2001年 第7戦 モナコGP


1. 予選結果

1  クルサード  マクラーレン  ブリヂストン
2位  M シューマッハ  フェラーリ  ブリヂストン
3位  ハッキネン  マクラーレン  ブリヂストン
4位  バリチェロ  フェラーリ  ブリヂストン
5位  R シューマッハ  ウィリアムズ  ミシュラン
6位  アーバイン  ジャガー  ミシュラン
7位  モントヤ  ウィリアムズ  ミシュラン
8位  トゥルーリ  ジョーダン ホンダ  ブリヂストン
9位  ビルヌーブ  BAR ホンダ  ブリヂストン
10位  フィジケラ  ベネトン  ミシュラン

 マクラーレン復活!! いやー、すごい予選だったらしいっすよ。シュー兄、クルサード、ハッキネンでトップ争い、タイム更新しまくり!!んで、シュー兄 最後のタイムアタックでトップに立ったと思ったら、直後にクルサードが更新、ってわけでこんな1,2,3になりました……。やっぱ、予選、見たいっすね。くそー、予選も放送しやがれ、関西テレビ!!

 さて、今回の予選、注目はジャガーのアーバインでしょう。なんと、6位!! さすがモナコです。言っちゃ悪いがあの車でこの順位、アーバインの腕の良さがにじみ出てます。
 ここで思い出されるのが91年(だったっけ?)、ティレル・ホンダで中嶋悟のチームメイトだったスティファノ・モデナ。この人、当時決して上位の車とは言えなかったティレル・ホンダでセナの隣に並んだんすよ。いや、当然2位、ってことなんですけどね、ポールポジションはセナの指定席だったから。いくらホンダV10のパワーがあったからって、モナコはトータルバランスがしっかりしてる車のほうが速いはずなんで、あんましエンジンは関係ない(特に当時は)。これもドライバーの腕と運なんだろうけど、結局レースではウィリアムズのパトレーゼの前でエンジンブロー(だったよな、確か)でリタイアしました。

 ビルヌーブは何とかトップ10入り。決勝でどこまでいけるかは、彼の粘りにかかってます。

2. 決勝結果

 クルサード、フォーメーションラップでスタートできず。どうもスタートのシステム(今は92年、93年みたいにトラクションコントロールOKなのさ)のトラブルみたいだったけど。(ここまで、前戦の「ハッキネン」を「クルサード」に変えただけ。マクラーレン、さびしいぞ。)んで、実質ポール、シュー兄、2位ハッキネンに。前が開いたんでハッキネンに期待したんだけど、シュー兄の巧みなブロックにより前には出られず。しかも、ハッキネンは途中リタイア。マクラーレン、祟られてんじゃね−のか?

 今回はかなりのサバイバルレース。上位陣がどんどんリタイアしてくんだ、こりが。ハッキネン、モントヤ、シュー弟、フィジケラ(5位まで行ったのに、残念)などなど。ここで粘りの走りが生きてきたのがアーバイン、ビルヌーブ、そしてアレジ。いや、一番粘ってポイント取ったのは、ポールポジションを失ったクルサードでしょう。序盤、というより中盤までアロウズのベルノルディに抑えられ、我慢の走りを続けていた彼、(恐らく)燃料を薄くして燃費を良くしてたんでしょうね。ベルノルディのピットイン後もなかなかピットに入らない。んで、車をハードプッシュした結果、アレジがタイヤトラブルでピットインしてる間に5位へ浮上!! 何か、こんなレース、つい数戦前にありましたよね。それだけマクラーレンの車は速いんだけど、クルサードの車は壊れないんだけど、スタートでトラブルという、わけわかんない状態になってます。

 はっきし言って、今回のレース、シュー兄についていける車なしで盛り上がらず。ただ、クルサードの追い上げをまた見られたこと、ジャガーの初表彰台を見られたこと、ビルヌーブがまたポイントゲット(表彰台目前)したことは注目です。さらに、終わってみると、入賞圏内全てベテランってことで、それだけモナコは堅実な走りを要求されることが証明されました。

1  M シューマッハ  フェラーリ  ブリヂストン
2位  バリチェロ  フェラーリ  ブリヂストン
3位  アーバイン  ジャガー  ミシュラン
4位  ビルヌーブ  BAR ホンダ  ブリヂストン
5位  クルサード  マクラーレン  ブリヂストン
6位  アレジ  プロスト  ミシュラン
7位  バトン  ベネトン  ミシュラン
8位  フェルスタッペン  アロウズ  ブリヂストン
9位  ベルノルディ  アロウズ  ブリヂストン
10位  ライコネン  ザウバー  ブリヂストン

 モナコといえば、「モナコ・マイスター」という言葉があります。思い出せる限りで言えば、グレアム・ヒル(デーモンの親父さんね)が5勝、アイルトン・セナが6勝でこの称号を得ています。マイケル・シューマッハもこれまでに4勝でモナコ・マイスターと呼ばれてましたが、今回の5勝目で彼らに並んだと言って良いでしょう。(アラン・プロストも5勝してますが、同時代にセナがいましたからねぇ。私はマイスターとは呼んでないし、世間でもそんな声は聞きません。)
 さて、昨年、シュー兄はセナの優勝回数を抜きました。でも、セナから比べれば「まだ5勝」。今回のシュー兄、セナみたいな勝ち方したんですが、私が覚えている限り、モナコでのセナは速さよりも運の良さで勝ったレースが2回あります。92年、ナイジェル・マンセルの左リアタイヤ、ホイールナットが緩み、残り11周(だったと思うぞ)でトップ、そのままチェッカー。93年、トップ快走のプロストがリタイア、マイケル・シューマッハリタイアでそのままチェッカー。こんな感じで、勝てそうにないレースだったのに、終わってみたら優勝、これがセナのモナコGPというイメージがどうしても強いんです、私。そう、最後に勝った93年、もしシュー兄がリタイアしないでそのまま走ってたら、今回シュー兄は6勝目、セナは5勝止まりだったんですよね。こんなこと考えてると、89年、セナがトップ快走でリタイアしたポルティエ・コーナーで神を見たって話、信じたくなってきます。

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