「DPE」って何? 

[現像のお話し Vol.01, 1999年09月20日UP]

 写真屋さんの店頭にはよく「DPE」って言葉を見かけますが、ご存じですか?。これは 下の3つことを指しています。

Development … 現像 (つまりフィルムや印画紙の現像処理のことです)
Printing … 焼きつけ (いわゆる写真のプリント作業のことです)
Enlargement … 引伸ばし (写真を拡大したり不要な部分をカットすることです)

この言葉は写真の「現像・プリント・引伸ばし」ができますという意味なんですが、どうも和製英語 のようです。アメリカで「でぃーぴーいー」と話しても、もちろん通じません(笑)。だいいち、普通の 写真屋さんはいちいち断らなくてもこの程度のことはできますし、他にも焼き増し・複写・証明写真なんかもやりますので、 特にこの3つだけ強調してる意味がわかりません。 (いつから誰が使いはじめたか私も知りません。もし知ってる人がいたら教えてください(^_^;)。


 さて、巷では「現像」という言葉もいろいろな意味で使われていますね。普通の方だと上の DPEという内容を「現像」と呼んでらっしゃるようです。 いわゆる「同時プリント」が当たり前になったせいでしょう。まあ、写真屋さんでフィルムを出して 「現像お願いします」と言えば確かに通じますよね。この場合の「現像」は、現像されたネガと一緒にプリントも入っていると思います。 (まさか「現像お願いします」と言ったら、フィルムの現像のみで返すお店は普通ないと思います。)

 そんな「現像」という言葉ですが、おやじは通常「撮影したフィルムの現像」の意味で使っています。 というのも、カラーネガフィルム以外は「同時プリント」しないことも多いですし、「現像処理」や「Development」のように 処理工程の意味で使うのはラボ屋さん(現像所)の方くらいだと思いますので...。 まあここで現像という言葉は「これが正しい」と決めるつもりは全くないんですが、何の意味で使うか 最初に言っておかないと、この後の話がごちゃごちゃになりますので、ご理解のほどよろしくお願いいたします(^_^)。


 ということで、ここでただ「現像」という時は「撮影したフィルムの現像」 の意味でとらえてください。それ以外は「印画紙の現像」とか「現像処理」などの言葉で説明いたします。また、フィルムの種類が違うと 同じ「現像」でも説明したい内容が変わってきますので、次の3つに分けて これから話をしていきたいと思っています。

(1)カラーネガフィルムの現像
 →カラーネガフィルムをきれいに仕上げるためのちょっとしたコツをお話しいたします。

(2)カラーリバーサルフィルムの現像
 →カラーリバーサルの現像とそのための撮影方法をお話しいたします。
撮影方法は他のテーマにしたいので、フィルムの取り扱い方に 内容を変えました。

(3)モノクロフィルムの現像
 →これは奥が深いので、何回にも分けて話していくことになると思います。


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