バリコン


  真空管式の5球スーパには430PFの等容量2連エアバリコンを使用するのが普通ですがこの種の等容量2連バリコンは現在入手難かつ高価になってきています。
   当ページのバリコンは一部を除きトランジスタラジオ用の2連親子ポリバリコンを使用しています。大きさは一般的な20mm角のものの他、もっと小型の16mm角位のものも使用しています。いずれも入手は容易で、容量は160PF− 80PF程度です。このようなポリバリコンでも何とか真空管式のスーパーに使用することができますが、容量が小さいので配線が長くなったりして分布容量が増えたりすると必要な受信周波数範囲をカバーできなかったりトラッキングがうまく取れなかったりするので配線には注意が必要です。局部発振の周波数が必要な受信周波数の範囲をカバーできるように調整できた場合はトラッキングも問題なく調整できる場合が多いようです。
   スーパーの場合はこのようにトランジスタラジオ用の2連親子ポリバリコンが使用できますが高一の場合は等容量の2連バリコンが必要でこのような親子バリコンは使用できません。FM、AM多バンドラジオ用にはAM用の部分が335pF程度の等容量の2連になっているポリバリコンがあり、「TV球6AB8使用1球レフレックス高一」にはこのようなものを使用しています。
   高一の場合本当は各ユニット間にシールドが必要なのですがこの種のバリコンにはシールドまではないようです。「TV球6AB8使用1球レフレックス高一」では問題はなかったのですが発振するようならシールドを追加する必要があります。

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                            親子ポリバリコン                           多バンドラジオ用ポリバリコン 

・100円ラジオのポリバリコンについて
   100円ラジオのポリバリコンもスーパーには使用できるのですが以下のような問題点があり若干注意が必要です。

         1、シャフトと羽の締め付けがゆるく、使用しているうちにゆるんでくるものがある。
             −−ラジオの組み付ける前に締めなおしたほうがよい場合があります。
         2、つまみを固定するねじ穴にねじが切られていない(ものがある)。
             −−物によっては穴そのものがない場合もああります。穴がある場合はタップ(M2.6)
                    を立てることができますが穴のないものは後から穴をあけるのは困難ですので
                    つまみをねじ止めする使い方はちょっと無理です。
         3、通常の調整でトラッキングが完全に取れない場合がある。
             −−場合によっては1番外側のスリットの入っている羽を少し曲げて調整する必要が
                    あります。

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                                       100円ラジオのポリバリコン

 

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