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近況報告(2004年1月)

中学受験

青山で会議。
終了後、mooさまと中国茶専門店でおしゃべりする。
mooさまは尋常な人ではないが、それでも明日からのtakeくんの受験を控えて、やや興奮気味のように見受けられた。
受験か。
私は小学校も中学校も高校も大学も受験した。
小学校の受験のことは覚えていない。小学校から中学校への受験は合格率100%なので、ぜんぜん緊張しなかった。高校受験のときは落ちる気がしなかったし、同級生はほとんど同じ高校を受けるので、やっぱり緊張感はなかった。そういう意味で真に緊迫した気持ちで受験したのは大学受験の時だけだ。takeくんより6年もあとの話だ。
12歳にして、数日の勝負でこれから6年の生活を決めるのって、どんな感じなんだろう。はたから見ると12歳に受験は過酷でかわいそうな気もするが、ローティーンのうちから自分の将来を、ひいては人生をどう生きていくのかを考えることができるのは、ひょっとしたら僥倖なのかもしれない。
なにはともあれ、よい結果が出ますように。お茶とケーキをごちそうさまでした>mooさま(1/31)

思い切り

ときどき、自分の能力に自信が持てなくなることがある。
普段の私はかなりふんぎりがいい。インタビュー原稿の不要部分をばっさばっさと切り落とすのは得意といってよいくらいなんだけど、今のやつはなかなか思い切れない。1回ばさっとやっても、後で「いややっぱりここはイキにしよう」と思い直したりして、なかなかまとまらない。
どうしちゃったのかな。
こういうときはとりあえず寝て頭冷やしたほうがいいのかな。(1/30)

進歩のない兄妹

はるかが学校から手紙をもらってきた。生活科の時間に、生まれてから今までの記録を作るので、資料となるような写真や衣類などを持たせるようにと書いてあった。
うーん、なにを持たせようかなあ。
そうだ、2歳児クラスの保育園の連絡帳でも持たせよう。
連絡帳は子ども部屋からすぐに見つかった。
当然、5年も前に自分が連絡帳に何を書いたかなんて覚えていない。
以下は、ぱっと開けて目に飛び込んできた記事だ。
「はるかに買ってやった本をみらいが読んでいたら、はるかが怒った。みらいも負けずにプラレールではるかを殴って、血みどろの大乱闘になった」。
あれ、昨日の日記と似てるなあ。5年たっても進歩がないこと。(1/29)

国語辞典

仕事がたまると、買い物でストレス発散したくなるというのは、わりとよくきく話だ。
昔は忙しすぎると買い物に行く暇がなかったわけだが、今はネットショッピングがある。
あまりに仕事がたまっていた先頃、私が買ったのは小学新国語辞典。もちろんはるか用。
帰ってきたはるかは、喜んで辞書を読み始めた。
しかし、うちにはもう1人子どもがいるのだ。
「みらいちゃんにも見せてー」、「いやだよ、これは俺のなんだよ」とケンカがはじまった。
はるかがみらいを殴り、みらいがぎゃーぎゃー泣き始めた。
しょうがない。仲裁するか。「ケンカはやめなさいよ。虐待かと思われるじゃん」。
はるかが「ギャクタイってなに?」と聞く。
ほーら、そんなときのための国語辞典だよ。
「ひどい扱いをすること。いじめること」とはるかが調べた。
「そう、それで、今お父さんやお母さんが子どもを虐待することがとっても多いのよ。ケガをしたり死んじゃったりする子どもいるの。みらいがギャーギャー泣いてると、お母さんが虐待してると思われて、警察に捕まっちゃうかもよ」。
これを聞くと、みらいにも良心はあるのだろう、痛くて泣いたわけではないので、すぐ泣きやんだ。国語辞典の効用だわ。
静かになったと思った矢先、はるかが疑問を出してきた。
「じゃあ、みさえはしんのすけを虐待してるの? げんこつで殴って、しんのすけにたんこぶができてるけど」。
うーむ。野原家の場合が虐待にあたるかどうかは、国語辞典には書いてないよなあ。(1/28)

いやな業界

うちのつれはアンチウイルスソフトの会社に勤めている。
昨日のこともあって、「あなたの会社ではウイルスがはやると、どうなるの?」と聞いてみた。
「一般的になんだかうれしそうな雰囲気だな」。
人の不幸を喜ぶなんて、嫌な業界だわ。
「でもあんまりはやりすぎると、忙しくなりすぎていやな雰囲気になる」。
それは人間的で正しい反応だわ。(1/27)

私じゃない

昨日からやたらとウイルスメールが来る。
まあ、ウイルスっていうのは来るときは来るから気にもとめていなかったんだけれど、きょうの夕方来たメールにはちょっとびびった。
英語なのだ。
いや、別に英語のメールは驚かない。
「WARNING. You tried to send a potential virus」とかいうタイトルなのだ。
なになに。「あなたから『W32/Mydoom.A@mm』というウイルスが 送られてきました」?
えー、私がウイルスを?
最後にMac用ウイルスを見たのは1998年だと思うんだけれど。
ノートン先生にも「うちのiBook、ウイルスにやられてますかねー?」と聞いてみたが、問題なさそうだ。
ははーん、また送信元詐称ウイルスだな。と思っていたら、案の定、そうだった
もー、ほんと迷惑。私じゃないって。無実のMacユーザーを疑うなよ。ウイルススキャンに費やした時間を返してほしいよ。
で、みなさまにひとつおうかがいしたいんですけれど、こういう場合「私じゃないぴょーん」と返事をするものなんでしょうか? 英語で「ぴょーん」ってどういうのか知らないけど。セキュリティに一家言のあるみなさまのご意見をお待ちしております。(1/27)

