情報配線 自前工事


準備したものはこれ

道具一式

情報化配線といってもどうすればいいかわかれば、普通の電気配線と変りはない。 ただ、ISDNのバス配線に気をつければいいだけのことである。一番注意しなければ ならないのが、電気配線を行なうのに電気工事士の免許がいるように電話配線を行なう のにも免許がいることだ。工事担任者免許である。一般家庭の壁にある電話線を差し込む モジュラに電話線を差したり抜いたりするのには免許はいらないけど、そのモジュラ自体 に壁の中で線を差し込むのには免許がいります。
日本という国は実に規制が厳しいと評判ですが、逆に考えればその規制のおかげで資格を とれば商売があるていど独占的にできるという面もあるわけだ。
今回私はどうしたかというと、まだ私自身は工担免許 をとっていませんが、友人に持ってる者がいますので工事自体は彼に手伝ってもらい 違法行為を行なわないようにしました

さて、本題に入りましょう。今回用意したのは右図にあるようなものです。 写真と対応して名称を下記に記します。CAT.5のツイストペア線はミサ○の支給品の80mケーブル です。配線工事は電気屋でなくNTTに頼んでくださいということなので、果たしてNTTはこれを 使ってくれたのだろうか?だめだった場合はどうするんだろう >ミサ○さん。 この長さでバス配線を行なった電話系は全て足りましたが、壁の中を通った配管の実延長が不明なの で余裕のない時は別線にすべきでしょうね。

CAT.5 ツイストペアケーブル      ビニルテープ
ISDN用8極8芯モジュラ(埋込用)  テスタ、軍手         パネル裏側
LAN用8極8芯モジュラ(外付用)   ドライバ           パネル化粧面
TEL用6極4芯モジュラ(埋込用)   電工ペンチ( 0.4mmが有るもの) パネルモジュラ無
                   ニッパ            はめ込み器具
軍手は、配管中の針金を引っ張る時に使います。ただ手で引っ張ると痛くなりますから 握れる程度の板に巻き付けながら引っ張ると楽でした。最初これに気付かず力技でやって 手のひらが赤くなってしまいました。楽をしよう精神でいろいろ方法を考えてくださいね。 私が苦労したのはCD管が16mmと小さかったせいもあり、22mmといった大き目のCD管 を採用していればそれだけ通線作業も楽になりますので、これから情報化工事をするという 方は大き目の配管を採用するようにしましょう。
参考写真として、モジュラを取り付けるパネルを外して裏側から撮ったものも写っています。 ミサ○の家は、壁パネル工法ですので壁の裏側は空洞です(屋外との境の壁は断熱材が 入ってますけど)。はさみ金具を使ってパネルを固定しているのですが、工事の時はこれを 取り外して穴から配管を出すことになります。普通のパネルはドライバで下側をこじって 外すのですが、標準部材として使われていた神保電気のパネルは化粧面に平べったいパネルが ついててそれを外すと固定用のネジが見えるようになっていました(写真右下にパネル化粧面 を外したものが写ってます)。この平べったいパネルを外す時は大き目のビニルテープを張り 付けて引っ張って外すと傷がつかずにすみます。

さぁ、ひっぱろう

結ぶ

通線作業自体はなにも難しくありません。引っ張るだけの力仕事です。 送り手側と引っ張り側が息をあわせてやるだけですね。ただ、配管の中のワイヤと通線する ケーブルをしっかり結びつけることです。作業中に切れてしまうとどうしようもありません。 DIYショップに行って通線器を買ってくるしかなくなります。はずれないようにしっかり 折り返してテープで固定しました。

この写真は空配管のINとOUT側それぞれの通線が完了したところです。送り配線なので 中継地点ごとに配線作業があるわけです。結局、配線は電話系(デジタル:1,アナログ:2)を 5本、LAN系を1本の合計6本をやりました。中に通してもらってた針金が余ってどうし ようもないって感じです。そのうちなにか再利用方法を考えないといけませんね。 通した

