|
概説:
小さなパパイヤ科に属するパパイヤ(カリカ・パパイアL.)はトケイソウ科のパッションフルーツと同じスミレ目の仲間である。 果実の用途が多いこと、草本で短期間に果実を生産する、一本の栽培スペースが少ない等の理由で天敵の被害を受けやすいにもかかわらず広く熱帯地域に馴化している。一般には広くパパイヤと呼ばれているが世界のいくつかの地域、特にオーストラリアおよび西インド諸島では全く異種のバンレーシ科で主に野生のAsimina
triloba Dunalの学名と同じポポーと呼ばれている。又南アジアおよび東インドではパパイヤが訛ってkapaya、kepaya、lapayaあるいはtapayaと呼ばれる。フランス語では果実をpapayeと呼び木をpapayerと呼び時にfiguier des Ilesとも呼ぶ。スペイン語圏ではmelon
zapote、lechosa、payaya(但し果実)、papayo又はpapayero(但し木)、fruta bomba、mamonあるいはmamonatoと呼ぶ。ブラジルでは、通常mamaoと呼ぶ。又最初にパパイヤに接したヨーロッパ人はメロンが木に成っているとしてツリーメロンという愛称で呼んだ。
性状説明:
一般に誤ってパパイヤの「木」と呼ばれているが、この植物は一年目で1.8-3m程度まで生育する大きな草本植物で、成長すると6-9mの樹高に達し幹は深い緑か深い紫で葉柄のすり傷がある。太さは根幹部分で30-40cmないしそれ以上の太さになる。葉は幹の先端部分から螺旋状に発生しほぼ水平に生育する、葉柄の芯は中空多肉で長さが30-105cm、色は緑か幾分暗い紫である。葉片は5〜9つのメイン・セグメントに深く切れ込んで分割され、さらに各々不規則に細分割されていて葉幅は30-60cmになり、顕著な帯黄色の主脈と葉脈がある。葉の寿命は4〜6か月で幹および葉共に豊富な乳白色のラテックスを含む。
花は多肉の5枚の花弁で出来ており滑らかで僅かに芳香がある。 いくつかの品種では短い軸に滑らかな象牙白色の雌髄だけの雌花を着けるか、あるいは短い軸に象牙白色葯で雌雄の器官を持った完全花を着ける。一方1.5m〜1.8mの円錐花序の花房に雄髄だけ雄花を着けるものもある。単性花種には雄株と雌株のどちらもある。又一部の固体では通常は完全花のものが季節によって短い軸の雄花着けることもある。この季節による性別の変化は真夏の高温中に一時的に発生する。いくつかの雄木は、時々小枝の先端に完全な雌しべを備えた小さな花をつけこの花は異常に細い果物を生産する。雄または雌雄同体株は摘心によって完全に雌株に変わることもある。
一般に、果物はメロン状でほぼ丸形か楕円形で洋梨を引き伸ばした棍棒状の形で長さは15-50cm太さ(10-20cmで重量は大きなもので9kg近いものもある。
半野生化した株は長さ2.5-15cmの小さな果物つけ、表皮は滑らかで薄いが頑丈な果実である。未熟な表皮が緑で硬い果実は白いラテックスに富んでいる。そして熟すと外皮は明るい緑から深い黄色になる。そして多汁の果肉は黄色・オレンジ色・サーモンレッド・赤い色に染まり芳香が出てくる。 そして非常にジューシーで、味は適度に甘くカンタロープの香がするが品種によってはじゃこうの香がする。 種は柔らかく多数の種子が白い繊維組織で果肉の内腔壁に軽く付いている。そして色は黒く卵形で表皮は波状で直径5mm程度、さらにその外側は透明なゼラチン状の仮種皮で覆われている。
原産地と伝播:起源の正確な地域は不明であるが、パパイヤはメキシコおよび近隣の中央アメリカ南部の熱帯アメリカ原産と考えられている。 伝播は最初に種子がパナマに持っていかれたことが記録されている。次に1525年以前にドミニカ共和国に入り、1616年頃に南・中央アメリカの熱帯地域の南メキシコ・西インド諸島・バハマ・バミューダ等へ栽培が広がった。フィリピンには1550年ごろスペイン人が種子を持ち込みそれからマラッカおよびインドへと伝わり、1626年にインドからナポリへ種が送られた。 そして現在パパイアは殆どすべての旧世界の熱帯地域、そして太平洋諸島に伝わって多くの地域で帰化している。フロリダへは恐らく種子がバハマ諸島から1959年以前に持ちこまれ、フロリダ中部・南部の家庭菜園や小規模商業農園で一般に栽培された。 しかしその後、天敵のひどい被害にあって栽培が縮小してしまった。 フロリダの病気衰退から10年程して同様な衰退ががプエルトリコでもあった。 これは一般の畑で木が1.5m程度になって最初の小ぶりで変形の果実を収穫する頃になるとウイルスや他の病気に犯されて木が消滅する為であった。しかし一部には少数の商業農園で隔離栽培が天敵に対して有効で木の寿命も長く収穫期間も長く出来た。
1950年代に、イタリアの企業家アルバート・サントはパパイアを飛行機でサンタマルタ、コロンビア、プエルトリコおよびキューバからマイアミへ輸入しローカル市場に出荷したりニューヨーク市場へ生鮮のままでパパイヤを出荷し、さらに自分のマイアミ加工工場でジュース、保存用の加工も行った。