保育と教育

ときどき「サイトを拝見しました。楽しかったです」というようなメールをもらうことがある。きょうは1歳の女の子のお母さんからいただいた。ありがとうございました。
返事を書きながら、はるかが1歳のころを思い出した。
赤ちゃんのお世話をするのが楽しくって、とか、赤ちゃんと遊ぶのが大好き、という、よそのお母さんの話を見聞きして、自分と比べていた。私は赤ちゃんのお世話は苦手だし(爪を切るのもおっかなびっくり)、遊ぶのはちょっとならいいけど、30分以上にもなると飽きて苦痛だった。私って育児に向いてないんだなー。子供を持つより、24時間365日仕事していたほうが私らしい人生だったんじゃないか。毎日そう思っていた。
だけど、ここのところ、子供の相手が楽しくてしょうがないのだ。
はるかと100ます計算をするのも楽しいし、漢字や算数を教えて、子供に知識が身に付いていくのを見るのも、おもしろい。百人一首に興じるのも楽しい。
1歳のときには子供の相手がしたいなんて思わなかったのに、今では子供に相手してほしいと願っているのだ。
これは子供が成長して「お世話」がそれほど必要ではなくなったことと関係があるだろう。「子供の相手」の内容が「保育」から「教育」へと変わったということだ。つまり私は保育士にはなれないけれど、教師にならなれるかもしれないってことね。
ときどき子供が1年生になったら仕事をやめるというお母さんがいるけれど、その気持ち、わかるなあ。私ももっと子供と遊びたいよ。あ、これは、仕事がたまっているときの逃避かもしれないな。
※ときどき、「子供の勉強見るなんてえらい」とほめられることがあるが、単に趣味なのだ。ビーズ作品を作ったり、ウクレレを弾いたりしているのと大して変わらない。えらいわけでもなんでもない。(1/26)

本日の新作

(1/25)

海辺のカフカ

ずーっと前に図書館で予約していた「海辺のカフカ〈下〉」が到着。
200人くらい待ったから、上巻読んだのいつだったのかも覚えていない。
それなら買えばいいじゃん、と思うでしょう。いや、買わないね。村上春樹は私が買わなくても売れるもん。村上春樹の本買うなら、そのお金を、私のほかには買う人いなそうな本にあてるよ。
そう、私は村上春樹を特別に好きなわけじゃない。
だけど、彼の本を読んでいると、涙がとまらなくなってしまうことがあるのだ。
たいしたストーリーじゃないのに、登場人物の会話の何気ない一言やちょっとした行動が私を泣かせる。ゆっくり読んでいるひまはないから、まだ少ししか読んでいないけど、この本もそんな感じ。
名曲喫茶で突然ベートーヴェンに目を見開かれるホシノさんの心の動きとか、大筋には関係がないようなところで泣けてくるのだ。
この感覚、どこかで覚えがあるなあ。
ああ、そうだ。ヴィム・ヴェンダースだ。早稲田松竹で「パリ、テキサス」を観ながら、私は泣きに泣いた。
だけど映画館を出るときは、どこかからっとした気持ちで、「私、なんで泣いてたんだっけ?」という感じだった。
村上春樹の小説も私にとってはそんな感じ。村上春樹とヴィム・ヴェンダースの相関性について、そのうちゆっくり論評しよう(本当か?)。(1/25)

本日の新作

  • kasumiさんのネックレス。優雅でためいきが出るような美しさ。これは早い物勝ちね。
  • kasumiさんのピアスその1チェーンピアスというとカジュアルなイメージを受けるけれど、シックな色合いでフォーマルにも使えそう。
    昨日、間違えて違う写真を見てコメントしてしまったらしい。
    クールなパールのピアスです。シルバーパールのほうはチェーンにつないだものなのかしら? すてきなチェーンだ。
  • kasumiさんのピアスその2。葉っぱ型のモスアゲートがエレガント。
(1/24)

荷物の多い日

修羅場に、次々と荷物が届く。
アップルからiLife 04
A社からiSightほか1台。
そしてヤフオクで買った百人一首。
iLifeとiSightは仕事上の必要があるんだけどさ、いやそれにしてもいつ手をつけられるんだろう。
そしてこのくそ忙しいのに、「百人一首やりたいー」と2児が騒ぐ。いきなり100枚は無理だろうから、1番から20番まででやろうと思ったら、順不同で入っていて、よりわけるのに一苦労。
ここまでやって試さないわけにはいかない。何がおもしろいのか、子供たちは楽しそうにやっている。読んでる母の声色がおもしろいんだろうけどさ。「もう1回」「もう1回」のリクエストにこたえて4回もやってしまった。
いいから仕事しろよ。(1/24)

修羅場

頭が働かなくると、何度も同じ図版を撮ったり、言葉が出てこなかったり、文字数を数えられなくなったり、何かと効率が 悪くなる。
これまでだらだらやっていたのがいけないんだけどね。
そうか、焦っていないときはだらだらして、焦ってくると効率が落ちるのか。効率よく集中して仕事ができるときなんてのはないってことだな。(1/23)

