会員意見調査結果を発表(2)
府医会鼻の喫煙実態について
大阪府医ニュース 2006.7.12
 タバコは嗜好品として長年親しまれてきたが、近年、タバコが健康に及ぼす有害性が明らかになるにつれ、禁煙運動が活発に行われている。これまで、我が国において、医師を対象とした継続的な喫煙実態の報告は少ないため、府医では、隔年毎に実施する本調査における結果を、健康面で一般人の範となるべき立場にある医師での喫煙の実態としてとりまとめた。

病院長の喫煙率が若干高い
 医師における喫煙率の推移によると、昭和60年調査では、診療所長38.7%、病院長44.1%、勤務医36.5%が喫煙していると回答していたのに対して、平成17年調査では、診療所長16.2%、病院長21.8%、勤務医19.5%となり、喫煙率が約20年間で半減している。

 また、喫煙者の割合では、病院長が若干高い。責任の重さからくるストレスも一因であると考えられる。
 1日当たりの喫煙本数は、診療所長、病院長、勤務医の三者とも「10〜19本」が最も多かった。

 参考として、平成3年調査によると、タバコをやめた主な理由として、診療所長67.1%、病院長70.9%、勤務医69.4%が、自分自身の健康のためであると回答。更に、診療所長18.8%、病院長22.0%、勤務医18.3%が、医師という職業を考慮して禁煙したと答えていた。

結論
 診療所長、病院長、勤務医の三者とも、この20年間に喫煙率は半減している。喫煙者の減少は、健康面や職業意識に基づく禁煙行動によるものであると思われる。また、喫煙者の喫煙本数は減少しているものの、世界的に見れば、我が国における医師喫煙率は、依然として高率であるため、今後、医師会は禁煙運動に一層取り組まなければならない。
喫煙率は20年問で半減

もとに戻る