スピーカとイヤホン

スピーカ
   スピーカはダイナミックスピーカを使用していますが、マグネット部分の突起の少ない薄型のものを主に使用しています。スペースに余裕のある場合はごく普通のものを使用しています。最近は機器の小型化が進み小型でも良いスピーカが容易に入手でき、このような小型のラジオの製作には好都合です。ただ、薄型のスピーカの中には能率の極端に悪いものもたまにありますので注意が必要です。
   写真中、左の2個は「SMT管式レフレックス3球スーパ」等に使用しているものの裏表です。これはマグネットの突起がほとんどない薄型でコーンが樹脂製ですが構造は普通のダイナミック型です。右のものは「MT管式レフレックス3球スーパ」等に使用しているものでマグネットの突起が低い以外普通のものです。
      
   
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                       薄型スピーカ


イヤホン

   「100円ラジオ改造再生検波式2球スーパ」等イヤホン専用のものに使うイヤホンにはセラミックタイプのものを使用しています。かつてはこのような目的にはクリスタルイヤホンが使用されていたのですが現在では入手困難です。パーツ店で「クリスタルイヤホン」と表示されて売られている場合も実際は大半がこのセラミックタイプのイヤホンです。セラミックタイプのイヤホンは外観がかつてのクリスタルイヤホンにそっくりですがインピーダンスが低く、真空管のプレート回路に直接接続して使用するのには不向きです。
   ゲルマニウムラジオに使用する場合も、クリスタルイヤホンを使用することを前提に設計されていたかつての回路でこのイヤホンを使用すると同調回路のQを低下させ本来の感度が得られない可能性があります。このイヤホンを使用する場合は低インピーダンスのマグネチックレシーバ用に設計されていた戦前の「鉱石ラヂヲ」で時々行われていたようにのように同調回路をタップダウンした方がよいかもしれません。

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        一般的なゲルマラジオの回路       同調回路をタップダウンする場合

   クリスタルイヤホンは振動板の下に入っている四角いロッシェル塩の振動子の振動をレバーで振動板に伝えるという結構複雑な構造になっています。セラミックタイプのイヤホンは圧電ブザーと同じようなセラミック振動子が入っているだけの非常にシンプルな構造です。これはインピーダンスが低いことを除けば感度も良いですし、音質もクリスタルイヤホンより良いように思われます。

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        セラミックイヤホン                       クリスタルイヤホンとセラミックイヤホンの構造
                                        クリスタルイヤホンの振動板は中央に突起があります。セラミックタイプはまったいらです。


 

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