本日の新作

りつこさんが狂ったようにバレッタを作ったようだ。
ところで、まだ始めたばっかりで、売れてしょうがないという店でもないのに、お客様から喜びのメールや写真付きの追加オーダーメールをいただいている。こんなお店でもごひいきにしてくださる方がいらしゃるんだ。こんなのをもらうと、お店やってよかった、と心底思うなあ。(1/22)

壊す女・遺伝編

みらいがキーライムを壊したようだ。
前からバッテリーは死んでいたのだが、ACアダプターからも給電できなくなった。どうやら差し込み口を物理的に壊したらしい。
これ、修理に出すと5万円くらいとられるんだよなあ。
かといって、開けるのも、いやだなあ。でも5万円出すくらいならダメもとで開けてみようかなあ。
とりあえず仕事が一段落してから考えよう。
よかった、私のメインマシンじゃなくて。(1/22)

壊す女

ATMで送金しようと郵便局へ行った。
「記号を入力してください」というので、記号を入力すると「番号を入力してください」という。ここまではふつうだ。
ところが番号を入力して確認をすると、再度「記号を入力してください」になる。ATMに言われるがままに記号を入力すると再度「番号を入力してください」という。番号を入力するとまた記号入力画面にもどって……と、ループしてしまうのだ。
めげずに何度も記号と番号を入力していたら、ついに画面が変わった。
「機械が壊れました。職員がきますのでそのままお待ちください」。
あーあ、壊しちゃったよ。しかも自分のモノじゃなくて郵政公社のモノを。
私のせいかしら。でもとんできた局員さんに、「壊す女が伝染しまして」とは申しませんでしたわ。(1/20)

山路きて

ちょっと前のことだ。
はるかが「山路」を「さんろ」と読んでいたので、「やまじ」だと教えた。
知識を確固たるものにすべく、「山路きて 何やらゆかし すみれ草」を引用した。ついでに俳句の説明をかねて、「古池や 蛙飛び込む 水の音」と「名月や 池をめぐりて 夜もすがら」を覚えさせた。
俳聖ゆかりの地に住んでいて、芭蕉の句を知らないようでは情けないからね。
さて、本日のことである。
いつもははるかは自分から学校のことなど話さないのだが、きょうはめずらしく自分からしゃべってきた。
「学校で俳句をやったんだよ。先生が『松尾芭蕉の俳句を知っている人は?』って聞くから、お母さんに教えてもらった『山路きて 何やらゆかし すみれ草』と『古池や 蛙飛び込む 水の音』って言ったんだよ。そしたらすごくほめられたんだ」。
よく覚えていました。教えた甲斐があったというものだわ。(1/20)

本日の新作

つーママさんのピアス。キラキラでスイート。チェーンピアスより、ちょっとエレガントに装いたい方にぴったり。
私のピアスラリエット。昨日作ったんだけど、どうしてもラリエットの写真がきれいに撮れなくてアップが遅くなってしまったわ。黒のセーターによく似合うよ。(1/19)

ふしんしゃ

はるかの学校では、不審者が侵入したという想定で避難訓練が行われたらしい。
いやな世相だが、万一の自体にそなえて訓練しようという学校の姿勢は評価すべきだろう。ただ、臆病者のはるかが怖がったり泣いたりしたらかわいそうだ、とちょっと心配していた。
帰ってきたはるかに聞いてみた。
「避難訓練、怖くなかった?」
「わはははは」。
ふむ、怖くはなかったようだ。
「怖いわけないじゃんかよ。だって胸に『ふしんしゃ』って貼ってあるんだよー」。
胸に「ふしんしゃ」と貼った不審者? そりゃあぜんぜん怖くないよなあ。はるかがおびえずにすんだのはよかったけれど、訓練としての効果はあったんだろうか?(1/19)

本日の新作

週末を利用して、りつこさんが大量生産中らしい。品薄を心配していたのだけれど、これでちょっと安心だ。
さて、作品紹介。
(1/18)

バンショ

漢字の問題をやっていたはるかがきく。
「おかあさーん、『バンショ』ってなに?」
母「先生が授業中にチョークをもって……」
はるか「投げること?」
なぜそうなる? はるかの担任はそんなことしそうにないのに。(1/18)

杞憂

雪が降るらしい。
まいったなあ。半蔵門のT社で撮影なのだ。
半蔵門あたりって坂が多いんだよなあ。
雪ですべって転んだら、雪国生まれの恥だよ。
転倒して入院なんて事態になったって、生まれも育ちも福井だということは隠さなければ。
ここまで考えていたのに、杞憂でした。降りませんでした。出自を隠す必要がなくてよかったよ。 (1/17)

予想どおり

はるかの保護者会に行く。
月曜日に不審者が侵入したという想定で、避難訓練をするらしい。いやな世の中だね、ほんと。
さて、会が終わってから、はるかの机のなかをのぞいてみた。案の定、1/13づけの私あての手紙が出てきた。
そんなこったろうと思ったよ。
だから、保護者会には行かなければいけないのだ。 (1/16)

