PPKで生きよう(03/1/22)

  1. 運動の発祥地

    テレビの健康番組を見ていたら、PPK(ピン、ピン、コロリの略)同好会なるものがあり、老後を「ピン・ピン」と元気に生きて、「コロリ」と死ぬのをモットーにし、毎日の健康維持に気を配っている人達が居る事を知った。

    何年も寝たきりになって周りに迷惑をかけ、死にそうで死なない人が沢山いるのを見て、自分だけはあの様になりたくないと思っている人は沢山いる事だろう。 私は前からそう思っている。

    興味があったのでホームページで調べて見たら、その発祥地が長野県である事が分かった。

  2. 長野県公式ホームページ

    長野県の公式ホームページに次の様に書いてある。

    「当県は平均寿命が長い割りに一人当たりの老人医療費が全国最低で『ピンピンコロリの里』と言われている」と記した後、「昭和54年、長野県下伊那郡高森町で開かれた県の体育学会で、高森町内の中高年齢者の体力・健康づくりのキャッチフレーズとして利用した。 運動の中心に東洋医学のツボを利用した」と書いてある。

    PPK運動は伊那谷の南部にある小さな町から生れたが、全国的に知れ渡ったのは、平成10年秋に医学評論家の水野肇氏ほか編著「PPKのすすめ」が出版されてからであるらしい。
    公式ホームページは、http://www.pref.nagano.jp/eisei/hokenyob/ppk.htmであるので参考にされたい。

  3. PPKの実践

    如何すればPPKで天寿を全する事が出来るか。

    まず、習慣病−高血圧、高コレステロール症、糖尿病、腰痛などにならない様に、毎日散歩や運動をする。こうして健康を維持し、寝た切りにならない様気を付ける。次は、脳の老化を防ぐ為、生涯学習、趣味、仕事、旅行等して脳細胞を常に刺激する。  健全な精神は健康な肉体の宿るが、健康な肉体も健全な頭脳を必要とする。癌にならない様な気配りも重要である。 癌の特効薬が出来るまでは自衛するしかない。 

    天寿は何時来るか分からない。 長寿の遺伝子を持つ人は長生きし、持たない人は早く死ぬ。 決められた範囲で努力するしかない。どちらの場合もPPKモードで生き抜く事は可能である。

    植物人間になった人に尊厳死を認める制度も整備する必要がある。生き返らない人の身体を何時までも人工的に生かしておいても意味が無い。

    昨日まで元気だった人が翌日コロリと亡くなる。動物の死に方は殆どPPKに近い。 また、他の肉食動物の餌食になる事も多い。 これを新しい生命を維持する為の意義ある死であると賛美する人が居るが、生命体全体から見ると生物の死は他の生物の生命を潤す仕組みになっている。 ただ、火葬される人間は一旦大気や灰になり、巡り巡って他の生命の維持に貢献するが、それは効率の良い貢献の仕方ではない。

    人間の身体は最大120才位まで生きる様に設計されていると言う。また、最近は人間の臓器を再生して一部置換する「再生医療」の技術が開発されている。 これは「クローン」技術の一種であり、ある程度寿命を延ばす可能性を持つ。 「クローン人間」に遺伝子を引き継ぎ、ソックリ人間として生き延びる方法もある。 しかし、年老いた細胞核から赤ん坊を誕生させると、それだけの寿命を経過した赤ん坊が誕生し、余命が短くなる惧れがある。 細胞核に刻まれた時間の経過を0にリセットする技術が開発されないと完全な新生クローン人間にはなれない。

    今後遺伝子工学が進歩して色々な長寿の技術が発見されるだろうが、遺伝子を操作して長生きするより、決められた天寿を

    PPKで生き抜き、あっさりと自然に返る方が余程自然で素直な生き方の様に思える。