しかしこの輸入も長くは続かず、フロリダでは厳しいパパイアの不足が起こった。 さらにラテンアメリカからの移住者の増加がその需要に拍車をかけた為、新しい生産者はフロリダ大学自家農園農業研究および教育センターで選別された比較的耐ウィルス性の品種を植えて需要を満たそうとした。
現在成功している商用生産は第一にハワイ次に熱帯アフリカ、フィリピン、インド、セイロン、マライ半島およびオーストラリア等である、一方広範囲に栽培が広がっているが生産規模が小さい農園が南アメリカやラテンアメリカではあちこちに見られる。
1974年のハワイの一人当り年間パパイヤ消費量は6.8kgであった。又、生鮮のまま航空便で11,838,700kgがヒロからホノルル経由で米国本土へ直接出荷された。
プエルトリコの生産は現地の需要を満たせず加工用にドミニカ共和国から輸入されている。
パパイヤはメキシコ南部の主要な産物の1つである。 そして毎年メキシコの全生産の40%に相当する120,000トンはベラクルス州の6,000haの農園で生産されている。
両性株の果実は通常円筒状の洋梨形で種子腔は小さく果肉は厚く確りと硬い為に船便の出荷にも良く耐える。 一方雌の果実はほぼ球形か多少の楕円形で果肉は薄い。 一般には両性株の果実が消費者に好まれ市場の需要も高い。しかし南アフリカでは球形又は楕円形のパパイアが好まれる。
品種: パパイヤはサイズ、質および他の性質が非常に変化しやすいにもかかわらず、1911年バルバドスから雌雄異株で小さな実を付けるパパイアが紹介されるまでハワイには顕著な栽培品種、選択された栽培品種および指定された栽培品種はほとんどなかった。 バルバドスから紹介されたパパイヤは1919年「ソロ」と命名され、そして1936年には島の唯一の商用パパイアとなった。 「ソロ」種には雄株は出現しない、そして雌株には丸く果肉が薄く溝の入った果実を生産し、両性株には洋梨型で均等な果をつける。果実の平均重量は1つ1/2-1kgで品質が優れている。そして果実は完全に熟すと薄皮はオレンジの黄色、および金色のオレンジになり果肉は大変甘くなる。
「 Kapohoソロ種」又は「Punaソロ種」は発見された品種で、1950年より以前にカウアイ島の生産者に人気が出た。 1955年に「矮化ソロ種」(フロリダの「ベティー種」と「ソロ種」の戻し交配種)が収穫が楽になることから普及し、オアフ島の主要な商業栽培パパイヤ品種となった。 この品種は西洋梨型で、雨量の多い地域で育ち果実の重量は400-800gで表皮は黄色く果肉は薄いオレンジ色をしていて1974年頃まで唯一の輸出用栽培種であった。
「ワイマナロ種 Waimanalo」(育種名「ソロ」77系統種)は1960年にハワイ農業試験場で選出され1968年に一般に紹介され、市場に出回るやいなや果肉が硬く高品質な特徴が認められオアフ島の生鮮果物市場では「ソロ」8系統種に取って代わった。 そしてこの品種は輸出用に果実が多きすぎ欠点があったが生鮮及び加工用に栽培が奨励された。 1974年からこの栽培品種はハワイ島よりマウイ島の雨量の多い低地で商業栽培され緑色のまま追熟、北・中部アメリカの都市へ輸出された。生産者は両性株栽培し雌株は見栄えが悪く嫌っている。
「ヒギンズ種 Higgins」(育種名17A系統種)この新種は1960年の交配種で、1974年にハワイの生産者に紹介された。この新種は高品質で西洋梨形をして表皮はオレンジの黄色で果肉は深い黄色をして潅漑すると果実は平均0.5kg程度まで成長し、生産地又は季節による降雨量によっては果実が規格外の小サイズになる。
「ワイルダー種Wilder」(育種名25系統種)は、サイズが揃い果肉が硬く種子腔が小さ等で賞賛された栽培品種で輸出用栽培に人気がある。長し、生産地又は季節による降雨量によっては果実が規格外の小サイズになる。
「ホータスゴールド種Hortus Gold」は南アフリカの栽培品種で1950年前半から普及し始めた雌雄異株の品種である。結実が早く果実は楕円形の黄橙色で重量は0.9-1.36kg程度である。 一方1960年にナタールのUkulinga大学の研究農場に植えられた実生の「Hortus Gold」の雌株200本から最も高い生産量と最も高い糖度で病気抵抗性が高い1株が選ばれ1976年に「Honey Gold」と命名された。この栽培品種は果実の先が少し尖っていて表皮は黄橙色をして果実は甘く風味があり果肉は滑らかで熟し過ぎた場合果肉が柔らかくなる。 通常果物の平均重量は1kg程度であるがシーズン末期には小粒になる。この品種は種子繁殖は不可能な為に挿し木で繁殖が行われている。 果実の成熟が遅く開花してから収穫期までの期間が長(花納まりから成熟までの10か月)いためこの品種は他の果実の倍近い価格で取引されている。
「ベッティーナ種Bettina」と「ピーターセン種Petersen」、はオーストラリア・クィーンズランド州で長年栽培されている品種で、純系を得る為に数世代に渡り近親交配を行った。「ベッティーナ」はフロリダのベティー種との交配種でクイーンズランド州の栽培種で低位部から着果し楕円形果実を付け果重は1.36-2.27kgでよく色が着き雌雄異株である。