キャンセル料

パンクを直すために、近所の自転車屋へ行った。
オヤジがパンクを修理して、私がそれを眺めている間に、30くらいの男がやってきた。
「おやっさん、この間、ほんとうにすみませんでした」。
「いや、いいんだよ。自分の飯の心配がなくなってから、いいやつは買いなよ」。
どうやら、男は高い自転車を買おうとしたが、経済事情からキャンセルしたたらしい。
「それでおわびにと思って」と、男はクリーム色の茶碗を取り出した。
「これ、使ってください。自分が焼きましたから」。
男が帰ったあと、オヤジが話すには、男は陶芸家として独立したばかりだそうだ。
「あいつがいいのを欲しいって言ったんだけど、俺はもうちょっとがんばってからにしろって言ってやったんだ」。
商売より男のことを気にかけているあたりが下町のオヤジらしい。
それにしても、キャンセル料が茶碗って、そこまで商売っ気がなくていいのか、オヤジ。
人のいいオヤジのためにも、あの陶芸家が有名になって、茶碗が100万円くらいの価値になる日が来ることを祈っている。(1/16)

親子丼

さとこあらさんがオフィス見学に(?)来る。
せっかくなので、玉ひででお昼をご一緒する。
やっと食べられたよ、名物・親子丼。とろりとした卵が美味だったわ。よく砂糖がいっぱい入って、大甘口に味付けした親子丼、あるでしょう。あれはあれで好きなんだけれど、ここのはほんとうに薄味で、「卵と鶏で勝負」という感じ。江戸っ子の心意気を感じたわよ。
さとこあらさんは前にも玉ひでの親子丼を食べたことがあると言う。
「そのときは『ああ、おいしいーっ!』て感じでしたけど、きょうはふつうに『おいしい』って感じでした」。
ふーむ。2回目だと感激が薄れるのだろうか。
いや、違うだろう。それは俺様の料理で舌が刺激性物質に慣れ親しんだから、ふんわり和食では物足りなく感じるようになっているのではないか、という仮説を披露しておいた。
お庭の参考資料とフィナンシェ、ありがとう>さとこあらさん(1/15)

パンク

自転車がパンクした。
ぐずのみらいを歩いて送っていくのに20分。
オフィスのある人形町に行くために、駅まで歩いて10分。電車に乗って20分。
口座の作り直しに行きたかったバシは断念。
日頃いかに自転車に頼った生活をしているかを改めて認識させられた。
さっさと直そう。(1/15)

本日の新作

kasumiさんのピアス。シルバーゴールド。どちらもシンプルでそれでいてさりげないセンスを感じさせる。2組ずつセットでとってもお得ですよ。ビーズマダームの視点からみると、kasumiさんのピン使いは芸術的にうまい。すみません、この9ピン、どっちがもともと丸まっていた方ですか? 丸やっとこの女王と呼びたい。
見ていたら私もピアスというものを作ってみたくなった。きょう、バシの郵便局に行った帰りに貴和によって、ピアス金具を買ってみた。アレルギーの方のために、タイターニウムいやチタンを。
だけど、私の耳には穴があいていない。だからいまいち使い方がわからない。
A社でO嬢に聞いてみたら、どうやら、ピアス本体以外に「キャッチ」というものも必要らしいとわかった。明日買いに行こうっと。……でもいつ作るんだ?(1/14)

ごちそうさま

オフィスから三越経由で信濃町のA社へ。
今年初めてなので、お年始代わりに、三越で買ったお菓子をもっていった。
気前のいいO嬢が切って出してくれた。
ごちそうさま。
あれ、それは誰に感謝すべきなの?(1/14)

口座開設

お店のために、専用の口座を作ろうと思っていた。
朝、オフィスに行く途中にバシの郵便局によって作った。
オフィスについて、よく調べたら、作らなければいけないのは「一般振替口座」で、私が作ったのは普通の口座だということがわかった。
あーあ、また作りにいかなくちゃ。
自分で自分の時間をつぶす女。(1/14)

宝くじ

新宿の占い師と打ち合わせ。
占い師はあいかわらず身の回りにあったおかしなことをぺらぺらとしゃべり続けていた。
「この間、宝くじ売り場に、おばあさんが来たんですよ。ふつうのジャンボを連番10枚で買っていったんですけどね、『おでこに当ててくれない?』って言うんです。当たるおまじないだって聞いたらしいんですよ。お客様のご要望だから、こうやって宝くじをぺろっと当ててお渡ししたんですよ。でも油とか気になるじゃないですか。
そしたらまた次の日、今度はサラリーマンみたいな人が来て、今度は『鼻の頭に当ててくれ』って言うんです。やっぱり油がつくのを気にしながらやってお渡ししたんですよ。
だけど、こんなのがはやっているんだったら、いちいち油を気にしなきゃいけないじゃないですか。だからあぶらとり紙を買ってきて、売り場においておいたんです。
ところが、それ以降、そんな要望をするお客様はいらっしゃらないんですよ。
あれはなんだったんでしょう?」
うーむ。あぶらとり紙業界の陰謀?
メキシコみやげのアスパラガススープのもと(和訳つき)をありがとうございました>新宿の占い師(ほら、おみやげも変でしょ?)(1/13)

