右は比較用の単1電池
大きさ :100mmx65mmx30mm(つまみ部除く)
特徴:・日本ではラジオで使用例のあまりないSylvaniaタイプの丸断面8pin SMT管が
使用可能な標準型4球スーパ
・標準型4球スーパーなので、十分な感度と音量。
・100x65x30の小型でありながら金属製シャーシを使用し、
普通の真空管式ラジオの雰囲気
正面
裏側
裏側
右側の白い物はDC-DCコンバータ
RaytheonタイプSMT管使用状態
SylvaniaタタイプSMT管使用状態
使用球 :
1E8 1AD5 1S5 1V5 (Sylvaniaタイプ使用時)回路構成:
周波数変換 中間周波増幅 検波電圧増幅 電力増幅 回路について:
何の変哲もない電池管式4球スーパーの回路ですので回路図等省略します。
IFTは7mm角のものを使用し「ST管式2球スーパ」と同じような巻線仕様に
なっています。
電池 : ・A電池:単3電池 x2(並列) 1.5V
使用部品:・主要部品はトランジスタ用を使用。コイル類の巻線は変更。
外装 :既存の透明プラスチックケースを使用
シャーシ :1mm厚のアルミ板で自作
つまみ類 :1mm厚のABS板より削り出し
外装、構造 :
1mm厚のアルミ板で作られた金属シャーシにスピーカを含む全ての部品が取り付けられ、
これがケースにねじ止めされた構造になっています。このねじ(3本)を外すとシャーシをそっくり
取り出してメンテナンスすることができます。シャーシはAB電池の電池ホルダや、バリコン、VR、
SPの取り付け部を構成するため、かなり複雑な形状になっています。製作時間の大半はこの
シャーシの製作に費やされました。IFTは「MT管式レフレックス3球スーパ」と同様、単4電池の
金属外装を利用して作った金属筒に入れて真空管用のIFTのような感じの外観にしています。
性能、他 :
この種のラジオのほぼ標準的な性能が得られ、内蔵のバーアンテナのみで鉄筋の
室内で当地(大阪府寝屋川市)の地元局は全て実用的に受信できます。同条件で夜間
は遠距離局も受信できます。音量も実用上十分です。
このラジオはもともとSylvaniaタイプの丸断面8pin SMT管とそのソケットをある知人から
譲ってもらったのがきっかけで、この球を使用するラジオを計画し完成させたものです。完成
させたのはよいのですが、このタイプの球は入手がむつかしく予備の球も持っていないため
日常使用するのはちょっとためらわれました。このためふだんは入手の容易なRaytheonタイプ
SMT管を挿して使用しています。RaytheonタイプSMT管を使用するため、局発コイル廻りの
結線と出力管のバイアス抵抗の若干の変更が必要です。RaytheonタイプSMT管はPINが
リード線なのでソケットはそのままで、このリード線をソケットに合せて成形して挿入しています。
性能的にはどちらの球を使用しても大きな差はありません。
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