私が欲しいデジカメ(20081111)

 

  1. 最近のデジカメ

    デジカメの技術は日進月歩の速さで進歩する。 これまでは画素数の大きさ、撮影までのスピード、連続撮影のスピード、液晶画面の大きさ・白昼での見易さ、顔認識機能、個別シーン撮影の設定自動化、広角化、接写距離の短縮などが競われて来た。

    また動く被写体への連続焦点調整機能や、撮影対象の顔を認識しそれが笑った瞬間に自動でシャッターを切る機能を搭載する機種も現われた。

    もうこれ以上の機能は不要なまでに多機能になった事は嬉しいが、私にはどうしても改善してもらいたい事が一つある。

  2. 暗部補正

    それは最近のデジカメで装備されだした「暗部補正」機能である。

    私の見る所、現状は宣伝通りの機能はない。 私は花の写真を良く撮るが、例えば真っ白な薔薇の花を接写で撮影すると、白の占める部分が大きくなるにつれて、周りの緑の葉などが真っ暗に写り、まるで白黒写真の様になる。 これはカメラの露出が人間の肉眼の様な非直線性を持っていないから起こることであり、暗部を光の量に比例させなくし、人間の目が持つような非直線性を暗部に持たせれば解決する。 メーカーもこの事に気付き「暗部補正」機能を付け始めているが、充分なものはまだ売られていない。

    撮影した画像情報を高速で非直線処理するLSIを開発する必要があり、キャノンやパナソニックなどが努力しているがまだ完成の域に達していない。

    実は、この機能はパソコンに取り込んだ画像に「ガンマー補正」を加えればある程度実現できる。 仕方がないので、私は現在は撮影後にパソコンソフトでこの補正を掛けて写真の暗明を調節している。 しかしこれは面倒な操作なので、出来るだけデジカメの中で補正して貰いたいと思う。 完全な「暗部補正」機能を持ったデジカメが出るまで、あと半年か1年は待たされるだろう。

    ガンマ補正の一例を下に示す。 パソコンでもまだ十分ではない。

     ガンマ補正前
     ガンマ補正後