ポケモンパッチン

「ママー、お年玉でシールが買いたいのー」。
お年玉の使い道としては、ずいぶんささやかだ。
木場のイトーヨーカドーには、お母さんも欲しくなるかわいいシールがたくさんあるんだよなあ。
ということで、親子3人自転車で出かける。
みらいは予定通りシールを4枚。アリエルとシナモン、キキとララ。ぷくぷくやらぽこぽこやらきらきらやら、最近のシールは乙女心をくすぐるものが多い。
「じゃあおれも行ってみようかなー」と、行きたいんだか行きたくないんだかわからなかったが結局ついてきたはるかは「ポケモンパッチン(ブルーパック)」を買った。自分のお年玉なんだから、これくらいは好きに使わせてやろうじゃないか。
家に帰ってきたはるかはさっそくみらいを誘った。
「みらいー、ポケモンパッチンやろうよー」。
「いやよ。みらいちゃん、今、忙しいの」。
すげなく断られたはるかは、やむなく1人でポケモンパッチンを広げ、パッチンを手にぶつぶつ言いはじめた。
「『じゃあみんなで遠足に行こう』、『じゃあピチューが先頭だ』、『みんな固まっていこう』、『えー、それじゃあみんなゲットされちゃうよー』」。
本来の遊び方とは大いに異なるような気がする。(1/12)

本日の新作

つーママさんのネックレス。冬が終わって枯れ野原から顔を出した可憐な赤い花という感じですね。一足先に春を感じたいあなたにおすすめします。(1/11)

ニュースピーク(新語法)

1984」に出てくるニュー・スピークについて、詳しく説明されたサイトを探してみたんだけれど、どうもいいサイトが見つからない。常識だと思いこんでだけれども、そうでもないのか。
しょうがないので自分で解説する。
1984年、世界はオセアニア、ユーラシア、イースタシアの3つの国に分かれている。3国は同盟と敵対を繰り返しながら、世界では常に戦争状態が続いている。
主人公ジョン・ウィンストンの住むオセアニアでは、「偉大な兄弟(ビッグ・ブラザー)」の支配のもと、住民の徹底的な管理が行われている。居室にも街角にも双方向モニター(テレスクリーン)が設置され、党のイデオロギーと成果を伝え続けるとともに、住民の一挙手一投足を監視している。
新語法(ニュースピーク)は、オセアニアの公用語であり、イングソック(イギリス社会主義)のイデオロギー的要求に応えるべく考案された言語である。
ニュースピークの辞書を製作するサイムはこう言う。
「ただ単にある言語と正反対の意味を持つだけの言葉なんて、一体どんな存在価値があるというのかね?」、「例えば“good”の場合を取り上げてみよう。“good”みたいな言葉があるなら“bad”みたいな言葉の必要がどこにあろう。“ungood”でじゅうぶん間に合う(略)。“good”の強い意味を持った言葉が欲しければ、“excellent”とか“splendid”といったような曖昧で役に立たない一連の単語を持っていても仕方ない。“plusgood”という一語で間に合う。もっと強い意味を持たせたければ、“doubleplus good”といえばよい。」
したがって、ニュースピークでは語彙が極端に少ない。また生き残った語彙も意味が極端に制限されている。“free”という単語は、「シラミから“free”」、「雑草から“free”」というような使用法だけが許され、「政治的に“free”」、「知的に“free”」といった使用法は許されない。「政治的自由」「知的自由」は存在しないから、そのような用法は不要なのだ。
語彙の少なさと用法の制限により、「ニュースピークにおける非正統的な意見の露呈は、きわめて低い次元の場合は別としてほとんど不可能であった」。「例えば『偉大な兄弟はアングッドだ』と言えないこともなかった。しかしこの発言が、正統的な耳を持つ人間には自明の馬鹿げた一言にしか聞こえなかったし、論理の通った議論で裏付けられないものであった。何故なら論証に必要な用語が間に合わなかったからである。」
再びサイムの言葉をひくと、「新語法の全般的な目的は思想の範囲を縮小するため」で、「終局的には思想犯罪も文字通り不可能にしてしまうんだ、そうした思想を表現する言葉が存在しなくなるわけだから」。
「絶滅する日本語」に関して、私が懸念するのはこのことなのだ。
言葉は生き物だと言う。新しい言葉が生まれ、古い言葉は死んでいく。それはいたしかたないことだ。ただ、死にゆく言葉とともに、死んでゆく概念もあるということを忘れてはいけないと思うのだ。
ちなみに、1984年に放映されたMacintoshのCMはこの「1984」をモチーフにしている。「1月24日、アップルコンピュータはMacintioshをお目にかけます。それであなたは1984年がなぜ『1984』と似ていないかわかるでしょう」。我ながらひどい訳だな。ここで見られるけれど、よく見るとこの女性はなんとiPodをしている2004年バージョンなのだ。
最近おもしろかった記事
「失われた共通言語を求めて」呉智英氏インタビュー
要は現代においては各人に共通する教養がないため、議論がしにくくなっていると主張している。『1984』なんかは「共通する教養」として読んでおいてほしい1冊だな。(1/11)

ブス・醜女・へちゃむくれ

下で「へちゃむくれ」と書いて思い出した。
顔の造作が整っていない女のことを表現するのに、ぱっと思いついたのが上の3つだ。
私の観察では、このうちもっとも普及しているのは「ブス」だ。
「醜女」は普及度は「ブス」より低いが「醜女の深情け」ということわざがあるから、まだ生き残っている言葉だろう。ちなみに私のATOKは「しこめ」では変換されず、「しゅうじょ」だと変換される。
「へちゃむくれ」は例のasahi.comによれば、「絶滅寸前」ということである。
この3つとも同じような言葉だから「ブス」に統一したほうが合理的じゃないかという考え方もあるかもしれない。
だけど、これは間違っていると思う。
それぞれの言葉には特有のニュアンスというものがあるからだ。
私見ではこうだ。
「ブス」といえば、そのままズバリ「容貌が悪い女」を意味する。いわば無味無臭の言葉だ。
「醜女」といえば、「醜女の深情け」を思い出すから、容貌は悪いが心根は優しい女、あるいは『古事記』からの連想で鬼のようなおそろしい女を想像する。
「へちゃむくれ」は、語感のおもしろさから、みらいみたいに「ブスだけれどもどこかにくめない女」、「容貌は整っていないけれど明るくおもしろい女」を連想する。全部ひらがなで書かれるあたりは、「幼さ」も感じる言葉だ。
一見同じ意味をもつようだけれども、3つの言葉のニュアンスは異なるのだ。それをどれも同じ意味だから1つでいい、というのは、乱暴な議論だと思う。
言葉の合理化については、オーウェルの『1984』に出てくる「ニュースピーク」が参考になる。これについてはまた今度。(1/10)

