2002年 第5戦 スペインGP
1. 予選結果
1位 | M シューマッハ | フェラーリ | ブリヂストン |
2位 | バリチェロ | フェラーリ | ブリヂストン |
3位 | R シューマッハ | ウィリアムズ | ミシュラン |
4位 | モントーヤ | ウィリアムズ | ミシュラン |
5位 | ライコネン | マクラーレン | ミシュラン |
6位 | バトン | ルノー | ミシュラン |
7位 | クルサード | マクラーレン | ミシュラン |
8位 | ハイドフェルド | ザウバー | ブリヂストン |
9位 | トゥルーリ | ルノー | ミシュラン |
10位 | フレンツェン | アロウズ | ブリヂストン |
12位 | フィジケラ | ジョーダン ホンダ | ブリヂストン |
13位 | パニス | BAR ホンダ | ブリヂストン |
15位 | ヴィルヌーブ | BAR ホンダ | ブリヂストン |
17位 | サロ | トヨタ | ミシュラン |
18位 | 佐藤琢磨 | ジョーダン ホンダ | ブリヂストン |
19位 | マクニッシュ | トヨタ | ミシュラン |
上位5人は前戦と変わらず。バトンの躍進が目立つがクルサードはいったいどうしたのか?ここのところのマクラーレン不振は94年あたりからのプジョー→イルモア(メルセデスが買収したんだけど)に近いものがある。予選順位はマシンの速さがそのまんま出るんで、現時点でこれほどの差があるってことですね。特に今回のカタロニアサーキットはエンジンに厳しいことで有名。フェラーリとウィリアムズのBMWに差があるかどうかはわからないけど、マクラーレンのメルセデスエンジンはパワー不足ってことなんでしょう。
日本勢は6台とも厳しい予選順位。琢磨には「中嶋悟の納豆走法」でねちっこく上位を狙っていただきたい。
2. 決勝結果
フォーメーションラップ、バリチェロがスタートできない!! これでフェラーリのフロントロー独占状態からウィリアムズ2台がマイケルを追いかける展開に。マイケルとしては優勝に向けて盤石の体勢だったところがいきなり大ピンチに。何たって、モントーヤの目の前が開いちまってますから。
ウィリアムズの2台はいいスタート。んでもさすがはマイケル、上手くブロックしてトップをキープ。琢磨は得意のスタートダッシュで18位からいきなり13位へジャンプアップ!! これがあったからイギリスF3なんで激戦区でチャンピオンになったんでしょうね、この人。
マイケルは2周目で既にラルフに対して2.2秒の差をつけ、独走体勢へ。
ライコネン、リアウィングを破損してピットイン。接触とかじゃなくて、走行中にいきなり落ちてます。いいとこ走ってただけに残念。この直後、ジョーダンのフィジケラがピットイン、これもダメ、リタイア。んで、気づいたら琢磨が11位。ジャックは13位。このサバイバルレース、きっちし走りきれば入賞もありうる!!ただ、琢磨としてはチームメイト、フィジケラのリタイアが気になる……。
バトンとクルサードがやり合ってます。というより、クルサードはついていくのがやっとか? 後ろにはトゥルーリが迫って、きつい状況です。
マイケルはちょっち速すぎ。またもやマイケル独走状態のまま優勝か? もう見飽きたぞ、この展開。
琢磨がコースアウト、オーバースピード。どうやらスタートからハンドリングに問題を抱えていたようです。この展開なら上位は間違いないものと思ったんですが……。残念です。
マイケルに完全に置いていかれたラルフとモントーヤ、続けてピットイン。追い上げ体勢に入りたいところでしょうが、このタイム差は厳しすぎる。その直後、マイケルがピットイン。何の問題もなくピット作業終了……。
上位勢のピット作業はクルサードを除いて全て終了。クルサードが何処まで引っ張るかで「2位」の順位が変わってくるが……。それほど大目には積みませんでした。2ストップ作戦確定ですが、他チームと同じくらいしか積んでいない様子。その分2回目も遅めにピットインです。