「ピーターソン改良種Improved Petersen」は地元起源の雌雄異株種で、果実の表皮色は薄く棚持ちは普通である、しかし果肉の色は素晴らしく風味もある。 1947年に優秀な矮小種の「交配5番種」を作るために、「ベッティーナ100A」と「ピーターセン170」が交配された、この果実は表皮が滑らかな黄色の楕円形で果重は1.36kg程度、優れた風味で果肉も厚く生鮮市場や缶詰め加工用に重用された。そしてどちらの親より高い生産量を誇り20年以上の間優良栽培種であり続けた。「ソロ種」と「ホータス・ゴールド」も栽培されているが殆どのプランテーションでは自然に受粉が行われ自然交配が行われる。
西オーストラリアでは「交配5番種Hybrid No.5」、「ピーターセン種Petersen」「ヤーウン種Yarwun」、「イエロー種Yellow」,「ゴールドクロスGold cross」、「ゴールディーGoldy」、「香港種HongKong」、「ギニアゴールドGuinea Gold」、「ゴールドサプライズGold Surprise」、「サニーバンクSunnybank」の9種の栽培試験をして「サニーバンク」と「ギニアゴールド」を生産量と品質面から商業的価値を認めて選出した。「サニーバンク種」の果実平均重量は0.63kg程度、播種後11ケ月程度で熟す。 又「ギニアゴールド」の果重は平均1kg前後で播種後18ケ月で熟す。
ペルーの Universidad Agraria、lan Molinaでは1964年に国中の様々な地域から系統的にパパイヤを40種集め、かつ、ブラジルから3種、プエルトリコから1種、メキシコからの3種そしてハワイから「ソロの系統種」2種を導入して、評価と繁殖のプログラムおよびgermplasm bankの設立に乗り出した。
ガーナには雌雄異株の栽培品種の「ソロ」、「ゴールデンサプライズ」、「ハワイ」、「No.5595」が生産者に紹介され栽培されたが、これらはローカル種と自然に交雑して数世代経って元の品種の同一性を失ってしまった。 1966年から1970年に幾つかの品種がKadeのAgricultural Research Stationに集められ、性タイプ、果物形、重量、表皮および果肉の色、肉厚、肉質および風味、種子の数、又その他の様々な要因をもと分類された。 選別の優先的基準は雌株で草丈が短く頑丈な軸を有し、早熟で、一年中実を付け中サイズで光沢のある色をもち果肉が厚く種が少ないこととされた。
コロンビアのパルミラにあるInstituto Colombiano Agropecuarioでは1963年にパパイア繁殖プログラムが以下の品種で始まった。すなわちコロンビアの栽培品種である「カンポグランデ種Campo Grande」、「トカイメーラ種Tocaimera」、「サポテ種Zapote」、「ソロ種Solo」、又ブラジルの「ベティー種Betty」、「ベッティーナ種Bettyna」、「43-A-3」を南アフリカの「ホータスゴールドHortus Gold'」そしてプエルトリコ種、さらに関連する種の代表として: C. candamarcensis Hook. F., C. pentagona Heilborn, C. goudotiana Tr. & Pl. (一つは果実が黄色で軸が緑、もう一つは赤い果実に紫の軸)、C.cauliflora Jacqがコロンビアから、そしてC.monoica DesfとJacaratia dodecaphylla A.DCがペルーからもたらされた。しかしこれらの最初二品種はパルミラの条件には合わなかった。
C.caulflioraの交配種が唯一ウィルス抵抗を示したハイブリッド種であった、しかしウイルスに攻撃されると結実しなかった。又種子は発芽不能で果物の30%は種無しであった。C.monoicaはパルミラに適応し小さく黄色の果物を生産したがウイルス病には感染しやすかった。 ブラジルから紹介された「ザポテ種Zapot」は最も有望な品種で果肉は多く赤くコロンビアの大西洋海岸地帯で栽培されている。
インドでパパイヤの育種及び優良種の選別は導入された100種類の系統種と16のローカル種で始まって、30年以上続けられている。 有名な栽培品種は「クーロンハニーデユーCoorg Honey Dew」でインドのChethalliにある園芸研究除で選別された。 この品種には雄株は無く雌株と両性株が同じ比率で発生する。 低位着果で生産量が多く果実は長い楕円形で果重は2-3.52kgで果肉は黄色で大きな種子腔があり棚持ちが良い。 「ワシントン種Washington」はボンベイで人気があり、ダークレッドの葉柄に黄色の花を着ける。果物は中サイズで優れた甘い風味がある。 「バーリアル種Burliar」は多産で初年度最高103個の果実を着けた、ほとんど対になって地面より45cmからびっしりと幹にそって着果し、実生株の70%は雌株で移植後3ケ月で開花する。