なんの予兆もなく、みらいの下の歯が1本抜けた。
そういえば、卒園式・入学式のシーズンには歯が抜けている子、よくいるよね。一張羅を着てびしっとしているのに、にっこり笑うと歯がなくて、見ているほうがずっこけちゃうような。
みらいもこのペースでは卒園式・入学式には歯抜けかも。他人の子なら晴れ着と歯抜けのアンバランスでたまらなくかわいいと思うけれど、我が子の場合、「やっぱり式にはびしっとした顔でのぞんでほしいものだ」と思わなくもない。
まあ、もともとへちゃむくれだから歯があろうがなかろうが、たいした期待はしていないのだが。(1/10)

砂漠の定義

鍋を囲みながらの親子3人の会話。
みらい「ねえママー、赤い火と青い火はどっちが熱いの?」
ほほー、いい質問だ。
母「青い火よ」。
知識を定着させるには、ここで印象づける事柄を教えるべきだろう。
母「星も赤いのとか青いのがあるでしょう。青い方が熱いのよ」。
みらい「ええー、青い星なんか見たことない」。
母「東京じゃ星はあんまり見えないからねえ」。
はるか「山の上ならよく見えるんだよ」。
そのとおり。
母「あと砂漠とか」。
みらい「サバクってなに?」
はるか「砂ばっかりで、のどが乾くところだよ」。
「砂ばっかり」は正しいと思うけど、「のどがかわく」というのは正しい答えといってよいのだろうか? たしかに映画や小説で砂漠のシーンだと、みんなのどがカラカラだったりするけれど、水分をたっぷりとっていれば、別に砂漠でものどは乾かないのではないだろうか。それとも乾燥しているからやっぱり乾くのかな。母は砂漠に行ったことがないからよくわからない。(1/9)

GarageBand

アップルで製品発表会。
残念ながらiPod miniはなかった。まだ日本にはないと噂されていたので、予定どおりではある。
きょう私が見たかったのはGarageBand。音楽製作ソフトである。
たとえばドラムの音を入れようと思ったら、「ドラム」の「激しい」とか「グルーヴ」とか音楽のイメージに合ったフレーズを選ぶ、同様にピアノだのベースだのストリングスだのといった楽器を追加して曲を作り上げるという仕組みだ。
これがあれば、ウクレレを弾きながらピアノでもベースでもストリングスでもそのほかの楽器と合奏できる。それはおもしろそうだ。USBキーボードを買えば、もっと使い道は広がる。ああ、やってみたいなあ。
でも「そんなことやっている暇があったら、原稿書いてください」と言われることは必至だな。(1/9)

新年会

PTAの新年会に行く。
仕事がつまっているなか、行きたくもない会に出席させられて、3500円もとられるって、そんな殺生な。大いなる矛盾を感じるではないか。
だけど、奥様のおっしゃるとおり、「矛盾は悲観するのでなく、闘ったり面白がったりするほうが、自分に利がある」というのは一理ある(勝手に引用ごめん)。
こんな機会も一生ないかもしれないし、ひょっとしたら新しい出会いがあるかもしれないし、と気をとり直し、出かけてきた。
会場の体育館には円卓が14脚ぎっしりと並んでいた。各テーブルにはだいたい8脚のパイプ椅子がセットされている。ということは出席者は112名くらいということね。
テーブルの上には、料理とビール、名札が並んでいた。つまりは指定席なのだ。私の右隣は図工の先生、左隣ははるかの担任。
はるかの担任にはきょうも「はるかくんはユニークで」と言われた。「ご両親、どちらに似たんですか?」とおっしゃるので考えてみた。中身は私に似たのかもね。私もいつも先生に「マイペースで」と言われていたもんなあ。
ほかに得た情報は、めがねを壊したこと、今朝見つからないと泣いていた上履きは学校においてあったこと、席替えで先生の目の前の席になったこと。
会のなかみは、来賓の挨拶、校長の挨拶、PTA会長の挨拶、乾杯、クイズ大会、じゃんけん大会といったところだ。「教頭先生の靴のサイズは?」とか「校門の横の木が植えられたときの校長先生の名前は?」とか、本人以外の誰もわかるわけのない難問奇問ぞろいだった。
なんだかよくわからない会だったし、新しい出会いもなかったけど、まあ、はるかの担任と話ができたということで、よしとしよう。
ところで、どこの学校でもこんな不条理な新年会をやっているものなの?(1/8)

本日の新作

kasumiさんのネックレス。黒やグレーのセーターによく似合いそうなシックで高級感のある作品。大人の女性に身につけてもらいたい。それにしても、kasumiさんの作風は一貫性があるなあ。(1/7)

