[デジタル機器のお話し Vol.02, 1999年11月10日UP]
前回からずいぶん時間が経ってしまいました。すみません。
さて、前の話でした質問「デジカメを何に使うか?」にすぐに答えが出る人は、
もうすでにデジカメをお持ちの方じゃないかと思います。
新し物好きで「単にデジカメが欲しい人」を除けば、普通は「目的」があってデジカメ買うでしょうし、
買った方はそれが「目的」にあったかどうかわかってますからね(^_^)。
おやじの場合は「HPに載せる写真を撮る」のに便利ということで1台目を買いました。
この時買った27万画素のデジカメは「目的」にぴったりの商品でした。
のちに、もう少し画像が良くて枚数がとれるデジカメに変えましたが、HPの写真用ということは変わりません。
一時期、デジカメを「コンパクトの代わり」にしようとか、「写真をプリント」しようと考えたことがありました。
これができればスナップに使えると期待したんですが、実際には無理でした。
確かに今のデジカメやプリンターは、画質が相当良くなりました。
でも「カメラ代わり」に使えるかというと、実はそうもいかないんです。
今のデジカメのレベル(いわゆる「高画質になっただけ」)では、使い勝手が悪くて銀塩カメラの「代わり」にはならないんです。 この辺の事情は、発展途上のデジカメがまず銀塩写真と「画質」で比較され続けたことで、 メーカーが「画質が写真並み=銀塩カメラと同等」みたいな勘違いしたのではないでしょうか。 おやじは、もう少しデジカメが進化して画素数の自慢だけじゃない「カメラ」として使える製品が出るまでは、 やっぱりデジタルカメラは「デジカメ」のままだだと思います..。 |
じゃあ「デジカメ」は使えないのか?というと、そんなことはありません。ある面、非常に便利です。
要は銀塩カメラの「代わり」にしようとすると、「無理がある」ということです。例えばどんな点でそう言えるのか下記にまとめてみました。
使い勝手が 良い点 |
(1) 枚数が撮れる … メモリーの大きさにもよりますが、36枚が最高のフィルムに比べればたくさんとれます。 (2) すぐ確認できる … ポラロイドカメラを常用してなければ、これはデジカメの1番の強みです。 (3) PCに取込み易い … スキャナもありますが、パソコンに入れるならデジカメの方が簡単です。 |
使い勝手が 劣る点 |
(1) シャッター … これが最大の問題です。どこで切れるかわからないし、タイムラグが大きすぎ!。 (2) バッテリー … 液晶も付けてるせいで、連続だと半日も保たない機種がほとんど。これじゃカメラといえません。 (3) 速写性 … 電源入れたまま持ち歩けないし、一旦スイッチ切ると「いざ」という時に撮れません。 |
ということで今回の結論です。タイトルに「VS」なんて書いたんで「こっちが上!」なんて結論出すと思った人もいるかもしれません。
でも、そんな結論はありません(^_^)。150年以上の歴史がある銀塩カメラと、発展途上のデジカメを比べたって意味ないんですよ。
使い方次第でデジカメは現時点でもいい「道具」ですしね。ただ、下のことは確認した上で買ってくださいね。(^_^)
1. 買うときは実物を触って「ピントの合う速さ」と「シャッターの切れる速さ」を確かめる
2. デジカメを「銀塩カメラ」の感覚で使わない
3. 高画素なデジカメを使うなら、ストロボや三脚で手ブレ対策をする
4. プリント目的で使うのなら、撮影後の「用紙代」と「時間」と「労力」は惜しまない
まあ、こんなこと気にしないで使える新製品が早く出ることを期待します。
というか、メーカーは同じような「スペック」を競い合ってる暇があったら、目的別のデジカメでも出して欲しいですね。
スナップ用とか、風景用とか、ポートレート用とか..。
というわけで、次はデジタルプリントの話をしたいと思います。
−おまけ− みなさん、デジカメは何万画素がいいんでしょう?。おやじの最初のやつは27万画素でしたが、HPに載せるには十分でした。 画像はそれなりですが、このデジカメはCCDの感度がなんと1600!もあり、高感度モードでは3200!になりました。 そんなわけでストロボもなく、液晶もなかったのでバッテリーが2〜3ヶ月は保ちました。 軽くて普通のカメラと変わらない使い方が出来るとこが気に入ってました。 (シャッターを押すと普通のカメラと同じタイムラグで「カチン!」と切れるんですよ。 この「カチン!」という手応えは、多分わざわざ付けたんだと思います。) レンズが良くなかったのと、枚数が撮れなかった(メモリー固定)ので、残念ながら買い替えました。 でも、今の技術でもう一回作ってくれないかなあ。 50万画素くらいで、高感度(800位)で、100枚くらい撮れて、バッテリーが1ヶ月保てばれば、それでいいんだけど.... |
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