2002年 第1戦 オーストラリアGP
今年もついに始まってくれました、F1GP!! この日をどんなに待ち望んだことか! ミカ・ハッキネン休養、ジャン・アレジ引退と淋しい反面、久方ぶりの日本人レギュラードライバー、佐藤琢磨のデビュー!しかも中堅チームでもトップクラスのジョーダン・ホンダからの参戦!、さらに“世界の”トヨタ参戦、んでもって同じ日本企業として負けていられないホンダ、さらにさらにルノーのワークスチーム復帰と、今年のF1GPシーンは大きな転換期に来ているように感じます。
んでは、今年最初の予選結果から。っと思ったけど、なんで予選結果をきちんと放送しないんだ? こりじゃーしっかりレポートできねーじゃねーか!! んでもちょっち頑張ってみたんでよろしく。
1. 予選結果
1位 | バリチェロ | フェラーリ | ブリヂストン |
2位 | M シューマッハ | フェラーリ | ブリヂストン |
3位 | R シューマッハ | ウィリアムズ | ミシュラン |
4位 | クルサード | マクラーレン | ミシュラン |
5位 | ライコネン | マクラーレン | ミシュラン |
6位 | モントーヤ | ウィリアムズ | ミシュラン |
7位 | トゥルーリ | ルノー | ミシュラン |
8位 | フィジケラ | ジョーダン・ホンダ | ブリヂストン |
9位 | マッサ | ザウバー | ブリヂストン |
10位 | ハイドフェルド | ザウバー | ブリヂストン |
琢磨は最後尾スタート。予選のときにトラブル、しかも雨ってので107%ルール、つまりトップタイムの107%いないじゃなきゃ決勝出れないってのに引っかかったわけ。んでもあんまりにもアンラッキーだってので温情措置で最後尾スタートってことになったのね。ま、こりもレースだし。予選後の表情から見るに、がっかりはしてるみたいだけど落ち込んではいないみたい(なんか若いときの右京さんみたいっす)。結果は出せそうに無いけど、是非にも頑張っていただきたいっす。
トヨタの車、カラーリングはなかなかセンス良いっすね。マシンのフォルムからしてもなかなかやりそうっす。
ハッキネンの代わり、キミ・ライコネンが5位に入りました。きっちし走りきって代役勤め上げて欲しいっす。それが彼のためにもなるんだろうし。
2. 決勝結果
今シーズン初めてのスタート。琢磨はどうか? そしてトヨタの2台は?
クルサードスタートが抜群、っと思ったらいきなりクラッシュ!! ラルフとバリチェロが絡んだ! ラルフのマシンがバリチェロに乗り上げました。ほとんど全車が1コーナーでコースアウト、信じらんない幕開けです。いくらなんでもこれでレース続行は無いと思うんですが……。ペースカーが入ってコースを復旧してますけど……。一応1周目の順位を。1位から順に、
クルサード、トゥルーリ、モントーヤ、マイケル、アーバイン、デ・ラ・ロサ、琢磨。な、な、何と!琢磨が最後尾22位からいきなり7位です。コースアウトしたドライバーは駆け足でピットに戻りますが……。どうなるんでしょうか?
どうやら、再スタートは無いようですね。現在コースに残ってるのは11台、つまり半分がこれで消えちゃいました。残ってるマシンもそれなりにダメージを受けているものと思うんで、果たして何台が生き残れるか? 言わんこっちゃない、ライコネンがピットイン、タイヤとノーズを交換です。んでも、ダメそうですね。48秒も止まっちゃってます。
亜久里さんによると、ウィリアムズ/ラルフのスタートダッシュ、“ラウンチ・コントロール”があんましにも良かったんで、バリチェロも普段通りのブロックをしたんだけど、オカマを掘られることになったんじゃないかってこと。今シーズンまたまたウィリアムズがやってくれそうです。しっかし、ケガ人でなくてよかったっすよ、ほんと。
アウトしていたと思われていたミカ・サロとフレンツェンがコースに復帰、レースは13台で争われることに。琢磨にとってはまさにタナボタ状態。この降って湧いたチャンスをつかんで欲しい。是非にも。しっかし、ほんとにレースって何が起こるかわかんないもんすね。
さて、5周目を迎えるラップ、セーフティーカーがピットへ。ローリングスタートになります。ジャック・ビルヌーブは10位で走行中。残っててくれました!!どこまで上がってくれるか? ……うーみゅ、琢磨を応援すべきか、ジャックを応援すべきか……。BAR・ホンダとジョーダン・ホンダ、エンジン同じだし……シャシーバランスはどっちが良いんでしょう?