巻き爪

ずいぶん前から左足の親指が巻き爪なのだ。
これが昨日から痛くて痛くて。
早朝4時半ごろ、Expoの基調講演を見終わって倒れるように寝たのに、激痛のため1時間で目が覚めるくらい。左足から腰にかけて全部が親指になったみたいに感じられる。こんなに痛いのは帝王切開以来だよ。左の親指を見ると、右の倍くらいに晴れ上がっている。さすがにまずいんじゃないかい。
今朝、保育園の帰りに医者に行こうと思っていたけれど、何科に行くべきなのかわからない。外科? 形成外科? 整形外科? まさか皮膚科ってことはないよね? いったん帰ってネットで調べよう。
でもその前に一仕事片づけなきゃな。ドトールで修正を依頼されていた原稿を処理する。この間約1時間半。
修正が終わったころには、痛みがほとんどひいていた。
のどもと過ぎれば熱さを忘れる。
医者に行くの、やーめた。仕事を片づけてからにしようっと。(1/7)

本日の新作

琴音さんのバレッタ。大人っぽい色づかいで、そこはかとなくヨーロピアンな印象です。(1/6)

未定

2児を迎えに羽田へ行く。
空港に着き、案内板を見たら、高松からの便は到着時刻未定となっている。
未定ってなんだよ。本来ならあと20分で着くはずの便だが、見当もつかないとは、まだ出発もしていないということなのか? ウソでもいいから大まかな時間くらい書いておいてくれてもいいじゃないか。
と怒ったところで、待つよりほかにない。
本を読みながら待つこと1時間強。
飛行機が到着し、さらに待つこと20分。やっと2児が顔を見せた。
はー、長かったー。
ところがはるかがぼーっとしている。それはいつものことなんだけれども、顔が赤いし、目も腫れている。
「なんか熱があるんだよねえ」。
げげっ。帰京していきなり熱かい。
さっさと帰って寝かせようと思ったのだが、みらいが「おなかが空いた〜」とわめき出す。
1時すぎてるもんなあ。無理もない。
食事して帰ってきたら3時。ほとんど1日終わっちゃったよ。あーあ。(1/6)

本日の新作

haruchin先生のショールとアームバンド
ピンクのショールは「だって女の子だもん」といいたくなるふわふわな愛らしさです。
アームバンドは、袖まくりしてバリバリ仕事をするときにも腕にフェミニンな味を添えてくれることでしょう。男らしい人が使う場合にもフェミニンになるかどうかは保証できませんが。
それからりつこさんの木の実ネックレス。なんだかおいしそう。ところで、おーい、りつこさーん、一覧用画像がゆいちゃんになってるよー。一瞬ゆいちゃんをネックレスにしてしまったかと思ったよ。
もう1本りつこさんのターコイズネックレス。ターコイズ&シルバーといえば、定番中の定番の組み合わせですね。夏物というイメージが強い素材をあえて黒のセーターに合うようにデザインしたのがユニークなところです。(1/5)

オフィス快適化計画

正月にポットを買い換えた。
10年使った用済みポットは、汚いしお湯の出が悪いけれど、まだ使おうと思えば使えないことはない。
そこで用済みポットをオフィスに持ち込んだ。ついでに足下が冷えるのでボアスリッパももってきた。
これでお茶も飲めるし、足下もほかほかだ。mooさまが借りてくださったソファーもあるし、毛布は以前に持ち込み済みだ。あー、快適快適。極楽極楽。
というわけで、きょうは当分帰りません。>つれ(1/5)

へちゃむくれ、あるいは奈良美智について

ここにおいでの方ならご存じのことかとは思うが、どうやら私は言葉に対して強いこだわりをもっているようである。
それを知ってのことだろう、つれがasahi.comの記事のURLを送ってきた。(1/4) この記事によると、どうやら「へちゃむくれ」というのは絶滅寸前の日本語らしい。
そうかなあ。
私はみらいの顔を思い出すとき、いつも「へちゃむくれ」という言葉が頭をよぎるんだけれど。
と、つれに言ったら、「みらいは奈良美智の絵にそっくりだ」と言い始めた。
これとか、これとか、これとか。見れば見るほどみらいに似ている。
この本なんか、「エキセントリックな『女の子』が全ページでパンクに暴れまくる」らしい。そりゃあ怖いよ。娘の暴言を知っている母としては。
そういえば奈良美智氏はmooさまの同級生なんだよなあ。mooさま経由でうちの娘の情報が奈良氏にわたったのかしら(ありえません)。(1/5)

本日の新作

りつこさんのネックレス。「紫のにほへる妹をにくくあらば」という歌が思わず口をついて出るような、上品かつロマン漂う作品ですね。
それから奥様チョイスの香港アクセサリー。お花の翡翠が可愛い小姐手作りブレス7点と、エキゾチックな趣のあるバロックパールのネックレス。どちらもアジアンテイストあふれています。
奥様は私あてに香港アクセサリーを送ってくださった。商品といっしょに、私にと、トップページにあるキティちゃん正月お飾りや香港っぽい赤と金のポチ袋といったおみやげが入っていた。お気遣いありがとうございました。>香港で蟹を飼う奥様(1/4)

