結婚式の祝辞(06/12/14

  1. はじめに

    我が家には4人の子供がおり、長女は結婚して2人の子供をもうけ、円満な家庭生活を送っている。 しかし、長男は数年前に離婚し、現在再婚相手と交際中で、来年の春ハワイで挙式する事になっている。 次男、3男は我が家に同居しており、何時結婚するか分からない。

    今までの結婚式での挨拶では、ありきたりの事を言っていたが、「動物的人生論」を書いて以来、その趣旨に則った結婚式の挨拶をして見たいと思う様になった。

    余り長くならない程度で、どんなユニークな挨拶をしたら良いか、以下にその一例を書き留めてみた。

  2. 結婚式祝辞(一例)

    本日はお日柄も良く、皆さんの祝福を受けて、無事両家の結婚式を挙げる事が出来ました。 新郎は一度結婚生活に失敗していますが、その体験を生かして、末永く幸せな家庭を築かれる様切望しています。

    さてここで、新郎新婦の新しい門出を祝して私の結婚観を披露し、これからの参考にして頂きたいと思います。

    私は、人生の目的は、親から引き継いだ生命を自分の子孫に引き継ぐ事だと考えます。 これは人間だけでなく、すべての生物に共通した生きる目的であります。 初めて生命が太古の地球に誕生した時、それはちっぽけな単細胞の細菌でした。 30数億年かけて、幾多の試練を潜り抜き、生物は進化し多様化して、現在地球上に生息する多種多様な植物や動物に変貌しました。 我々人間も他の生物と同じく、30数億年間、生命の火を消す事なく今日まで生き長らえ、細菌からいろいろ姿を変えながら人間へと進化しました。 結婚とは、長い進化の歴史を生き続けてきた大切な生命の火を、子孫に引き渡す為の人生で最も重要なステップの一つであります。 幸福な家庭生活とは、立派な子供を生み育て、連綿と続いた生命の火を次世代にリレーして行く事なのです。

    出世して大金を稼ぐ為に我々は生まれて来たのではありません。 人生の真の目的をよく肝に銘じて、これからの結婚生活を送って下さい。

    世界の人口は60億を越え、21世紀中には100億になろうとしています。 確かにこの地球上は人間で溢れ返っています。 こんな時代に沢山の子供を持つのは考え物です。 一人か二人の子供を生み、大切に育てて下さい。

    これからは、ますます高齢化社会が進み、若い人達にとって生活しにくい時代が続きます。 二人で力を合わせて、困難な時代を生き抜いて下さい。

    以上、簡単ではありますが、新しい門出をする新郎新婦への餞の言葉といたします。

    さて、出席者一同からどんな反応が返ってくるか、多少気掛かりではある。