意外と効果あり?たばこの警告表示
NIkkei Medical 2005.8
要約)
2005年7月1日、国内で販売されているたばこ全銘柄を対象に、新たな警告文表示がスタートした。
 新しい「注意文言」は全8種類で、うち2種類がランダムにたばこパッケージの両面に印刷。内容も、これまでの「あなたの健康を損なうおそれがありますので吸いすぎに注意しましょう」から、具体的表現「肺がんの原因の一つとなります」に変わった。

○心筋梗塞については「喫煙は、あなたにとって心筋梗塞の危険性を高めます。疫学的な推計によると、喫煙者は心筋梗塞により死亡する危険性が非喫煙者に比べて約1.7倍高くなります」、その根拠を示した厚労省サイトのURLを併記。、
○「胎児の発育障害や早産の原因の一つとなる」「肺癌により死亡する危険性が約2倍から4倍高くなる

肺癌の病理画像や煙にむせぶ子供の写真などを使う、海外での警告方法に比べればソフで、「まだまだ手ぬるい」。
日本たばこ産業広報部では「表示は既に広く知られている内容であり、パッケージ変更が売り上げに与える影響は小さい

今回から警告文を「パッケージ面積の30%以上を使って表示する」との規定が加わった。

喫煙者からは「他人からもはっきり見える大きさ。たばこを吸うことが恥ずかしくなった」「禁煙を始めるいいきっかけになった」との声も聞かれる。この機会に、喫煙習慣を持つ患者への禁煙指導を行ってみてはいかがだろうか。

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