似非完璧主義(03/8/24

  1. 完璧なものは無い

    世の中に完璧なものは2つしかない。 一つは「神」であり、もう一つは自然界の法則である。 これら以外は必ず「不完全性」を含んでいる。 ソフトには必ず「バグ」があり、人間の脳が判断する事は個人によって大きな差があり、大多数の人が正しいと思う事も少数の人には正しいと思えない事態は日常茶飯事である。

    究極の善、正義、悪、不義というものは存在せず、人それぞれの判断に任せるしかない。完璧主義を求めると物事は進まないので、7080点でまず実行に移し、不備な点は後から修正して行くしかない。  

    そんな事は世の中の常識なのに、何か世の為になる新しい事を始めようとすると100点満点で無いと言って反対する人が必ずいる。 これを似非完璧主義者と言う。

  2. 住基ネットに反対する馬鹿

    824日の朝日新聞に「住基ネットあす本格運用」_2町村、完全不参加と言う記事が一面トップに出ていた。  福島県矢祭町と東京都国立市が不参加を表明している。「安全性確認まで希望者のみ参加」の選択をしたのは、横浜市と東京都杉並区である。

    これらは皆「似非理想主義者」であるか、「個人情報」のリーク等を理由に時代に逆行している馬鹿者の集団である。

    いわゆる「個人情報」など既に殆どばれており、大金を払って売買している連中が沢山いる。 他人に悪用されると困る「個人情報」などほんの一部で、大金を貯め脱税に汲々としている連中が将来「国民背番号制」で簡単に脱税出来なくなるのを怖れているのが反対勢力の実態ではないか。 我々ちゃんと税金を払っている者は、市役所や区役所の事務処理の非能率ささえ改善されれば良く、漏れて困るような「個人情報」など何も無い。 情報化が一番遅れているのは行政機関であり、我々住民がどれだけ不便を蒙っているか、やっと気付いてくれて住基ネットが出来たと言うのに、反対する馬鹿どもがいるとは笑止千万である。

  3. 似非完璧主義の弊害

    世の中は常に変化して行く。 大衆にとって良い変化と悪い変化がある。 しかし、長い目で見て良い方向の変化でも、必ず反対するグループや個人がいる。 反対の理由は幾らでも考えられる。  物事には完全無欠なものは無く、探せば幾つかの欠陥は直ぐ見付かるから、反対するのは簡単だ。  しかし、自分自身の事を考えて見たら良い。 如何に欠陥だらけの人間か自覚していない人はいないはずだ。 

    自分の事は放ったらかして、他人に対し「完璧主義」を要求するのはおかしい。

    拙速を旨とする必要は無いが、将来有効となる施策については迅速且つ積極的に取り入れ、幾らかの欠陥はその都度修正して行くのが正当なやり方ではあるまいか。

    似非完璧主義を取る小心者の言う事を一々聞いていたのでは、IT先進国の仲間入り等なかなか出来るものではない。  歩きながら考えれば良いのである。