TV球6AB8使用1球レフレックス高一
2000年11月完成
大きさ:115mmx160mmx48mm(つまみ部除く)
特色:
1、MT管1球でスピーカを動作させる高一。
2、6.3V傍熱管使用のポータブルラジオ。
3、バリコンにポリバリコンを使用。
4、B電圧16.2−27Vの低電圧動作。
回路図
回路について:
6AB8は低いB電圧で動作させることが可能で、B電池は9Vの006P
2個で済ませています。
実際のB電源はこれにA電池が直列に接続された形になっているので最大27Vとなっています。
6AB8はグリッドリークバイアスで動作させています。5極部のG1に入っている1MのVRは
バイアスの調整用ですが、固定でもほとんど問題ありません。
L2とL4の間に入っている4pFのCは周波数の高い方で感度が低下するのを補償するための
ものです。
再生の調整は図のように再生コイルをショートするような形で行っています。再生を絞ると
コイルのQが低下するので、もう1工夫必要ですが、このやり方は普通の豆コンを使用する方法
と比較し、再生のかかり方が周波数に対して比較的一定です。
性能 :
寝屋川市(大阪府)の自宅鉄筋アパート内で、内蔵バーアンテナのみで京阪神の地元AM局は
全て分離受信できます。夜間は同条件で遠距離局を結構受信することができます。最大出力は
せいぜい10mW程度ですが一人で聞く程度であれば実用上十分な音量が得られます。A電池の
寿命は単価が最も安いと思われる100円ショップの6個100円の単三で間欠使用してtotal約
1時間30分程度です。B電圧は15V程度になっても十分動作します。
※その他の詳細については林光二さん「日本の古いラジオの」の記事をご参照下さい。