「Co.1」と「Co.2」はタミールのナド農業大学で開発された、両種とも雌雄異株での矮性で最初果実が地面からの1m程度の高さに結果する。 Co.1種は生鮮で利用が評価されCo.2は生鮮用とパパイン抽出の栽培される。果実は黄色で果肉は甘く果実重は1.5kg〜2.5kg程度のミディアムサイズである。
Pusaの地域試験場ではいくつかの有望な選択種を導入した。「プサ デルキオス種Pusa Delkious」(Pusa 1-15)は中サイズの濃いオレンジ色で優れた風味を持つ。雌株と雌雄同体株で高い生産性を誇る。「プサマジェスティー種Pusa Majesty」(Pusa 22-3)は中サイズの丸型で果肉は黄色硬く棚持ちが良く船の出荷に向いている。ウイルスに対する抵抗性があり雌雄同体株の方が雌株より生産量が多い。「プサジャイアントPusaGiant」(Pusa 1-45V)果実は大きく熟したものは生鮮市場に向いており緑の果実は野菜として使われさらに缶詰用にもなる。 雌雄異株で生育が早く高く成長して幹も太く風害の抵抗性もある。「プサドワーフPusa dwarf」(Pusa 1-45)果実は中サイズの楕円形で矮性樹で地上から25cm〜30mcの高さに実を着ける。自家用・商業用栽培の需要が高く、高密度栽培に向いている。
トリニダド・トバゴで1965年にパパイア品種改良が計画され「サンタクルーズ・グラント種Santa Cruz Grant」の樹勢が強く両性株(両性花)で果実のサイズは大きく果重は4.5-6.8kgで果肉は硬く黄色で風味がある品種を含むローカル品種から将来を約束される品種の選抜が試みられた。 果実は市場販売には大きすぎたが、緑のまま又は熟したものが加工処理に使われた。「セドロ種Cedro」は雌雄異株だが時に両性花をつけることもある。 生産は多く炭疽病に対する抵抗性が高い。 果実の重量は1.37-3.6kgであるが平均は2.7kg程度で果肉は硬く黄色でメロン状の果肉で生鮮にも加工にも向いている。
「シンガポール・ピンク種Shingapore Pink」は主に両性株で円筒状の果実を着けるが一部は雌株で円形の果物を着ける。 果実の重量は1-3kgまであるが平均重量は2.27kgで果肉はピンク色である。 果実表面は雨季には炭疽病の傾向があり、従ってこの時期には果実は緑のまま収穫して販売することが望まれる。 2つの小サイズタイプは果重が1-1.37kgで表皮は明るい黄色で果肉は厚く硬く生鮮市場用に選ばれる。
ハワイの「ソロ種Solo」は果実が小さく生産性が低くフロリダでは好まれない。パパイヤ専門家のScott StambaughはマイアミのPlant Introduction stationから植物産業局代替系統種を#28533を入手して品種改良を始めた。 この結果から彼は「ノートン種Norton」と命名した品種の選抜をした。 彼が「パープレステム種Purplestem」と呼ばれのちに「ブルーステムBluestem」となった品種の種子を得た時に彼はこれと「ノートンNorton」と交配して重量4.5kgの果実を生産すし「ビッグブルーステム種」と命名された品種を作った。また後にソロ種と交配しその雑種は「ビッグブルーステムソロ種」又は「ブルーソロ」と呼ばれた。「ブルーソロ」は低成長で質も良く生産も安定し果重は1-2kgで果肉はオレンジ色で香も高くフロリダでの人気栽培種である。
「カリフォルニア種Cariflora」はフロリダ大学熱帯研究教育センターで開発され最近命名された新しい栽培品種である。果実はほぼ丸形でカンタロープと同等サイズ果肉は厚く薄いオレンジ又は濃い黄色でパパイア輪紋ウィルスに強くがパパイア・モザイク・ウィルスあるいはパパイア舌尖音壊死ウィルスには弱い。 アメリカの南部フロリダや熱帯の熱い低地では生産が多いが標高800m以上では少ない。
「サンライズソロSunrise Solo」(育種名HAES 63-22)はハワイからプエルトリコへ導入された。果実はピンクの果肉で硬い。プエルトリコでの試験栽培では、11月中旬種が蒔かれ。実生の苗は2か月後にフィールドに移植され4月に開花した。また成熟した果実は8月から1月まで収穫できた。 プエルトリコの繁殖プログラムでの最近の選別種は「P.R.6-65」(早生)、「P.R.7-65」(奥手)それに「P.R.8-65」である。
ベネズエラのパパイヤは通常長く大きくて果重のレンジはは1-6kgに及ぶ。ほとんどは国内の消費だが船便により近隣諸島に出荷されている。
授粉: パパイアは受粉が上手く行われなかった場合、サイズと形が不揃いになったり、軽くなったりします。 したがって完全に両性株では無い商業農園では人口授粉が勧められる。
両性株の自家受粉を完全に行う為には袋かけを数日間はする必要がある。両性株が自家受粉した場合その種子の67%が両性株で残りは雌株になる。
交配の為の受粉は両性株の花から1〜2本の雄しべを取りその雄しべを雌しべの柱頭に置いた後に袋をかけ数日間が過ぎたら袋を開ける。ほとんど交配用人口受粉した花は果実を付け、これによって結実した実の種子の50%は雌株で残りの50%は両性株になる。
