同じカードキーでも、使い方はさまざま。 差し込んで、カチッと音がしたらドアノブをまわす。
差し込んで、ぬいて、青ランプで、あける。上から下にスライドしてあける。
そのときの、キー操作のスピードも開閉に影響。
鍵が壊れていて、部屋に入れない!」ロビーに下りてきたツアー客。
一緒に部屋にいって、鍵の操作。ドアはひらく。
「大丈夫ですから、やってみてください」見ると、キーを差し込んだまま、
三秒くらいしてから引き抜く動作。
キー操作には、タイミングが。
そこで、掛け声かけて「いち、に、さん」
磁気式のカードキーで部屋に入ろうとしたら、赤ランプが点灯。
ドアがひらかない。ホテルに申し出ると、 「キーを、クレジットカードなどと一緒にしていませんでしたか?」
「財布に、いれてました」他のカードの磁気が干渉して、 使用不可になったみたいです」
「部屋に、入れません」カードキーを紛失した相部屋の人が、キーを再発行
そのため、これまでのキーが無効に。安全対策上、こういうシステムのホテルも。
金属の鍵であけるドアには、二重ロック式も。
ひとひねりしただけでは開かず、もう半回転。
部屋によっては、右に回さず、左に回してオープン。 一方、キーはOKでも、ドア側の調子が悪いことが。
海外では、建付けが日本のように完璧でない。
ドアを少し押したり、引いたり、上に持ち上げたり、下に押してキーを回すとうまくいくことも。
「押してだめなら、引いてみな」
節電タイプのホテルが増えている。
ドアそばの壁にあるホルダーに鍵を差し込んで、 電源がオンに。
「電源キーホルダーシステム」と呼ばれている。電源のポケットに差し込んだ鍵。
外出の時に持ち出すのを忘れると、 オートロックで締め出されてしまう。
合鍵で開けてもらうか、フロントで新しいキーを作ってもらうことに。
「ああ、やっちゃった!」
ツアー客のロックアウトで多いのは、出発の日の朝、荷物を出す時。
おしりでドアを押して、荷物を出したのはいいけれど、ちょっとしたはずみでドアが閉まってしまう。
パジャマ姿にスリッパ履きでフロントに降りていくことに。
ロックアウトならぬ、鍵をドアにさしたまま部屋に入って休んでいる人が。
昼間、巡回のホテルスタッフが見つけた場合は、ドアをノックして渡してくれる。
深夜だと、安全のため、フロントに届けられることに。 朝起きて、キーがみつからない。
あちこち探し回ったあげく、フロントに連絡すると「こちらに、きております」
英国の伝統が生んだ執事(バトラー)。
現在でも世界中の五つ星ホテルなどで需要があり、専門学校も。
そこでは、こう教えているという。
「外交官の慎重さと次に何が起こるか事前に察することができるジェームス・ボンドのような
勘を持ち合わせた、断固とした先導者になるように」(映画『日の名残り』パンフレット)たとえに、ジェームス・ボンドが出てくると
ころが英国らしい。
ヨコハマ グランド インターコンチネンタルホテルのコンシェルジュ阿部佳さんのコンシェルジュの定義。
「慣れない旅先、とくに初めての土地というのは心細いものです。
そんなときに、温かな気安さと親身の誠意であなたに接する 『片時の友人』」 (『私はコンシェルジュ』講談社)
ヨーロピアンスタイルのホテルでは、エレベーターに「開」のボタンはあっても、 「閉」のボタンがついていないことも。チェックインした日本人が、「開」のボタンのそばにある「非常ベル」を押してしまう。
ベルがデザインされた黄色のボタン。押すと警報がなり、エレべーターがストップ。
業をにやしたホテルが、ガイドに泣きついた。 「『ドント・プッシュ!』と日本語で書いて貼ってくれ」エレベーターの階数表示。
ヨーロッパでは「1」がロビー階のことはすくない。 「L」「G」「0」などで表示。
宿泊客で、怪しいものではないですよ」エレベーター利用の際、軽く会釈したり、目で挨拶して
安全確認。
「エレベーターが動きません」ルームキーをキーボックスに通さないと、ボタン操作ができないエレベーター。
部外者が客室に入らないための保安対策。夜間だけこのシステムで運転しているエレベーターも。
部屋の外は、「公共の場」。
部屋に入ったら、わが家と同じようにチェーンロックを。
ノックがあったら、のぞき穴から相手をまず確認。 チェーンロックのない部屋。
ドアのところにイスを置いて就寝。
万が一誰かが部屋に侵入してきたら、 ドアがイスにぶつかる音で目が覚めるから。
「<ドゥー・ノット・ディスターブ>の札が見当たらないのですが‥‥」の問い合わせ。
ドアノブにかけておく「部屋に入らないで!」の札。
「このホテルは点灯式です。ベッド脇にあるスイッチを押してください」
ドイツ・ベルリン。
信号機の「歩け」「止まれ」ロゴをデザインしたものが。
ホテルが嘆いていた「記念に持ち帰るゲストが多いんです」