第1回 博物館・美術館文書の文書型定義SG(DTD-SG)委員会 議事録(案)
(DTD-SG)1-1
2000-09-05
海田
1. 日時
2000-09-01,14:00-17:00
2. 場所
全国たばこ会館 6F 画像電子学会
3. 参加
小町(松下電送システム),安達(国立歴史民俗博物館),今門(インフォコム),
河合(インフォコム),海田(ネクストソリューション:記)
4. 配布文書
VMA_DTD_SG notice, [AVQ-SG 58]画像電子学会理事会報告, 30周年記念事業報告,
VMA研究会概要, Meseum Information Standards
(References参照)
5. 議事
5.1 DTD-SG委員会活動の主旨確認
小町委員長からVMA研究会の概要及びDTD-SG委員会の発足主旨の説明があった。
「国際動向に対応した博物館・美術館の文書型定義を行うこと」がその活動主旨。
5.2 国際動向の紹介
小町委員長からヨーロッパにおける博物館・美術館の情報標準化の動向についての紹介があった。
5.3 歴博データベースの紹介
安達委員から国立歴史民俗博物館データベース及び関連フォーラムの紹介があった。
- 目録として構成され,インターネットを通じ,所蔵品の検索が行える。
- 所蔵品のうち,古文書は,古文書の画像とPDF化されたデータから構成されている。
- すべての所蔵品に画像が付いているわけではないが,火縄銃などには画像を含むこともある。
- データベースは独自開発したものによる。
- 非公開の所蔵品管理用データベースもある。
- 関連フォーラムは国立の博物館・美術館・大学などから構成されている。
5.4 博物館DTD及び図書検索システムの紹介
河合委員から博物館DTDの一つの例として,古文書のものを紹介いただいた。また,図書検索システムの例として,秋田大学のZ39.50を使った図書検索システムの紹介があった。
- 古文書では欄外の書き込み,筆記具の別などの情報もあり,通常の文書よりも複雑になっている。
- 旧来使われてきたOPACよりもZ39.50の方が複数のサーバを横断検索ができるという点で優れている。
5.5 博物館・美術館DTDの開発提案
小町委員長から,国際的に通用しうる博物館・美術館のための共通DTDを開発することが提案された。これには,例えば,共通DTDの自動拡張(保守)の方式もシステム要件として考慮することを含んでいる。このような共通DTDの実現性やその方式及び設計課題については,次回以降の主な検討課題とした。
5.6 今後の課題
今後の課題として,次のような認識がなされた。
- 博物館・美術館の特別展示イベントや資料の説明を共通文書化する意義は高いと思われる。
- 動画や3Dの画像や案内情報の埋め込みなどを実現することが好ましい。
- 博物館・美術館の目録のDTD化が必要である。
- Z39.50のような横断検索システムの導入は好ましい。
- XML対応〜Topic Maps対応を一つの目標とする。
- 図書ISBNに対応するような博物館・美術館の所蔵品検索キーとして,ISO 9070(JIS X 4172)のオブジェクト識別子の導入を検討してみる。
- 国立歴史民俗博物館(http://www.rekihaku.ac.jp/)を訪問し,データベースの使い心地,フィーリングを各自の視点で確かめておく。
- Z39.50の専門家の参加を要請する。河合委員がご存知の専門家に参加を打診する。
- 海外の動向を把握するため,海外の専門家とのコンタクト先を調査する。今門委員がコンタクト先の調査を担当する。
- 実現の方向性や設計課題について,もう暫くの間,考察する。
5.7 その他
- 画像処理学会の30周年事業として発表するのにふさわしい課題の叩き台を考案する。
- このDTD-SGのメーリングリストを順次,整備する。
6. 次回の予定
次回 :2000-09-01(金) 14:00〜17:00
場所 :国立歴史民俗博物館(佐倉)
- 国立歴史民俗博物館の見学。
- 検討課題の報告。
- 目標の明確化。
- 作業日程と分担のスケジュール化。
など。
以上