ここでラルフが緊急ピットイン。ピットクルーは突然のことで準備が出来ていない!! 大きくタイムロス。ピットインの原因はコースアウトなんですが、コックピットから何か捨ててました。フロントウィングを交換したところを見ると、コースアウトしたときにウィングを壊したか? 初めて見る映像でした。……マイケルがさらに楽になっちまいました。
ピットイン後のクルサード、パフォーマンスが明らかに良くなってます。ルノーのバトンを1コーナーでパス。ラルフのトラブルもありましたがこれで3位に。しかも、2位モントーヤに対して0.5秒ほど速いペース。これは期待できそうです。
モントーヤ、2回目のピットインは少し早めか? クルーが一人、タイヤに足を轢かれた! 給油ノズルを抜く前にGoのサインを出してしまったことが原因。痛々しいシーンでした。次の周回でクルサードがピットイン。モントーヤのピットトラブルも順位入れ替わりはなし。ただしそのタイム差は6秒強、まだ追いつけない距離ではありませんが……。さらに次の周回でマイケルがピットイン、全く問題なし。
バトンとマッサのバトルが激しい。バトンはアンダーステアに苦しんでいる様子、残り16周を頑張れるか? バトンのすぐ後ろにはフレンツェンがついて様子をうかがう。6位はこの中の1人で決まりでしょう。ジャックは9番手。フレンツェンとは少し距離が開いている。
レース終盤、マイケルのペースががた落ち。残り10周、止まらなければマイケルの優勝は固いんですが……。結局タイムは戻りました。なんだったんでしょうか?
6位争い、さらに白熱。フレンツェンがマッサに襲い掛かってます。このバトルの中でバトンがミス、後ろの2人が前へ。トゥルーリとバトン、2台が同時にスローダウン、なかなかいいパフォーマンスを見せてくれただけに残念。残り3周でした。フレンツェンとマッサのバトルはファイナル・ラップまで続き、結局マッサの勝利に終わりました。
決勝結果
1位 | M シューマッハ | フェラーリ | ブリヂストン |
2位 | モントーヤ | ウィリアムズ | ミシュラン |
3位 | クルサード | マクラーレン | ミシュラン |
4位 | ハイドフェルド | ザウバー | ブリヂストン |
5位 | マッサ | ザウバー | ブリヂストン |
6位 | フレンツェン | アロウズ | ブリヂストン |
7位 | ヴィルヌーブ | BAR ホンダ | ブリヂストン |
8位 | マクニッシュ | トヨタ | ミシュラン |
9位 | サロ | トヨタ | ミシュラン |
ドライバーズランキング
1位 | M シューマッハ | 44 |
2位 | モントーヤ | 23 |
3位 | R シューマッハ | 20 |
4位 | クルサード | 9 |
5位 | バトン | 8 |
6位 | バリチェロ | 6 |
7位 | ハイドフェルド | 5 |
8位 | ライコネン | 4 |
9位 | アーバイン | 3 |
10位 | ウェバー | 2 |
11位 | サロ | 2 |
12位 | マッサ | 3 |
13位 | フレンツェン | 1 |
ラルフのノーポイント、モントーヤの2位により順位逆転。クルサードも今回の4ポイントが効いて4位まで上昇。でも、ここからはかなり厳しそうです。4位キープか?
日本がらみがサロ/トヨタの2ポイントのみというのは淋しい。んでも、BARの調子がいいんで、こりはジャックに期待か?
コンストラクターズランキング
1位 | フェラーリ | 50 |
2位 | ウィリアムズ BMW | 43 |
3位 | マクラーレン メルセデス | 13 |
4位 | ルノー | 8 |
5位 | ザウバー ペトロナス | 8 |
6位 | ジャガー コスワース | 3 |
7位 | ミナルディ アジアテック | 2 |
8位 | トヨタ | 2 |
9位 | アロウズ | 1 |
現在までのコンストラクターズランキング、今回の予選順位を見るようです。チャンピオンシップはドライバーの腕がいくら良くても、車がきっちし走ってくれないと戦いぬけません。BARの名前がここにあがっていないのが証拠。ジャック・ヴィルヌーブの腕なら上位を狙えるはずなのに(チャンピオン経験者だからね、なんたって)……。
次回は5/12 オーストリアGP