このことから、Windows 95 の正体は DOS Version 7.x と Windows Version 4.0 であることが分かります。
DOS のバージョンは初期の Windows 95 では 7.0 であり、ここに示した後期のものは 7.1 となります。
Windows 3.1 が DOS上で動いていることは一般に知られていますし、ハードディスクにも Windows のディレクトリ(フォルダ)とは
別に DOS のディレクトリが存在します。一方、Windows 95 では DOS はなくなったと言われる場合がありますが、
実際は DOS は消えてしまったわけではなく、大部分は Windows フォルダの下の Command フォルダに入っています。
"Starting Windows 95" と表示される、起動時の黒い画面は DOS の画面に他なりません。
"Starting Windows 95"が表示されている間に[F8]キーを押して起動メニューを呼び出し、"Step-by-step confirmation"を
選ぶと、Windows 3.1 の時と同様に起動に必要なファイルが読み込まれていくのを確認することができます。なお、Windows 98 の場合は起動時に
[Ctrl]キーを押していると、起動メニューが出るようです。Windows 95 以降はいきなり Windows が起動しているように見えますが、
実際は DOS の起動部分を隠したにすぎないのです。私のように Windows 3.1 からスタートした者にとっては、かえって不自然に思えるのですが。