3. モリサワ書体の多言語対応と2014年度新書体の紹介 (講演要旨)

冨田 信雄 (モリサワ)


背景

「モリサワのすべてのフォントが使える」をテーマに2005年、213書体(OTF)でスタートした年間ライセンス製品「MORISAWA PASSPORT」は2014年3月現在、モリサワのすべてのフォントに、国内・海外で定評のあるメーカのフォントを加えた全911書体(OTF)がお使い頂けるようになりました。

紙面を彩る多種多様な表情を持つ書体をお客様にご提供できるようになった一方で、近年ではお客様から頂くご要望はより具体化、細分化して参りました。

今回はご要望を頂くお声の中でもグローバル化、ユニバーサル化といった近年多様化する社会情勢への対応としての「多言語書体の開発と採用」「UD書体の最新動向」についてご紹介させて頂きます。

現状
・多言語書体の開発と採用
2013年にリリースされた欧文書体、中国語書体(繁体字/簡体字)、ハングル書体についてご紹介いたします。

・UD書体の最新動向
(1) 最新のUD書体ラインナップのご紹介
2011年に開催された第31回VMA研究会以降にリリースされた最新のUD書体ラインナップをご紹介します。
(2) モリサワUD書体の読みやすさ、判別のしやすさに関するエビデンス(科学的研究結果)についてモリサワと慶応義塾大学との共同研究により実証されたモリサワUD書体の科学的優位性についてご紹介します。
将来
・多言語書体の開発と採用
今後リリースを予定している多言語新書体のビジョンをご紹介します。

・UD書体の最新動向UD黎ミンの元書体である黎ミンシリーズの最新開発動向についてご紹介いたします。