エコ家電とデジタル家電(03/1/13)

  1. 電気代の節約

    年金生活を始めて最初に問題になったのは、家計に占める光熱費の多さだった。 普通の家では4人家族で1ヶ月1万円台の電気代が我が家では2万円以上掛かる。 サンプリングで積算電力計の読みを記録して、原因を調査した結果、1)2人の息子が夜型人間である為、夜中に消費する電力が昼間と変わらない。 2)クーラーが4台あり、夏と冬に電力量が倍増する。 3)TV、電気釜、電気給湯ポットの待機電力が多い。 4)冷蔵庫が旧型で電力消費量が大きい。 5)白熱灯照明の消費量が大きい…等が判明した。

    そこで、早速、次の節電対策を実施した。

    以上の対策で電気料は2万円を切る様になったが、まだ節減の余地はある。

  2. エコ家電の購入

    最近、新聞を見ていたら、「省エネ性能カタログ」の話が出ていた。東京都中央区に「省エネルギーセンター」があり、各社の家電製品の電力消費量を一覧表にして配布していると言う。 そこで、インターネットで検索したら、そのカタログなるものが出て来た。ホームページは、http://www.eccj.or.jp/catalog/2002s-h/でアクセス出来る

    例えば、冷蔵庫では東芝の「GR-NF42K」(ノンフロン光プラズマ鮮蔵庫)が一位で、年間消費電力量は280KWHである。KWH22円で計算すると、年間電気料=6160円、一ヶ月平均513円となる。 我が家の旧式冷蔵庫(23年間使用)は推定、月6000円位の電気を消費しているので、年間電気料72,000円となり、65,000円/年の節減になる。 これなら2年で元が取れ、その後は月5000円以上の電気料の節減が出来る。(実測結果、推定値が高過ぎた。次章参照)

  3. 電力消費量の実測

    最近、無線技術士の資格検定国家試験の受験準備の為の訓練を実施した。その中に「電気磁気測定」と言う項目があり、交流の電力量の測定法が書かれていた。 交流電圧計と純抵抗1Ω(10W)が有れば簡単に電力消費量を測定できる。 交流負荷には力率があるので電圧X電流では本当の電力消費は測定出来ない。(大よそならそれでも良い) デジタル電圧計を持っているので、抵抗1本買ってくれば各機器の消費量を実測できる。

    折角の専門知識を活用して、冷蔵庫、クーラー、洗濯機等、個別の電力消費量を実測し、節電効果を見てエコ家電への買い替えを実施したいと考えている。

    先日、秋葉原に行って交流電力計の部品を買い、早速組み立てて見た。
    完成品の小型積算電力計を9千円で売っていたが、私の電力計は部品代合計800円で完成した。但し、この測定には別に電圧計が必要であり、積算電力の測定は出来ない。 積算電力を求めるには対象機器の稼働時間を推定し測定値と掛け算してKWHを計算する必要がある。 電力量は(KWHx22円)で計算出来る。
    実際の測定法は、交流電圧計で入力電圧V1、抵抗の両端電圧V2、負荷電圧V3を計り、次式で電力消費量P(KW)を計算する。    P=(V1^2-V2^2-V3^2)/(2000R) ここで、Rは抵抗値である。
    消費電力1KW程度のものを測る時は抵抗値が1Ωでは高すぎるので、0.3Ω位に下げないといけない。 抵抗の電圧低下を数ボルトに設定し、抵抗での消費電力を10W以下に抑えないと、抵抗が熱くなって火傷するので注意。

    実際に家の冷蔵庫を計って見たら、V1=102.3V,V2=3.15V,V3=100.2VでP=208Wとなった。 稼働時間を10時間/日とすると、一ヶ月の電力量=0.208x10x30x22=1373円となり、年間で16,474円となる。
    上記東芝製冷蔵庫の年間電力量は6160円であるから、年間約10,000円の節減となり、元を取るには数年掛かる事が判明した。 次は4台あるクーラーを調べようと思っている。

  4. 家電製品のデジタル化

    デジタル家電の普及が進み、性能面でもその技術進歩は著しい。

    我が家の家電機器は、TV、ビデオデッキ、オーディオ、ビデオカメラ、全てアナログである。 未だ十分使える旧高級品なので我慢して使っている。 しかし、BSCS-TVもデジタル化され、結構面白そうな番組を放送している。 ビデオカメラも旧型は嵩張って重い。 音楽CDもパソコンでしか再生できないし、ウォークマンもMPプレーヤの10倍大きい。アナログカメラはフィルムを現像に出す手間と金が掛かり、プリントを頼まないといけない。そこで、デジタル化を思い立ち、去年一年間で次のディジタル化を達成した。

    残るのはTV関係のデジタル化だけとなった。今購入を考えているのは、シャープ製の録画再生機(DV-HRD1)である。これは、18万3千円で去年売り出されたがhttp://www.kakaku.comで調べると、秋葉原で109,300円で売っており、更に値下がりしている。

    この機械を購入すると、

    が出来る。問題はハイビジョンをDVDにダビングした時、画質がDVD画質に下がる点である。 ハイビジョン画質のDVDは次世代DVDでないと作成できない。 今年の春、ソニーから発売される予定だが、多分30万円以上すると言われている。私はハイビジョン番組のDVD化は後で良いと思っている。

    今度アルバイト代が入ったらこの機械を買い、我が家の家電ディジタル化を早急に完成したいと考えている。

    その後の調査結果、私の持っているDVDディスク作成機器(DVD+RW/+R)で作成したディスクはこの録画再生器では再生出来ない(出来るのはDVD−RW/−Rタイプ)事が分かったので、互換性のある機器が発売されるまで待つ事に決めた。 DVDの標準化がされておらず、我々消費者は困った状態に置かれている。