さぁ、結線だ

今回の私の採用した配線は、CAT.5のLANケーブルの8本を次のように使用する方法でした。
         用途                  ケーブル    モジュラ
     電話のアナログ系A × 1  (2本)   WNT15629
     電話のアナログ系B × 1  (2本)   WNT15629
     電話のデジタル系   × 1  (4本)   WNT1881/1882
従って、8色をどのように使うかは自由。各モジュラで端子を間違えないように注意する 程度です。作業用に被膜を10数cmむいて、中の各線を電工ペンチで1cmぐらい被膜を切ります。 この長さはモジュラに指定されているので確認してください。私が使用した、松下電工のモジュラ類(下表) は線を押し込むだけでロックされるので工事は簡単です。被膜を剥くのも面倒だという方は98年始めに発売された NR3111Kを利用すると被膜を剥くことなしに押し込むだけで済むそうです。 「線を被覆のまま押し込み、付属のインサートキャップで完全に押し込むだけ」とのことです。

・パネル裏面:神保のモジュラも利用してる

TELモジュラ裏N

・パネル表面

プレート付

・使用モジュラ一覧

RJ45(8/8) 埋込(ISDN記載) WNT1881,WNT1882 \1350/\1680TELデジタル用
RJ45(8/8) 露出(無印) WNT3781 \1350 LAN用
RJ11(2/6) 埋込(無印) WNT15629 \290 TELアナログ用

・RJ45(8/8)のモジュラ参考資料

WNT3781 露出型のCAT3対応
WNT1781 埋込型のCAT3対応
NR3111K 埋込型のCAT5対応PDS用モジュラジャック "パワーサム適合品")

・パワーサム(PS)適合品とは
CAT5 PSは最先端622Mb/s ATM LANまでの高速転送に対応できるルーセントテクノロジ社の 「パワーサムコンセプト」を採用して各々の対が残り3対からのノイズをうけとっても 信号伝送には影響しないよう電力和(パワーサム)を考慮して近端漏話トラブルを解消すること

まとめてみると

基本的には自前で用意した松下電工のモジュラを使用したのですが、メーカさんの方で各プレートに 一つずつRJ11のモジュラを取り付けてくれていました。このモジュラは当初契約では入ってなかった のですが、図面作成時に設計の人と「LAN用配管の出口に目隠し用のプレートはつけてくれますよね。 そうでないと、私がいつ自前工事できるかわからなのでみっともないですよね。」「はい、わかりました」 と口約束程度しかしてなかったのですが、ミサ○も大手企業同様に流れ作業的に仕事が進んでいくので 工事担当者はこれを知らなかった。引き渡し前の打ち合わせで担当者にこのことを話すと、設計の人に 確認してくれて化粧パネルだけでなく電話用モジュラ(RJ11)までつけてくれました。穴の空いていない パネルというのはあまり使われないからでしょう。一番多く使われるRJ11モジュラをさしたんだと思います。 こんな経緯で当初より余分のRJ11が存在することになった。使わないのももったいないので、使って みたのですがやはり使い難い(^^;ミサ○の電気関係の部材は神保電気のものが標準のようです。 化粧パネルの脱着や3連パネルの挟み金具などは実につかいやすいが、電話モジュラは線の固定に ドライバが必要で、なおかつ透明プラカバーを外さないと作業できないので面倒でした。そのせいか 作業中に線を折ってしまい、見かけ上接続されているけど切れている状態になり作業完了後の接続試験で そのモジュラだけ使えず線が8本中1本だけ途中で切れたかと慌てたこともありました。 作業効率のいい部材を使用するもの大事ですね。

最近まで引きずったのが化粧パネルの穴の加工です。当初のパネルは1口分の穴しか空いていません。 そこへ新規に2つのモジュラを追加したのでパネルも3口にしないと取り付けできません。神保電機に 3口のものを頼もうと思ったのですが、たまたま1連のものについては3口の部材が余ってて間に合わせる ことができました。が情報コンセントとミサワが呼んでる(?もう少し進化してから呼んで欲しい)3連の パネルに関しては自前で鋸でぎこぎこと切って広げました。


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