別の方法として先端の雌花の蕾を一つ残して他の蕾を全て軸のところで摘み取る、次にその残した蕾が開花する1-2日前に袋をかける。 そして充分に開花したら袋を開き予め選んでおいた受粉用の雄花の花粉を雌花にふりかけたら速やかに袋を閉じて7日間放置します。
雄花と雌花で交配した果実の種子からは50-50の比率で雄株と雌株が生まれる。 また両性株に雄株の花粉を受粉させるとその果実の種子の1/3は雌株1/3は両性株そして後の1/3は雄株になる。
南アフリカの生産者は、選別品種の保存の為又育種の為に人口受粉を行う。これは育種によって軸が紫で花が黄色く果肉が赤味ががかった改良遺伝子を組み込む為でありこの特徴は通常果実の軸が紫では無く花は白く果肉は黄色の系統種と区別できる。
気候: パパイアは熱帯・亜熱帯植物に属し南北の緯度32度が栽培の限界で、霜には非常に敏感である。 豊富な降雨か潅漑が必要である一方栽培地の排水が良いことも重要な条件であり、水害で48時間以上の冠水は樹に致命的被害を与える。 冷害は-0.56℃では瞬間的にさらされるだけでも被害を受ける。 長時間に渡る低温条件下では樹上からのスプリンクラーでの散水がない限り被害を受け凍死する。
土壌: パパイヤは有機物が豊富で多孔質の土壌になるよう常に適切な手入れがされていれば、ほぐれた石灰石、泥灰あるいは様々な土壌でも良く成長する。 最適な土壌pHは5.5〜6.7の間である。 過度な酸性土壌は2.4-4.8トン/haの量の石灰を入れて土壌改良が必要になる。 有機物が豊富な土壌ではパパイやは急成長して高い生産性を誇るがしかし果物の質が低下する。
育苗: 一般にパパイアは種子から育てる。 発芽は播種後3〜5週間かかる。洗って仮種皮をとることにより発芽率を上げたり発芽までの期間を2〜3週間に短縮できる。 仮種皮の除去後種子は実生苗に共通な欠株の原因になる立ち枯れ病予防の為に乾燥させて殺菌剤を振りかける。 よく調整して好条件で保管すると最長3年間程度の保管が可能になる、しかし期間が長くなると発芽率は低下する。保管された種子は倉庫から取り出した後70℃のお湯に15秒間漬け、その後蒸留水に24 時間漬けると発芽率が改善出来る。季節が原因で発芽が遅い場合はジベレリン酸処理により発芽を早めることが出来る。
選ばれた優良種の特性を再生させるには、小規模には空中取り木が成功している。母樹の最初の果実が採れたら一番下を除いた全ての分枝に環状剥皮をして取り木をする。 その他母樹が収穫に支障がでるまで高く成長したら母樹の先端を切り取り主幹から分枝が出て育つまでの4〜6週間は先端を痛めて新芽の成長を止める。次にこれらの分枝は層状し一番下の主幹として残す物が決まったらその枝の上で元の主幹は切って取り除く。そしてこの手順を継続手に行い木を使い果たす。
挿し木は南アフリカで行われ、特にクローンの変異性を無くして品種の特性を正確に比較・評価研究することができる。真夏に行う若枝の挿し木は発根が早く翌年には良く結実する。秋と春に行う挿し木は発根が遅く根の形成が悪い。商用栽培品種の「ハニーゴールド」は全て挿し木で繁殖を行う。
発根苗はビニール袋に移植し10日間は水を噴霧する、そして次に日陰において幹を強固にして畑に定植する。
ハワイの生産者は60-90cmの長く大きい枝の方が小さな枝より容易に発根定着させられること見つけ、雨季に深さ30cm植え付けた木は非常に地面に近い所に数か月で結実した。
芽挿の実験はトリニダードでForkert and chip法で行われ満足な結果が得られた。しかしながら、優良選別種を無性生殖で繁殖させたものは徐々に活性を無くし3〜4世代の後には生産が無くなると報告されている。
ハワイでは「ソロ種」を「小型ソロ種」に接ぎ木すると樹性が落ちた、しかし「小型のソロ種」を「ソロ」に接ぎ木した場合は生産性が上昇した。
近年、組織培養によるパパイアの迅速な品種選別や育苗の可能性が研究され、優秀な品種による商業農園への導入が可能になってきている。
苗床で実生の苗の性別を決定する努力もなされている。 インドの科学者は葉の抽出物の比色定量テストを行ない、実生苗の雌株判定を87%の確率で行い、又雄株・両性株を1グループとしての仕分け判定を67%の確率で行った。
収穫期の多様性: パパイヤの植付けは一年中何時でも可能である、従って播種時期の決定はその地域の市場の需要に応じて行われます。パパイヤは南アフリカの最も暑い地池では播種から6〜9ケ月で結実する。 しかし価格が高いシーズンオフに市場供給する為に、温度が低く結実までに9〜11か月かかる地域でも栽培される。初夏〜真夏に植えられた種子は翌年の冬には結実しその後引き続き春から初夏まで果実を生産する。春の果実はは冬葉が落ちる為に日焼けしがちである;さらに果物に黒星が出来たり糖度が低い。果実の日焼けは午後の太陽にさらされる部分に事前に白塗料を塗れば回避可能である。一部の生産者は収穫時期を遅らせる為い最初に結果した果実6個摘果して、再度開花結実を促進して通常の収穫より収穫開始時期を6〜8週間遅くらせている。
