■3枚の紙に何かわけのわからない絵を描いたはるか、母のところにやって来る。
はるか「ママ〜、紙芝居だよ」
母「なんのお話?」
はるか「海にお魚がいました。(めくる)シャケでした。(めくる)釣りをしてる人がいました。(めくって最初の絵にもどる)シャケを釣って食べました。おしまい」
このあとも同じ絵で「あるとことにはるかくんがいました。ゼロ歳でした。赤ちゃんでした」というお話も聞かされた。(4/12)
■保育園に迎えに行くと、クラスで金魚の水槽を洗っていた。
先生「みんなもおうちで生き物飼ってる?」
はるか「うん、いるよ」
先生「何がいるの?」
はるか「お花」
たしかにお花も生き物だが、先生は絶句していた。(4/10)
■ひらがなとカタカナは全部読める。「電車」とか「止まれ」とか一部の漢字もルビなしで読める。そんなはるかが駅の階段を登りながら「オリロって書いてあるよ」と不安そう。見ると「おり口」と書いてあった。(4/4)
■菜の花を見つけて「たんぽぽ咲いてるよ〜」。そういえばオタマジャクシも知らなかった。最近の子どもはペンギンとかライオンとか普通日本で暮らしていたら知らないような動物の名前は知っているくせに、その辺に咲いている花の名前や身近な生物のことは知らないようだ。なんか間違ってると思う。(4/4)
■みらいがケガをしたので家のすぐ近くの医者に連れていき、手当てをしてもらって、帰る。しばらくすると医者から電話があって、薬を忘れたから取りに来いという。私は夕食の準備で忙しかったので、はるかを呼んだ。
私「はるか、お使い行ってくれる?」
はるか「うん、いいよ」
私「お医者さん行って、みらいのお薬もらってきて」
はるか「わかった。でもぼく、お金持ってないよ」(おお、なかなかするどい、乳幼児無料医療だが、薬の瓶代はいる)
私「じゃあお金あげるから(と100円渡す)お願いね」
はるか「うん、わかった」
……というわけでジャンパーを着せてエレベーターに乗り込むところを見送った。でも、心配でたまらない。交通事故にあったらどうしよう? そもそもうちはオートロックだけど、はるかには暗証番号を操作できないから帰ってこれない。1、2分は我慢したが、みらいが呆けたようにビデオを見ているのをいいことに、私も後を追った。
マンションの門を出たところですぐにはるかを見つけた。大事そうに薬瓶を抱えて走っている。私を見つけると大声で「もらってきたよ〜」。
この度胸のない男がいくら近くとはいえ、1人でお使いに行けるまでに成長した……そう思うだけで母は涙してしまうのであった。(1/21)
■アスキーに行った帰りに保育園に迎えに行く。
はるか「ママ、きょう、どこ行ったの?」
私「アスキー」
はるか「アスキーには誰がいるの?」
私「あかねちゃんのママとかきょうすけくんのママとか(ここまでは遥が知っている)、イシザカさんとかヒロヒデ君とか」
はるか「ヒロヒデ君ってどんな顔?」
私はなんと答えたらいいのでしょう?(12/9)
■「ぼくは人間じゃなくてデゴイチなの。」
それじゃあデゴイチ産んだ私は人間?
■ダイエーの優勝セールに行く。はるかは風船をもらったのに1コその場で割って、もう1コもらってそれは別のフロアで割って、さらにもう一コもらったのは外に出て3分後には雲の彼方へ……。
泣きべそを書いて歩いていると同じマンションの女の子(小1)が「はるかくん、どうしたの?」とやってきた。事情を話すと彼女は家に帰って自分が持っていた風船を持ってきてくれた。ありがとう、りさちゃん。