政治家の犯罪(07/5/16

政治家は時に判断を誤り、バブル経済を放置したり、戦争を起こして罪のない沢山の人を死に追いやる。第2次世界大戦を起こした日本の政治家は、極東裁判によって死刑に処せられた。 これこそ、政治家の犯した犯罪に対する刑事罰である。

最近、イギリスのブレア首相が退陣に追い込まれた。 イラク戦争でアメリカに加担し、国民の信頼を失ったからだと言う。 間違った戦争を起こしたブッシュ米大統領もあと一年で退陣に追い込まれる。 大罪を犯した政治家がこの程度の責任の取り方(単なる退陣)で許されて良いのだろうか。 

国内の民族紛争を抑える為専制政治体制を取らざるを得なかったフセインを死刑にしたブッシュは、今回の戦争で、どれだけのイラクの民衆を犠牲にし、自国の若い兵士を死に追いやったか。 大量殺戮兵器を隠し持っていると言いがかりを付け、先手を打って戦争を挑んだブッシュの誤った決断が死刑に値しないと言えるだろうか。 この大罪は退陣位で済まされるものではない。 まさしく死刑に値する政治家の犯罪である。

政治家の犯罪行為に対し、世間の制裁は余りにも軽すぎる。 もし、間違った戦争を仕掛けたら死刑にする国際法規があったら、脳天気なブッシュも戦争をする勇気は起こさなかっただろう。 賄賂を貰った田中元首相は逮捕され有罪になった。 そう言う犯罪にはえらく厳しく対処する司法が、次元の高い戦争行為となると大目に見ると言うのは本当に片手落ちである。 アメリカ帝国主義をのさばらせない為にも、国連が中心になって、正当な理由無く他国を侵略したものは死刑にするという国際的な法規を作り、国際裁判所が裁判によってそれを裁く様にすれば、世の中はもっと平和になるのではなかろうか。