経口禁煙薬
NIkkei Medical ONLINE 2006. 4. 20の要約
「バレニクリン」、米ファイザーが開発した経口禁煙治療薬でニコチン受容体部分作動薬である。
ニコチン依存形成には、α4β2ニコチン性アセチルコリン受容体が関与する。

バレニクリンは、このα4β2ニコチン受容体と部分的に拮抗し、ニコチンの作用を遮断し、喫煙の嗜好性を抑える。また部分的にこの受容体を刺激し、禁煙時の離脱作用を緩和する。

禁煙の確認は呼気中CO濃度(≦10ppm)測定で行った。

対照薬としてブプロピオン(グラクソ・スミスクライン)が使われた。本剤は抗うつ薬(日本未発売)で、欧米では経口禁煙治療薬としても使われている

第9〜12週持続禁煙率第9〜52週持続禁煙率
プラセボ群
17.7%
9.4%
ブプロピオン群
29.7%
15.7%
バレニクリン群
44.2%
22.5%
5人に1人強がおよそ10カ月間タバコをひと吹かしもしない禁煙に成功していた


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