モントーヤがスローダウン? マイケルが前に出ます。今期ベネトンを買収したルノーに乗るトゥルーリ、マイケルをたくみにブロック、あの“ベネトン”がフェラーリとまともにやり合ってます!! その間にクルサードはぐいぐい逃げていく! 開幕戦に強いクルサード、これは今回行けるか? ストレートスピードではフェラーリの方が少し上か?んでもストレートエンドできっちし閉めてくるトゥルーリ。なかなかやりますね、チャンピオン相手に。そうこうしているうちに消えたはずのモントーヤが戻ってきました。この2位争いは熱いっす。クルサードはもうストレート半分くらい先に行ってしまってます。って行ってるそばからトゥルーリがクラッシュ!! オーバースピードでコーナーに入っちまいました。これは残念。っと気づいたら佐藤が6位へ。なんてついてるんだ!! ここで再びセーフティーカーが入ります。波乱……この言葉がこんなにピッタシはまるレースも珍しいっす。さらにさらに、セーフティーカーがピットに入ったとたんコースアウトするクルサード!! コーナー途中でアクセル全開、これがミスを誘引してコースから出て行ってしまいました。? 信じらんないっす。さらにさらにさらに、モントーヤがフルブレーキング、1コーナーでマイケルを刺す!! 凄いっす、この展開は開幕戦から凄いっす。しかも琢磨が6位につけてる……ん? ピットに入ったって? トラブル? いや、この台数だったら走るだけで入賞の可能性あり、戻れ、何が何でも戻れ!!よっし、戻ってくれたか。ジャックの後ろ、10位で復帰。サバイバルレース、まだまだ何が起こるかわかんないっすよ!!
モントーヤとマイケルはまだまだ熱い戦いを展開。マイケルがモントーヤのスリップに入るも追いつけない。コーナリングスピードはフェラーリの方が速そうなんだけど、このアルバートパークサーキット、コーナーでオーバーテイクするのは至難の業。モントーヤはファステストを出しまくって逃げますがマイケルも負けてない。これはマイケルの方が速く走れそうですね、“1周”なら。モントーヤとしては、何が何でもポジションキープです。
琢磨がピットへ。もうダメのようです。残念。スタートのクラッシュの時に何か拾ったんでしょうか? トップ15周目のことでした。
モントーヤ、マイケルのトップ争いにライコネンが追いつきそうです。ここでマイケルがモントーヤの前に。ライン取りの勝利でした。ライコネンがモントーヤに肉薄。この関係は長く続きそうです。マイケルはかなりのペースで逃げに入りました。“格の違い”ってやつでしょうか?
6位を走っていたジャックがクラッシュ!! リタイアです。ノーズが壊れてます。何が起こったのか? この辺、編集されまくっててもう何がなんだかわかりません。今何周目なんでしょうか?
1位マイケルと2位モントーヤの差は35周目で21秒差。モントーヤと3位ライコネンは3秒差。明らかにマイケルだけ速すぎます。ここでクルサードがストップ。エンジンでしょうか? いや、エンジン音はしてるんで、これはギヤトラブルですね。コースマーシャルに押されてコース外へ。リタイアです。
大波乱で幕を明けたこのGPですが、ここに来て小康状態へ。こうなってくると、ライコネンがモントーヤを抜けるか?これに尽きます。38周目、モントーヤがここでピットイン。1ストップですね。マイケルとライコネンが次の周で入りました。続々とこのあたりでピットイン。ライコネン、ピットアウト直後にコースアウト!! 何事もなくコースに復帰。まだ温まってない状態でちょっち無理したんでしょうか?
今まで1度も写ってませんが、トヨタのミカ・サロまだ残ってたみたいです。現在ミナルディと6位争い中。果たして?→ミナルディのユーンを抜いて6位へ!!このまま追われればトヨタのデビュー戦初入賞となります。さて、行けるでしょうか?
42周目、モントーヤとライコネンの差は4秒近くまで開いてきてます。それでもほぼ同じペース。4位アーバインは周回遅れ、ミス・トラブルがなければもう順位は確定でしょう。ライコネンのオンボード映像が続いていますが、ちょっち苦しそうです。ステアリングの修正がかなり多いですね。ギリギリでやってるようには見えませんが。マイケルが1分30秒台なのに対しライコネンは32秒台。これは完全に車の違いでしょう。それがセッティングなのか、車のポテンシャルからきてるのかはわかりませんけど。
49周目、5位を走るルーキー、ミナルディのウェバーをトヨタのミカ・サロが追いかけてます。残り周回は10周。タイム的には何とか追いつける。もうひとつ順位を上げられるか?
