2002年 第3戦 ブラジルGP


1. 予選結果

1  モントーヤ  ウィリアムズ  ミシュラン
2位  M シューマッハ  フェラーリ  ブリヂストン
3位  R シューマッハ  ウィリアムズ  ミシュラン
4位  クルサード  マクラーレン  ミシュラン
5位  ライコネン  マクラーレン  ミシュラン
6位  トゥルーリ  ルノー  ミシュラン
7位  バトン  ルノー  ミシュラン
8位  バリチェロ  フェラーリ  ブリヂストン
9位  ハイドフェルド  ザウバー  ブリヂストン
10位  サロ  トヨタ  ミシュラン

 バリチェロ、母国GPで調子出ず予選8位。ルノーは本来の実力が発揮され始めたのか6位、7位。その他の面々は前戦までと大差なし。

2. 決勝結果

 決勝結果

1  M シューマッハ  フェラーリ  ブリヂストン
2位  R シューマッハ  ウィリアムズ  ミシュラン
3位  クルサード  マクラーレン  ミシュラン
4位  バトン  ルノー  ミシュラン
5位  モントーヤ  ウィリアムズ  ミシュラン
6位  サロ  トヨタ  ミシュラン
7位  アーバイン  ジャガー  ミシュラン
8位  デ・ラ・ロサ  ジャガー  ミシュラン
9位  佐藤琢磨  ジョーダン・ホンダ  ブリヂストン
10位  ヴィルヌーブ  BAR・ホンダ  ブリヂストン
11位  ウェーバー  ミナルディ  ミシュラン
12位  ライコネン  マクラーレン  ミシュラン
13位  ユーン  ミナルディ  ミシュラン

 

 前戦でスタート直後にやりあったマイケルとモントーヤ、またしても接触。ラウンチコントロールを生かして好スタートを切ったモントーヤ、1ストップ作戦のため車が重くスピードに乗らない。これをマイケルがS字を利用して抜いたのだが、若さが出たのか焦ったモントーヤが追突、ウィングが飛んで大きくランクダウン。マイケルの車にはこの段階ではトラブルなし、順調にトップ快走。
 と思いきや、マイケル突然ペースダウン、と言ってもレーシングスピードは十分出てたんだが。好スタートを切った地元バリチェロが前に。スタンドは大いに盛り上がったがいきなりのトラブル、リタイア。マイケルには何か憑いてるのか? この直後マイケルのペースが元に戻る。なんだったんでしょう? 追突されてタイヤでも痛めたか? それがしばらく走ることで正常になったってのもありがちな話ではあるんだけど……。
 序盤のスピードから2ストップ作戦と思われたマイケル、なかなかピットに入らない。1ストップ濃厚。2位ラルフとのタイム差はおよそ8秒。2ストップでは前に出られてしまうが……。先にマイケルがピットイン。多めに燃料を給油。これは間違いなく1ストップ。ただ、ラルフは一向にピットインの気配見えず。マイケルと23秒差をつけてピットイン。ただそこはさすがマイケル、ラルフがピットに入る周に渾身の走りを見せて1位キープ。
 ピットインの後はラルフがマイケルより若干速いペースで快走。残り15周で射程圏内へ。まるで同じビデオを何度も流しているような展開。高速セクションではラルフ、低速セクションではマイケルが速い。ストレートエンドが抜きどころのこのコース、この展開ではラルフが抜くのは無理。結局そのままチェッカーフラッグ。

 マクラーレンとルノーがかなり肉薄した戦いを見せる。これはマクラーレンが落ちていったんじゃなくて、ルノーが上がってきたってことでしょう。しかし、去年は最後尾を走っていたベネトン、これがルノーに買収、ワークスチームが出てくるだけでこんなにも変わるもんか? 3位トゥルーリ/ルノー対4位クルサード/マクラーレン、5位バトン対6位ライコネンの構図。画面上からはその差はほとんど感じられません。ライコネンは何とかバトンをパス。「腕」で抜いたと言う感じ……だったんだけど、放送で伝えられることの無いままマクラーレンの2台が前へ。ルノーは2回ストップだったのか? 残り3周でライコネンの右側ドライブシャフトが折れるトラブル、リタイア。

 後方ではサロ/トヨタ、琢磨/ジョーダン・ホンダが良いパフォーマンスを見せる。サロはまたも6位入賞。琢磨は9位フィニッシュ、ジョーダンの2台と熱くやり合うも2回目のピットストップでタイムロス。

 結局圧倒的な速さを見せたシューマッハ兄弟の1,2フィニッシュ。マクラーレンは作戦ミス、1回目の燃料が多すぎたこともあったのかも知れないが、その差は歴然。

ドライバーズランキング

1位  M シューマッハ  24
2位  R シューマッハ 16
3位  モントーヤ 14
4位  バトン 6
5位  ライコネン 4
6位  クルサード 4
7位  アーバイン 3
8位  ウェバー 2
9位  ハイドフェルド 2
10位  サロ 2
11位  マッサ 1

 バリチェロは非常に残念でした。思えばアイルトン・セナも母国ブラジルで優勝するまでかなりの苦労を強いられました。来年に期待です。
 今回のGPでフェラーリ、ウィリアムズが3歩くらい前に出たように感じます。マクラーレンにとって当面のライバルはルノーか? 早期の復活を願います。

コンストラクターズランキング

1位  ウィリアムズ BMW  30
2位  フェラーリ 24
3位  マクラーレン メルセデス 8
4位  ルノー 6
5位  ジャガー コスワース 3
6位  ザウバー ペトロナス 3
7位  ミナルディ アジアテック 2
8位  トヨタ 2

 マクラーレンは完全に「中堅チームのトップ」にランクダウン。何とか復活を!!

 おっそろしいのはマイケル。コンストラクター2位の24ポイントは全て彼によるポイント。ウィリアムズの30ポイントは2人で上げたもの。この展開、91年のアイルトン・セナ/マクラーレン・ホンダとナイジェル・マンセル、リカルド・パトレーゼ/ウィリアムズ・ルノーを彷彿させる。より速いマシンに乗る2人対ドライバーの腕で何とかしてしまう1人……燃える展開ではあるんですが、いかんせん、マクラーレンがあれでは……。んでも、91年当時のフェラーリファンは今の私と同じようなことを思ってたんでしょう。

 次回は4/14 サンマリノGP。またアイルトン・セナの銅像から番組はスタートするんでしょうか……。

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