や年齢の偏りを調整した上で分析したところ、医師の喫煙経験の有無によって、禁煙指導の在り方に大きな違いがあることが分かった。

また「患者は疾患を持っているので喫煙すべきでない」と答えた医師が全体で50.1%だったのに対し、内科医では59.5%
とやや高いことも明らかになった。

 兼板氏は「患者に対する禁煙活動を推進するには、医師の禁煙啓発活動も同時に行っていく必要がある」と指摘している。

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