マイケルは無理をしない走り。それでもモントーヤとの差はまだまだ離して行っている。一人だけ異次元の走り。ペースも安定してます。ま、まず決まりでしょうね。いきなりマシンが壊れでもしない限り。
ウェバーとサロの差はぐいぐい縮まっていきます。現在9.5秒差、残り8周。ペースは1周1.5秒違います。追いつくことは可能、抜くにはどうか?と言ったところ。これだけペースが違うと、ストレートスピードも明らかにサロの方が速いでしょう。サロはベストタイムで追いかける。1つのカメラに収まる距離に。ラスト6周で5.8秒差。ちっ、いいところで2位争いへ。
ライコネンがペースアップか? モントーヤに追いつきそうな感じ。それでも残り周回からするとダメでしょうね。マイケルとモントーヤは28.5秒差。マイケル、緩めましたね。モントーヤよりも少し遅いペースです。モントーヤとライコネンの差は開きもせず、縮まりもせず。モントーヤはライコネンにペースを合わせてるんでしょう。
さて、ウェバーにサロが肉薄。明らかにスピードが違います。残り3周。ウェバーはプレッシャーからかミスを連発。その差はついに0.9秒差まで縮まりました。既にテール・トゥ・ノーズ。ストレートでのスピードは明らかに異なる。残り2周、ウェバーが巧妙なブロック、ファイナルラップのストレートエンド、サロが行くかと思いましたがここは無理はしない。ここでサロがスピン!!アウトから抜こうとしたところでリアが流れました。車は止まらずにそのままコースへ復帰。これで順位は確定でしょう。
マイケルはモントーヤを抜いてからは完全に一人旅。危なげない優勝を遂げました。
決勝結果
1位 | M シューマッハ | フェラーリ | ブリヂストン |
2位 | モントーヤ | ウィリアムズ | ミシュラン |
3位 | ライコネン | マクラーレン | ミシュラン |
4位 | アーバイン | ジャガー | ミシュラン |
5位 | ウェバー | ミナルディ | ミシュラン |
6位 | サロ | トヨタ | ミシュラン |
大波乱から始まった開幕戦。こういうレースを制するには実力とある程度の運が必要です。上位の車3台は去年と同じ顔ぶれ。それでもライコネン、初の表彰台には拍手でしょう。
今回一番頑張ったのはミナルディのウェバー。ミナルディははっきし言って“弱小”チーム。トラクションコントロールもつけられない苦しい状況で5位入賞。これも素直に拍手。サロは残念でしたが、デビューチームでいきなりの入賞、これも快挙です。
琢磨は残念でした。序盤で運を使い果たしたか? でもいい走りを見せてくれました。今後に期待したいですね。今回ホンダは全く良いところなし。トヨタに持っていかれた感じです。それでもジョーダン・ホンダと現時点でのトヨタははっきし言って比較にならない。トヨタにとっては開発の年。来年以降に期待でしょう。あと、ホンダにとってジョーダンは宣伝用(私見です。)、将来の“ホンダ”としての参戦(シャシーまで作るって意味ね)にはBARを何処まで速く出来るか、これが課題でしょう。今シーズンは期待してます。今日はアンラッキーが重なってしまいホンダは全滅。次戦はいいところを見せて欲しい。
ドライバーズランキング
1位 | M シューマッハ | 10 |
2位 | モントーヤ | 6 |
3位 | ライコネン | 4 |
4位 | アーバイン | 3 |
5位 | ウェバー | 2 |
6位 | サロ | 1 |
またまたマイケルが開幕戦優勝。3年連続らしいっすね。この流れのままマイケルが行っちまうか、今回リタイアのラルフは?それを隣で黙ってるとは思えないモントーヤは? マクラーレン勢、クルサードとライコネンにも要チェック。バリチェロは……今年もサポート役なんでしょうね。とにかく、この開幕戦ではまだまだどう動くか全くわからない状況です、って、当たり前だっての!
コンストラクターズランキング
1位 | フェラーリ | 10 |
2位 | ウィリアムズ | 6 |
3位 | マクラーレン | 4 |
4位 | ジャガー | 3 |
5位 | ミナルディ | 2 |
6位 | トヨタ | 1 |
お決まりの3チームに続いてジャガー、ミナルディ、トヨタってのは驚きです。ここにジョーダン・ホンダとBAR・ホンダが無いのは残念。今年中にホンダ・ホンダ・ホンダ・ホンダ・トヨタ・トヨタの日本エンジン1,2,3,4,5,6独占は見られるのか?……3強とザウバー、ルノーがつぶれてくれないと無理そうです……
次回は3/17、マレーシアGPです。