フロリダ南部では、3月または4月の植付けで11月〜12月に果実が熟れこれ「観光客」市場向けに有利になる。7月の植付けは冬までの生育が遅くなる為に結実までに10ケ月以上を要する。一部の生産者は作物がハリケーンの被害を受ける前に収穫の準備ができるだろうように9月と10月に植えることを奨励する。 さらに北部フロリダではパパイヤが霜の降りる前に充分な成長げ出来るよう3月または4月に植え付ける。
植付け間隔:プエルトリコの栽培試験では1.8m間隔の植付けの方がより短い間隔で植えられたもより強く頑丈で良い結果をすることが確認されている。 又一部の生産者は、1つのプラント当たり2.4mx2.4 x mの栽培間隔を推奨している。インドでは「Co 1種」「Co 2種」及び「ソロ種」は1.8m間隔の植付け;さらに「コーグハニーデユー種」及び「ワシントン種」は2.4mとしている。
ハワイのマウイ島のプリンセスオーチャードでは農園の管理及び収穫時のスペースを確保する為に二条植えを行っている。クィーンズランドのパパイヤは地上から1m程度の低いところから結果するが最初の変形果実を亡くす為に最初の花の除去を行う
栽培:種子は畑に直播か又は苗床・苗ポット等に蒔かれ 6週間程度育てられてから畑に定植されるが移植は6ケ月生頃まで可能である。 しかし移植時苗の取り扱いには細心の注意が必要である。 移植の遅れは脱水や根のねじれ等リスクが高く、風邪の強い地域での移植栽培は幹の屈曲障害を引き起こす。
ハワイでの試験では直播の直根が深く伸びて樹性が強く活発な成長して開花も早く生産量も多いとされている。
プエルトリコでは 1穴に2本仕立てが慣習的に行われている。エルサルバドルの生産者は6個の種を各々離して地表から1cmの深さに蒔く。 そして開花が始まったら雄株の90%は地表で切り取り除去する、これは引き抜きが他の木の根を痛めるためである。このパパイヤ農場と隔離されて他の雄花との他花受粉の可能性が無いパパイヤ農園の場合その種子はすべて雌株または雌雄同体株になる。そして果物は5〜8ケ月で収穫可能になる。
インドでは通常種子を殺菌剤で処理してから地表から 15cmの高さに有機質をたくさん入れ燻蒸消毒して作った苗床に播種する。 種子は5cm置きに深さ2〜3cmの深さに蒔かれ畝と畝の間隔は15cmとする。 播種後は毎日潅水し2.5ケ月程度で樹高が15-20cmになったら畑に移植する。肥沃な土を入れたアポリエチレン袋仕立て苗の移植は苗床で育った苗の移植より成功率が高い。 先ず2粒の種が各々の袋に蒔かれ発芽したらその内の強い方の一本を残す。移植最適期は夕方かあるいは曇って湿度の高い時に行う。 暑く乾燥した日の移植は1本1本に葉の付いた枝やヤシの葉を土に差し込んで覆いを作って日差しから保護する必要がある。「コールグ・ハニーディユー種」および「ソロ種」を除いて、パパイヤ苗は1つの穴に三本づつ苗と苗の間隔を15cmに保って植える。 そして開花後雌株か雌雄同体株の1本を残して他の2本は取り除く。 しかし10本に一本は雄株を残す必要がある。「コールグ・ハニーデユー種」および「ソロ種」は1本づつ植えられ雄株を残す必要は無い。 移植後苗が完全に活着するまで毎日散水する必要がある。しかし水の掛け過ぎは若い株には有害であり。 Sesbania
aegyptiacaの2条植えは風害防止の為に行われている。
一定のドリップイリゲーション (1日1本当たり48リットル)の導入は、比較的乾燥しているマウイ島(平均年間降雨量250mm)の傾斜面でパパイヤ栽培を可能にしている。
パパイヤは充分な生産のためには頻繁な施肥が必要である。インドでは一本のパパイヤ樹に対して一年間に窒素 250g、リン酸250g、それに500gのカリュームを6回に別けて毎年施肥して良い結果を得ている。
病気蔓延を事前に防いで木を成長させ生産を促進させるためプエルトリコの生産者は定植前に線虫駆除剤を入れた粘土を使う。 施肥は1本に対し定植1週間後に 15-15-15を113gをかけ、その後も毎週1回施肥料を28gづつ増やして開花まで続ける、その結果最後は1本につき227gの施肥を行うことになる。この施肥プログラムは果重500gの青い果実6個を収穫する13か月の間に行われた。 根は通常葉の拡がり面積を越えて外に伸びているので施肥は根の張っている全体に撒かねばならない。
缶詰加工用パパイヤ樹への施肥を遅く又窒素成分は加工用には不要な為使わない。缶詰めにしたパパイア (複数の野菜でも共通)の窒素含有量が高く缶の錫が剥がれる為である。 そして次の結実の為の開花時窒素欠乏を回避するため1〜2%の尿素スプレーを行う。
フロリダ南部のオーライトの石灰石での栽培で専門家はパパイヤ樹 1本当たり、最初の10週間4-8-6に微量元素加えたを混合液肥料500gを週毎開花まで散布する。ここでは湿気を保つ為に厚い有機質を地表に敷く、これは雑草の抑制、地表温度下げ、線虫の撃退の効果もある。
パパイヤ植付け列間に機械を入れての作業は浅い根を痛めるので除草剤の使用が望ましい。
