送信者: "Hiroaki IKEDA" <ikeda@hike.tu.chiba-u.ac.jp>
宛先: <AVQ-SG@hike.tu.chiba-u.ac.jp>
Cc: "画像電子学会" <iieej@ma.kcom.ne.jp>
件名 : [AVQ-SG 303] 最近のご報告
日時 : 2003年2月17日 0:09

AVQ-SGの皆様

最近のAudio-video qualityに関する国際動向をITU-R SG6に絞って
ご報告いたします。渡辺様には、SG6に日本代表として出席されて
おられますので、抜けなどがありましたら補足していただければ
幸いです。

昨年9月に ITU-R SG6 傘下のWP6Q会議がありました。ITU-R SG6
のQuestionに関連して、特に Rull-Reference TV test 第2フェーズ
(RFTV-test)の実施計画が、報告され承認されました。具体的には
http://www.its.bldrdoc.gov/vqeg/test_plan/test_plan.html
で公表されています。

Call for proponents
http://www.its.bldrdoc.gov/vqeg/proponents/call_for_proponents.html
に基づいて、RFTV-testに最終的に参加したのは以下の8機関です。
Chiba(千葉大学・三菱),BT,Philips,Yonsei(韓国の大学),NTIA,
NASA,Lama/Tera,CPqD
各機関は、公表されていないビデオとその主観品質評価値(Independent
Laboratory Groupが準備する) のうち、ビデオだけを受取り、
未知の主観評価値を推定する独自のアルゴリズムに基づくその実現
(実行可能プログラムモジュール)を2002年11月末までに提出しました。

各プログラムがどの程度、主観評価値を的確に推定したかのデータ
が昨日test参加者に公表されました。私どもは中の下で、幸い
最下位にならずに済んだというところです。

この結果は、2003-03-03...07 にインテル社の会議室で開催される
VQEG meetingで検討され、2003-03中旬に開催される ITU-R SG6/WP6Q
に報告され、さらに WP6Q議長から SG6本会議に報告される見込みです。

Reduced-Reference/No-Reference TV-testの実施はまだ完了して
おりません。

次のテーマはMultimedia qualityで、これはAudio-video and so on
の複数メディアの品質評価に関する活動ですが、まだ本格的には
立ち上がっていないようです。

関連して、SPIE/IS&T 主催による国際学会の特別セッションが7月に
以下のように開催されます。
http://www.vcip2003.ch/ext-html/quality-session.html

また、画像電子学会に年次大会(6月)に合わせて、企画セッション
「マルチメディアアセスメント」が開催される予定です。

今後のAVQ-SG に関しては、上部委員会 VMA 委員会の判断により
ますが、皆様のご協力によりIEC 62251の開発という目標は達成
させていただきましたので、一段落と考えております。

ご協力をいただきありがとうございました。

池田宏明
