画像電子学会 第9回AVシステム品質評価SGメモ 日時:2001年1月17日(水), 14:00-16:00 場所:全国たばこビル 6F 出席者:小町(松下電送), 渡辺(NHK)、大賀(富士通)、的場(三菱)、一井(東京大学)、 池田(千葉大学/記) 配布資料 (1) IEC 100/178/NP (2) IEC 100/215/RVN (3) 4.1.3 PSNRのカラーピクセルへの拡張 議題: (1) IEC/TC100メンバ国の投票結果について 池田主査から、資料(1), (2)に基づいて、各国の投票の結果、日本 提案はIEC/TC100の新作業として承認され、具体的な作業は、加盟 各国が公式に推薦してきた専門家から成る、Project Team 62251 (PT62251)に割り当てられたことが報告された。プロジェクトリーダ は池田主査(千葉大学)。 関連して、PT62251の国際審議のために、2001-01-13にmailing list が使えるようになった旨の報告もあった。 関連して、PT62251の任務は IEC Technical Report原案を2002-06まで に開発すること、"Technical Report (TR)"の定義と"International Standard (IS)"との違いなどが補足説明された。 小町委員から、この任務を遂行するために、当SGの活動計画、開催 スケジュールなどをこの際、決めておくこたが必要である旨の発言が あり、関連会議時期(予定)を踏まえつつ審議した。この結果以下の ように合意した。 2001-01-12: 新作業提案承認(First Working Draft, 1WD) 2001-02-08: 第10回AVシステム品質評価SG開催 2001-02-09: IEC/TC100国内委員会 2001-02-15までに ドイツ意見を、関連事項を含めて検討終了(国際) 2001-04-30までに 2WD作成(国際)、 関連標準化項目の一次検討終了(国際) PT62251作業進捗状況報告書(国際) 2001-05-09/10: TC 100/AGM meeting (tentative) 2001-07: 3WD作成(国際) VMA研究会で公開発表会 2001-10-13/19: IEC TC100及び関連国際会議(フィレンツェ) 同時にPT62251国際会議、4WD作成 2001-12-15: これまでに、国内作業結果をIEC/TC100国内委員会に報告 4WDを1CD案としてTechnical Secretary(TS, Henk Kolk) に提出 2001-12-31までに 1CDを加盟各国に意見照会(最小3ヶ月) 2002-03-31: 各国意見の審議(国内/国際) 2002-06-30までに 各国意見を反映した改定CD, 2CD=CDV(案)をTSに提出 2002-10-31: 各国投票結果判明(この時期が、2002年秋のTC100国際 会議前となるように、上記スケジュールを前倒しするの が望ましい) 2002年末:投票がとおれば、TRとして出版される。 (2) 2WD作成について 先ず、現在の1WDのタイトル、スコープ、目次について、広範に意見を 交換した。基本的には、関連マーケットトレンド・ニーズを勘案して 1WDにとらわれずに2WDを考えることとした。 - 大賀委員には、Audio Qualityの章立てとその内容を提案してもらう こととした(次回、AVQ-SGまで)。大賀委員をPT62251にinviteする こととした - 渡辺委員には、VQEGの最近の動向の調査と、ドイツから出ている ITU Rec.文書のサーベーを依頼した(次回、AVQ-SGまで)。 - 一井委員には、2WDの全体構成及び関連ITU Rec.のサーベーを依頼し た(次回、AVQ-SGまで)。 - 的場委員には、今後、提案測定法を試験的に適用して、サンプル データを取る必要が出てくる場合には、可能な範囲で協力を願うこ ととした。 (3) カラー映像のPSNRについて 資料(3)に基づいて、各ピクセルが3次元ベクトル(色空間)で表現され る場合のPSNRの計算方法について、池田主査から素案が提示された。 関連して、渡辺委員から、代表的な色空間として、Y, PB, PR (Y, B-Y, R-Y)が適当であろうとの意見がだされた。なお、IEC TC100/TA2 傘下のPT61966-2-3で関連事項が審議中であることが池田主査から報告 された。 備考:具体的には 100/204/CD: TA 2 - Multimedia systems and equipment - Colour measurement and management - Part 2-3: Colour management - Default YCC colour space - sYCC 小町委員から、多数の色空間がありうるので、それを網羅的に本文に 入れるのではなく、代表的なもののみに留め、その他はAnnexに記載する のがよいとの意見があり、これに合意した。 (3) 関連項目について 100/178/NPに対するIEC/TC100幹事の見解(Form 4第2ページ)に関連して 関連した別プロジェクトの可能性と、それを踏まえた新Technical Area(TA)について、意見を交換した。 的場委員から、現在の携帯電話の近未来の姿は、いわゆるAV機器との 区別があいまいになり、いわば携帯AV機器となる可能性があるので、 これを視野にいれるのが望ましいとの意見があり、これに同意した。 備考:当座は、2WD,3WDなどの (a) "Introduction"に"Quality Assessment"のfull scopeを記述し、 その一部を PT62251で扱う旨を言う (b) 本文中に該当項目(Clause, subclauseをそのタイトルと共に興し "Under consideration" としておく。 (c) Annex (Informative) にタイトルと共に項目を興し "Under consideration" としておく。 (d) ForewordにPart構成を明確に示し、現在のタイトルを Multimedia systems and equipment - Quality Assessment - Part 1: xxxxxxとする などのオプションがある。 (4) その他 池田主査から、最近IEC上層(CISPR)では、ITベースの機器の呼称 (Multifunction equipment)とその定義および試験法をを明確にす る動きがあることが紹介された。関連文書を委員に配布することとした (主査対応)。 備考:具体的には以下の文書である(取り扱い注意、個人利用に限定)。 CIS/G/204/CDV: Modification of CISPR 22: Definition of Multifunction Equipment Operation of Multifunction Equipment CIS/G/205/CDV: Modification of CISPR 24: Definition of Multifunction Equipment Applicability of Multifunction Equipment 1WD+ をWord形式で各委員に配布することとした(主査対応)。 (5) 次回会合 2001年2月8日(木) 14:00-17:00 学会会議室(全国たばこビル 6F) 議題: 2WD 作成、その他 以上