シンガポール情報 (98年1月)99年2月改訂


目次

1. シンガポールドルの種類と流通
2.
世界一高い自動車
3.
交通事情
4.
料理の味つけは?
5.
シンガポール人 気質


  1. シンガポールドルの種類と流通

    紙幣: 1, 2, 5, 10, 20, 50, (100)ドル   硬貨: 1, 5, 10, 20, 50セント 1ドル

    とにかく種類が多い。慣れない観光客は印刷されている数字が頼りである。1月現在では1SGドル=約75円
    2、10、20ドルは豊富に流通している。しかし私はまだ100ドル紙幣にはお目にかかっていない。日本の1万円札のように頻繁には流通していないか又は私が庶民であるかである。結構1ドル硬貨(8角形黄銅色)も流通している。
    硬貨では1セントと5セントが大きさがほぼ同じでよく見ないと間違えやすい。1セントは日本の1円玉と同じで気を抜くとどんどんたまってしまう。

     両替の話題を前回したが、買い物をしたりタクシーや地下鉄に乗る分には紙幣では2,10,20,50ドル、硬貨では50セントと1ドルを持っていれば問題ない。高価な商品や食事はクレジットカードで支払えば事足りる。シティーバンク銀行のキャッシュカードを持っていれば(当然残金があれば)ATMからSGドルが引き出せて便利らしい。このカードさえ持っていれば大抵のスーパーやショップで通用するので現金は少々の手持ちだけで心配いらない。

     紙の質は円よりかなり丈夫そうで油紙?で出来ている様である。おそらく折っても破れにくいようにしているのだろう。色は全般にオレンジ系統。大きさは千円よりやや小さい。
    写真のコインは左から1ドル、50、20、1セント。

  2. 世界一高い自動車

    シンガポールは自動車購入が困難な国である。なにせ日本製4ドア大衆車(新車)がなんと1000万円以上もする。なぜかと言えば第一に交通停滞を緩和する政策が基本らしい。
    現地の方に聞くところによると始めに自動車購入(使用)許可を国から購入する。それが1.5万ドルぐらい要る。ただし、逆に売却時には返却してくれるというから住宅の敷金の様である。購入する車自体には150%ぐらいの輸入関税がかかるらしい。当然ディーラーの取り分もあるので中古車と言えども700万円を越えることになる。従って盗難防止のためか主要幹線沿いにも余り屋外の中古車屋さんは見あたらない。

    NEW オーチャードロード近辺はかつて日中(午後7時まで)は車が入るのに通行ステッカー(1ヶ月有効/50SGドル、1日限り有効/3ドル)が要った。98年秋からプリペイドカードをダッシュボード上の無線支払機へ差しておき、通行する際に相当金額が差し引かれる様になった。この無線減算機(日本製)は無償で国から支給されたそうだ。ありがたい国である。

    目的は朝夕の交通集中を緩和する為 しかしそれでも朝夕は凄く停滞する。
     主要幹線を走っている車は自動車、タクシー、トラック、バス、少ないがオートバイ等である。車種はトヨタカローラ、クラウン、ホンダアコード、日産マーチ、ダイハツ、独ベンツ、韓国大宇(DAEWOO)、など。ベンツは考えるのも恐ろしい値段となるはずであるが、運転している人の中には若い人もいて意外な気がする。
    従って大多数のシンガポーリアンの交通の足は路線バス、地下鉄MRTである。

  3. 交通事情

    道路 世界一自動車の高い国は道路も閑散としているのかと言えば、日本の都市部と全く変わらない。朝夕大停滞の連続である。やはり国土が狭いのが原因?日本と違うのはトラックの荷台に大勢の人が載っている仕事へ行くらしい人々を結構見かけることだ。
    日本の道路交通法ではこの様に通勤手段にトラック荷台に載るのは禁止されているが。

    NEW 地下鉄 私は夕方しか地下鉄MRTに乗ったことがない。しかし午後4時以降ともなると日本よりは少しましだが結構混んでいる。車中はJ日本の電車よりも綺麗。違うのは車両の中央に吊革がぶら下がっている。金属製ポールも両サイドのドアの中央にあるので慣れるまでは立つ場所に少々戸惑ってしまう。 料金は初乗り50セントだったか?3駅ぐらい乗っても70セントと安い。自動販売機で日本のテレカの様な乗車券を買って入場する。両替機で使える紙幣は2ドル紙幣のみ。行き先料金丁度しか買わない方がよい。どうも数10セント余ってもカードは返却されないようだ。一日何回か乗る予定が分かっている人は有人改札窓口で回数券の機能を持ったペリペイドカードを買う必要がある。

  4. 料理の味は?

    現地の方のご厚意により海岸沿いのシーフードレストランで夕食する機会に恵まれた。私以外に日本人は来てなかった。さすがに現地の方が紹介する店である。

    今回で2回目になるのでようやく味が分かってきた。
    カニ、魚料理、骨付き揚げ肉、ミーゴレン(焼きそば)など色々食べてみたが全般的に辛い。
    普段では辛口で通っている私にも結構効いた。日本の’レトルトカレー5倍’以上の辛さである。
    ビールはアンカー、タイガー両ブランドとも飲んでみたが日本のラガービールとそんなに味は変わらない。強いて言えばタイガーの方がややこくがある。
    また、オーチャードロードには高島屋、そごう、伊勢丹等日本系列店が軒並み出店している。高島屋にはとんかつ専門店もあり、ライスも純日本米、日本で食べるのと全く同じ味なのにはびっくり。暑い国なので日没以降が過ごし易い時間帯なのか飲食、衣料店はだいたい夜10時頃まで開いている。その代わり午前の開店時間は遅め。

  5. シンガポール人 気質

    この件には余り自信がないが、シンガポール在住の方(シンガポーリアン)は8割弱が中国系である。日本で言うと「大阪の人間のようにがめつい。」そうだ。それは伊勢丹デパートオープン時、引換券を持ってくればルージュ1本無料進呈の話で開店直後に無くなってしまい、来る客来る客から非難を浴びたというエピソードが物語っている。
     私のように生粋の関西人には全く違和感がなかったが、純粋な関東の方はそのつもりで行動するべきでしょう。特に見るからに観光客風の格好だとラッキープラザ等値段交渉を要する店だと高額をまず示される。
     従って遠慮なく意見を言う、アメリカ風気質も備えている様だ。
    ただし、私の知っている現地の方は大変親切で、面倒見がよい人ばかり。
    やはりビジネス中心のつき合いなので気を使ってくれているのでしょうか?