私の好きな花(2008127)

もう10年近く花の写真を撮ってきたが、私の好きな花は何だろうと思い返してみた。

「立てば芍薬座れば牡丹、歩く姿は藤の花」と言う川柳?があるが、この中に私の好きな花が入っている。

それはやはり牡丹の花である。 鎌倉鶴ヶ丘八幡宮の池の傍にあるボタン苑には、毎年初詣の時、冬牡丹を見に行く。 我が家の小さな庭にも色違いの牡丹の木が数本あるが、冬牡丹を咲かせる元気は無い。 冬牡丹の咲かせ方は良く知らないが何か秘伝があるのだろう。 最近地球温暖化の為か、冬牡丹の花が幾らか大きくなった気がする。

花弁が緩やかのカールしている大振りの花で、色は純白と淡いピンクが好きだ。 

数年前、我が家の庭にも薄いピンクの大輪を咲かせる株があり、毎春綺麗な花を咲かせていたが、当時の庭にあった桜の大木に浸食され、次第に弱って咲かなくなった。

今は、当時山地だった庭の隣接地は全て造成されて洒落た住宅が建ち、境界を越えて大きく枝を伸ばしていた桜の大木も根こそぎ抜き取られた。 

そこでまた数株の牡丹の株をカタログ購入して植えたが、カイガラムシに樹液を吸われて数本枯れてしまった。 牡丹の天敵はカイガラムシだとは知らなかった。 今は注意して殺虫剤をかけているので、天敵の害を受けなくなったが、カタログで桜貝のような花弁だと思って買った株は花が小さくピンク色の微妙なグラデーションに欠ける。

ただ一緒に買った緋色の牡丹は見事な艶のある大輪の花を咲かせ、一番好きな花の一つになっている。 牡丹以外で好きな花は、洋蘭の花である。 洋蘭の栽培は手間がかかって難しいので、もっぱら毎年一月に開催される横浜の洋蘭展で鑑賞しているが、花の形の多様性、多彩な色の配合の妙に引き付けられる。あと好きなのは7月に咲く大輪の蓮の花である。 色も形も清楚で神々しい感じがする。  

余談になるが、コンパクト・デジカメで牡丹の花を撮ると一般に赤系統の色の再現性が悪く、八重の花びらの一枚ごとの微妙な色の違いが表現できない。

これまで私は、小型で広角、接写(1cm)機能のある安価なデジカメしか買わない主義を通していた。デジタル一眼レフは高価で、広角専用、接写専用のレンズを別途購入する必要があり、重くて気軽に持ち歩けないので敬遠して買わなかった。

しかし、コントラストのダイナミックレンジは、撮像素子面積がコンパクト型の8倍以上あるので、その分だけ大きい。 さらに、最近は値段も従来の半額近くに下がり、「暗部補正」機能(コントラスト特性を非直線にし人間の目の特性に合わせる機能)も装備される様になった。 そこで、私も方針変更し、ソニー製(旧ミノルタ)の安いデジタル一眼レフを買ってみた。

これで秋薔薇の花を撮影し今までのデジカメの写真と比べて見た所、花びらの色の微妙なグラデーションが柔らかく再生出来ていた。 特に赤い色の花は、綺麗に撮れることが分かった。 このカメラの欠点は接写機能が不十分で小さな花を大きく撮影できない事、ズーム倍率が13倍と小さい事である。 いずれ、接写レンズや望遠レンズを買う破目になるだろう。 しかし、牡丹の花は大きいのでこのカメラで十分だ。

鎌倉の冬牡丹、我が庭の真紅の牡丹を早く撮りたいと、はやる気を抑えている今日この頃である。

各花のサムネールをクリックすると、画像が拡大表示されます。