過剰結実はこの為に起こる果実の発育不良や変形果実及び圧迫傷を回避する為に摘果する。低温は授粉の邪魔をして雌花の授精障害を引き起こす。生長調節剤を花序に散布すると授精落果を防いで驚異的な結実をもたらす。 第 1作の収穫後に木を矮化させて機能的な収穫を可能する為に樹の分岐を促進させる目的で成長点を摘み取る。しかしながら、もし樹勢が弱い場合枝折れを回避する為に支柱が必要になる。
収穫: ハワイの調査で表皮が80%色付いた時がパパイアの風味がピーク達していることが判明している。 ローカル市場向け果実の熟度は、冬の数ケ月間は比較的色が着いたもので良いが夏場の果実は表皮に色の兆候が見えたところで収穫する必要がある。果実の取り扱いは引っ掻きからラテックスが漏れて果皮の汚れないよう細心の注意をして行う。自家用栽培者は軸を捻って摘み取るしかし商業農園での収穫は軸を鋭利なナイフで切り突き出た軸を切り返して揃えるのが望ましい。しかしながら殆どのハワイの生産者は高くなった木の収穫用に先端にゴム吸着盤(有名な配管工補助用具の「吸引用ゴムカップ」)を竹竿の先端に取り付けた収穫用具を持って行う。この場合先ず果実の下部にゴムカップを合わせて押し上げて軸を折ってもぎ取り落下してくる果実を直接手で掴む方法である。この方法で1人が1日363-454kgの収穫をしている。
ハワイでは手収穫と畑での選果の労賃が(1エーカー当りの収穫・選果の為に延べ時間1,702時間)総労賃の40%と推計している。この為1970年に収穫機械を使った試験が行われ、これによると1人運転手に2人のピッカーの機械で収穫量は1時間に454kgでこれは手の8人分に相当する。この機械は様々な以下の要素、投資効率、運転と修理費、耐用年数等から実行効率を導入前に考慮て決めてねばならない。 マウイ島ではピッカーが一人で操作できる油圧式リフト式収穫機械で収穫が始まる11ケ月生から48ケ月生の7.5mの高さまで使われているがそれ以上の高い木には利用できない。
果実は傷防止の為に当て紙を使い平詰にする。果軸からしみ出るラテックスは皮膚を刺激する可能性があるので作業者は保護服とグローブの着用が望ましい。
生産: 通常のパパイヤ農園では生産が始まると平均で1本の木から週に2〜4個の実が生産される。良く健全に管理された農園のパパイヤの年平均生産量は年間1本当り34kgで最高値は136kgとされる。南アフリカの3x6m間隔植え分枝仕立ての「ハニー・ゴール種」は年間45kgを4年間に渡って生産する。1ha1,000が植えられた畑で30トンの生産がある。ハワイ島のヒロ地区での1ha当りの生産量は37トンある。 マウイ島の100haのプリンセスオーチャードでは週に68,180kgの果実を毎週収穫した。
ハワイ島のカポホ地区では初年度の平均生産量は38,000kg/ha2年目で11,339kgである。パパイアは2年間は良く生産されるが3年目からは生産力が低下する。 その為商業農園の木は3-4年で更新される、またその頃になると木も高く生長して収穫効率が落ちている。
成長樹の改良: トリニダード・トバゴでは木が生長して高くなりすぎると幹を地面付近で切り取り側芽を伸ばして収穫を続ける。エルサルバドルでは収穫3年で冬に主幹を地上から1m付近で切り取り切り口にはビニール袋を被せて雨を避け腐食を防ぐ。 これらの幹からはいくつかの側芽が数日内に出現する。そして側芽が20〜30cmに成長するのを待ってその中で1番元気の良い側芽を元の側芽に替わるものとして1本残す。
収穫後の処理: 果実は梱包の前に色付き増進の為に高湿の29.5℃で48時間保管する。 果実の腐敗を防ぐ為に標準的に49℃のお湯に20分浸けさらに冷水で濯ぐ方法が行われている。インドではaureofunginの1,000ppmに浸けると収穫後の腐れの防止効果があるとされている。 1979年のフィリピンでの試験ではチアベンダゾールが果実の腐敗を50%防ぐことが確認された。ハワイ生産者は収穫後果物にカヌーバワックスとチアベンダゾールの水溶液を散布して収穫後の腐敗を防ぎ、これにより温湯処理が不要になることを実証した。
プエルトリコでは緑のまま収穫した「P.R.8-65種」を温湯処理後に室温25℃湿度85%〜95%の密閉室にてエチレン・ガス処理して追熟させることに成功した。
ハワイのパパイアは米国本土に出荷する場合ミバエの侵入防止の為に殺虫消毒が義務付けられている。これは果実を熟度1/4で収穫し,先ず43.5℃の温湯に40分間で予備温湯浸けする。この後速やかに48.5℃で20分間殺虫の為の温湯浸けを行う方法である。 この二重温湯浸け処理はおそらく放射線処理に替わる方法になる。 小規模の利用であるが温度43.5℃相対湿度40%のドライ温熱処理に続く蒸熱処理もある。
湯湯処理とEDB燻蒸をして1.5%の酸素濃度で温度13度℃で12日間保管した果実は室温保管で約3.5日の日持ちがした。 1/4レイプの色付き果実を湯湯処理し75-100クラドで放射した果実を2-4%酸素濃度で室温16℃に6日間保管したら市場で8日間鮮度が保たれた。 さらい12間保管したものは5日間市場の鮮度が保たれた。
