[写真一般のお話し Vol.02, 2000年01月31日UP]
え〜、2000年初の更新なので何を書こうかと悩んだんですが「これが1番いいテーマかな?」と思い、 書いてみることにしました。でも、これは結構難しいテーマですね。なんせ、なにをもって「うまい」とするか..。 考えてみると「上手になりたい」の内容は、十人十色だと思いますし、人それぞれ到達したい目標は違うんですよね。 とすると、まずそこをはっきりさせたいですね。(^_^)
さて、ということで勝手に下のようにまとめてみました。
例 | 【例えばこんな人】 | 【「上手」になりたいポイントと対策】 |
(1) | よく失敗してしている人 | 失敗しないで写真を写せるようになりたい → まあ、初心者に限ったことではないですが、良くあるパターンです。 つまりカメラの使い方をいくら勉強しても失敗が減らないと言う事を理解していないからです。 これは「写真」というものが「鍋を買って料理する」のと同じで、 いくら鍋(カメラ)の説明書を読んでも「上手」にならない世界だからです。 つまり「実際にやる」ことでしか身に付かない「慣れ」と「経験」がある程度必要なんですね。 だから失敗をすることも勉強と考えましょう。 でも、一つだけ重要なのは「なぜ失敗したか」を考えて「同じ失敗をしない」ようにすることです。 そして、失敗の原因がどうしてもわからないときは誰かに「相談」しましょう。(^_^) この時点での「独学」は、「個性」とか「才能」とかを言う前に時間の無駄になりやすいですから。 それに始めたばかりだったら「他人に聞きやすい」と言うこともあるでしょう。 こんなところで躓いて写真が嫌いになったらもったいないですよ。いや、ホント。 ということで、ここでこれを読んだ以上、是非「おやじ」に相談してください。 |
(2) | 失敗などはしないが、自分の撮った写真に納得できない人 | 自分が納得できる写真を撮れるようになりたい → おやじはこういう人と話をしてるのが1番楽しいですね。だってこの人は目的が「明確」だし、 「自分が撮りたい」イメージ(映像)を持っているわけですから。 (それは多分「我が子の表情」だったり、「彼女」だったり、「自慢の車」だったり、 「美しい風景」だったり、「旅の思い出」だったり「友達との楽しい時間」だったり...etc) こういう方には教える方もやり易いですし、是非おやじも協力させていただきたいですね。 (「何を撮ったらいいか教えてください」と聞かれるのがいちばん困ります..) ということで、周りに自分が見て「いい写真」を撮っている人がいたら、いろいろと相談されてみてはいかがでしょう。 もちろん、自分で極めていくこともいいと思います。それはそれで楽しいことですから..。 |
(3) | 自分では「自分の写真」に納得しているが、撮られた人や周囲の人に喜んでもらえない人 | 他人に喜ばれ、「あいつは写真がうまい」と言われたい → このタイプがいちばん難しいかも知れません。多分、技術的なものは問題ないし、自分の写真のスタイルも出来上がっているんだろうし..。 おやじが思うには、二つの問題があるかもしれません。一つは撮っている対象(人物や花など)のことを理解していないことで、 撮って欲しかった「もの」が写っていないことです(例えば、他人のお子さんを撮った時に、その子のご両親の見たかった表情や しぐさじゃなかったとか..)。この場合は写真のことうんぬん言う前に、もっと対象のことを理解するようにしましょう(^_^)。 二つめは難しい問題になりますが、自分の写真のスタイルが「うけない」から。 これは、伸び悩んでいる場合と個性が強い場合があるんでしょうね。個性の場合はそのままでもいいとおやじは思います。 むしろ続けていくことが重要かもしれません。でも、伸び悩んでいる時は一度初心に戻る方がいいです。 おやじも経験ありますが、自分のスタイルは「これ」と決めつけていて、悩んだことがあります。 価値観を変える意味で全く違うものにトライしたり、写真展に足を運んでいい作品を観るのもいいかと思います。 どちらにしても、他人に相談するより自分で考えてみる問題じゃないでしょうか..。 |
(4) | プロになったものの、いい仕事がつかない人 | 「ギャラがいい」仕事や「定期的」な仕事が来るようになりたい → これは半分冗談で書いてますが、もし、おやじがいい解決方法を知っていたり、 「いい仕事」を持っていたらもう一度フリーになるでしょうね。(^_^) おやじの友達の多くはプロカメラマンをやっていますが、プロが「上手」なのは当たり前です。撮影を失敗しているようなプロには 仕事が来ませんし、クライアントの満足しない写真ではお金がもらえません。 出来上がりを想定して撮影してますから、現像してみたら思ったより良く撮れてたなんてプロカメラマンはいません。 普通はその上のレベル(クライアントに納得させながら、自分の個性も加えるとか..)で勝負してるわけです。 この件については、プロを辞めたおやじにはアドバイスもできませんが、「ぐちを聞く」くらいはできると思いますので、 お悩みの方がいらっしゃいましたら、ご連絡ください。ぜひ今度飲みましょう。(^_^) |
(5) | 作家として活動しているが、認めてもらえない人 | 作家として認められる存在になりたい → こういう方もいいですね。おやじは好きです。作品も観てみたいし、友達になれるかもしれません。 アドバイスは当然ありませんが、自分を信じて継続すること、続けることが重要かと思います。 また、日本では写真作家に対しての認識や理解が低いようなので、芸術として確立している国(近代美術館のあるニューヨークなど) に住んでみるのもいいかもしれませんね。 お金の援助を相談されても力にはなれませんが、作品をみせてくれるならお酒くらい奢ってあげるので今度飲みましょう。(^_^) |
ということで、この「おやじの写真屋さん」でアドバイスできる方は上の(1)と(2)の方だけですね(^^;)。 撮影テクニックや、細かな話は別のテーマにして今後書いていくつもりですが、大まかなアドバイスなどをいくつか紹介して 今回はまとめたいと思います。
〔(1)と(2)の方へ〕
1.撮影したらすぐに現像する
よくもったいないからと、数枚残ったフィルムをカメラに入れっぱなしにしている人がいますが、
失敗写真の「失敗した理由」を覚えているうちに現像して写真を確認しないと、また、次の時に同じ失敗をしてしまいますよ。
2.ファインダーを覗く前に考える
撮影に慣れてる人でも、カメラを覗いたままうろうろしてる人がいます。これでは太陽光線の向きやバックの景色、
相手の表情や気分などを考える余裕がありません。
一つ深呼吸して周りを確認したり、カメラの位置は「縦」がいいか「横」がいいか考えるだけでもだいぶ違ってくると思いますよ。
3.自分のカメラに慣れる
自分のカメラぐらい目をつぶっても使えるくらいにならないと、上の「2.」もできませんよね。
カメラをちょくちょく買い替えたり、いきなり沢山レンズ買ったりする人がいますが、慣れないうちはやめた方がいいでしょう。
まあ、いろいろ書いてきましたが、写真が上手になるために、本当にいちばん大事なことは 「写真が好きである」ことかもしれません。 使い古された言葉ですが、「好きこそものの上手なれ」とは何事にも通じるものがあるような気がしますよね。では、今日はこの辺で..。