冬休みの課題

 私が気が付かないだけかもしれないけれど、誰も冬休みの課題を出してくれないので、自分でやってみた。
  • 停滞
  • 熟慮
  • 謹聴
  • 喚起する
  • リップ・サーヴィス
  • 奇矯な
  • へりくだり
  • 鈍磨
  • 按配
  • はなはだ
  • 同種の
  • あげつらう
  • 考察
  • いささかの
  • 濫発
  • 肺腑をえぐる
  • 情動失禁
 昨日、ふらふらとブックオフに行って、筒井康隆の『言語姦覚』を買った。
 上のリストは、60ページくらい読んでチェックした言葉である。
 もちろんどの言葉も知っている。ただ、自分でものを書くときに、頭に浮かんでくるかというとあやしい言葉である。
 このなかで何かを使って書こうとするなら、「鈍磨」である。Excite辞書によれば、「すりへって刃などがにぶくなること」を意味する。
 字面をよく見れば違和感を覚える熟語だ。
 「鈍」は「にぶい」だ。「磨」は「みがく」だ。「磨かずば玉もひかりはいでざらむ」と昭憲皇太后の歌をひくまでもなく、ふつうは磨けば鋭く光るものなのだ。それが「鈍」になってしまうとは、これいかに?
 私の仮説はこうだ。
 もともと持っているものをただひたすらに研磨していけば、ある時点では光ることけれど、研磨を続ければすりへって使い物にならなくなる。これがいわゆる「鈍磨」なのだ。
 さて、使い物にならないほど鈍磨してしまったものはどうしたら再度利用できるようになるのか。かんたんだ。新しい素材を足せばよいのだ。
 ものにかぎらず人間だって同じこと。すりへったなー、と思ったら、使い物にならなくなった頭に新しい知識を仕入れて、それを磨けばよいわけだ。
 はい、私の課題はここまで。
 みなさんもさっさと課題をやってみること。(1/4)

本日の新作

りつこさんのストラップ。むはは、キュートです。りつこさんからもう1つ。ターコイズのチョーカー。クールでファッショナブルです
りつこさん、会社がはじまる前にアップしようという算段なのかしら。(1/3)

ずぼらさんの庭づくり

子どもたちがいないうちに、庭をなんとかしよう。
つれと立てた目標である。
庭というものは、面倒なものである。今は冬だからまだましだが、夏には雑草が私の背より高く生い茂ってしまうのだ。ガーデニングが好きな人ならその面倒が快感ともなるのだろうが、ずぼらな私にとっては、単に苦痛を与える場所でしかない。
ずぼらな人のためには、ずぼらでもいい庭を考えなくてはならない。
年末からつれとホームセンターを見学に行った結果、雑草が生えないように、れんがを敷こうという結論に達した。ウッドデッキというのも考えたが、あれは有機物だから腐るだろう、無機物のレンガなら腐ることはあるまい。
レンガを敷くにしても今現在生い茂っている雑草をなんとかしなくてはならない。
というわけで、庭に出て雑草を抜き、ゴミを拾う。
つれはレンガを買いに行く。
帰ってきたつれが買ってきたレンガは1平方メートル分。
いくらうちの庭がせまいったって、それは少なすぎないでしょうか?
そう言ったら、「これから1カ月に1平方メートルずつ敷いていくのだ」と言う。
来月レンガを敷くときは、また草抜きからはじめるわけね。でもって、いったい何カ月あとに完成するんだろうか? そのときまでこの計画が生きているんだろうか?
郵便配達夫シュヴァルは33年かけて、お城を造ったんだよな。気長にやろう。(1/3)

新年の目標

つれと餃子を食べながら、今年の目標を考えていた。
といっても私は17のころから人生の目標が決まっている。
「良心に恥じない生き方をすること」。
あれから20年たったけれど、この目標は今も変わっていない。
だけどこれは日々の目標であって、1年の目標にはふさわしくないような気がする。
やっぱり1年が終わったときに「今年は1年の目標が達成できました」とか「あと3cm足りませんでした」とか測定しやすいものの方がわかりやすいよなあ。
稼いだ金額とかもらった名刺の数とか書いた原稿の本数とか数値化できるものは目標にしやすいのだけれど、私は数値で測れるものには、実はあまり価値を見いだしていない。
じゃあどうするかなあ。悩ましいところだ。
30なかばすぎたというのに、こんなことで悩んでいてよいものだろうか。
ここで「四十にして惑わず」というフレーズを思い出す。孔子先生でさえ、「四十にして惑わず」といっているということは、三十代は惑うことがたくさんあったということだろう。ならば、凡人である私が三十代に思い悩んだとしてもそれはごくあたりまえなのかもしれない。
そこまで考えたとき、つれがいきなり「あなたは儒教信者ですか?」と聞いてきた。
なぜ私がいま孔子のことを考えているってわかったの? この人、エスパーだったのかしらん。(1/2)

正月早々

はい、みなさま、あけましておめでとうございます。どんなお正月をお過ごしでしょうか。
私はといえば、朝寝坊して、年賀状を見て、そういえば年賀状を作っていなかったことを思い出して、あわてふためいて年賀状を作ったものの、プリンターのインクが切れていることを確認して、正月からアキバ出動でございます。
アキバはやっている店も多くて、意外とにぎやかでした。
アキバに来たついでに、オフィスによりました。この辺はいつもはにぎやかですが、きょうは人気も少なく静かです。ついっでだから仕事もしちゃおうっと。
こんな正月でいいのかな。せめて帰りにどっか寄って初詣しようっと。(1/1)
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