プエルトリコでは25-50クラドのガンマ放射で7日までの熟成を遅らせられた。100クラドの放射では熟度の促進が幾分促進された。 最低レベル放射でも菌類の繁殖は止められた。 カロテノイドは効果が無かったがアスコルビン酸の添加はすべての病気の発生を少しであるが抑えられた。
室温10℃以下の保管は部分的に熟したパパイアの追熟を完全に止められる。この温度はは熟したパパイアを冷蔵障害無しに保管する最低温度である。
トリニダードでは「ソロ62/3種」の果実は最初に表皮に黄色が射した時に行い、殺菌剤で処理し通気性のあるポリエチレン・バッグに入れて個々箱の間仕切りに一つ一つ詰めて2日掛かりの飛行機便で英国に出荷し現地で20℃で追熟させ素晴らしい香と質が保たれたことを確認した。
同じソロの栽培種を同様の手順で21日間船便の冷蔵コンテナーで出荷に耐えた。 果実はロンドンについて間もなく熟れたが市場の良い評価を得た。 そして船便の出荷はより経済的であることが証明された。
Hypobaric(低圧)コンテナーで温湯処理して防腐ワックスをかけた果実をヒロからロスアンジェルスとニューヨークに出荷船便の出荷の満足な可能性が得られた。
害虫: フロリダとベネズエラのパパイアの天敵はスズメバチに似たパパイア・ミバエ(Toxotrypana curvicauda)である。 雌はパパイヤに産卵し、後に孵化した幼虫は果肉を食い荒らす。果肉の厚い果実はこの天敵に対して安全である。 商業用の大規模農園では駆除は難しいが家庭菜園では紙袋でカバーしてミバエ被害を防いでいる。しかしこの方法は開花して花部分が落ちた後速やかに行う必要がる。 また袋は結果後10日〜14日毎に交換する。 新聞紙を丸めて試用すると経済的である。インドのミバエはパパイアの果肉内部に卵を産み付けらるほど長い産卵管を持っていない。
広範囲に渡り重大な被害を及ぼす害虫は主軸と果実間や果実の内部に巣くうパパイヤ・ウェブ虫、フルーツクラスタ虫(Homolapalpia dalera)である。それは果軸や果実を腐らせその傷口は炭疽病の新入経路になる。これらの被害は虫が果実を傷つける初期の段階か又はウエブ虫を発見した時に直ぐに消毒すると被害を防ぐことが出来る。
細かなパパイア・コナジラミ(Trialeuroides variabilis)は葉液を吸う虫で、その虫が出す蜜が葉を覆いスーティー・モールド病の発生原因になる。 若い葉を振るとしばしばコナジラミの存在が確認される。そして沢山の成虫に気付いたら払い落とすか消毒を始める必要がある。芋虫(未成熟状態のsphinx moth ジャマイカのErinnyis obscura、ベネズエラの E. ello ,フロリダの E. alope は、小さい薄黄緑のバッタのように葉を常食にして生きている。
ウイルス病やその他の伝染病を運ぶアリマキは後述する。
オーストラリアで防除が必要なその他の害虫として葉液を葉から吸収するハダニ(red spider, or red spider mite, Tetranychus seximaculatus)が含まれる。 インドおよびハワイのマウイ島ではハダニは木や果実に被害を与えて大きな問題である。 このハダニ、ウリバエ、フルーツスポッテイング・バックは若い果実を食べて落下させる被害をもたらす。
ハワイの赤及び黒のフィラットダニは軸や葉を食べて果実の表皮に傷を残す。またブロードダニは特に気温の低い時期の若木にダメージを与える。
バージン群島では地域的には熟した果実を食い荒らすネズミやフルーツコウモリがいるがカイガラ虫が最も面倒な害虫である。オーストラリアではパパイヤの5種のカイガラムシが確認されているが果実と軸の両方につくオリエンタルカイガラムシ(Aonidiella orientalis)の被害が一番深刻である。しかしこれまでのところこのカイガラムシの被害地域は限定的である。 フロリダではカイガラムシのAspidiotus destructorとCoccus hesperidiumは無袋果実より有袋果実に多く付く。 別のカイガラムシPhilaphedra spが最近報告された。
インドの科学者は未成熟なミミズやMegascolex insignisが腐敗するパパイヤの組織に引かれて食べることを確認した。 それらはPythium aphanidermatumによる茎腐れで病んでいる木の枯死を促進し、この菌類のベクターとして働く。
根瘤線虫、Meloidogyne incognita acritaおよびreniforin線虫,Rotylenchulus reniformisはパパイヤの木の成長や生産力を阻害するので線虫が多い土壌は、植付け前に土壌燻蒸をすべきである。
病気:
利用:
成分/100g:-
水分
蛋白質
炭水化物
還元糖
蔗糖
ファイバー
カルシウム
燐
アスコルビン酸
パパイン:
薬用:
Antibiotic 作用:
パパイヤアレルギー:
=========================
パパイヤの近縁種:
パパイヤと日本人:
|