国指定 重要無形民俗文化財
綾子舞・現地公開は、毎年 9月の第2日曜日に開催されます。

綾子舞公演 綾子舞・トピックス 綾子舞会館   ◆綾子舞(参考動画)
  

   綾子舞の里       国立劇場・民俗芸能公演 案内より

   新潟県柏崎市から南へ16キロ、西方に米山、東方に黒姫山を間近に望む女谷(おなだに)の下野(しもの)、高原田(たかんだ)両地区に伝わる綾子舞は、民俗芸能の白眉と称されています。
   踊りと狂言と囃子舞の三種類の芸能から成り立っていますが、特ににユライと呼ばれる赤い布の冠り物など、踊りの身なりが「采女歌舞妓草子」などに見える阿国歌舞伎(おくにかぶき)に生き写しであり、また中世や近世初頭に流行したたくさんの小歌を今に伝え、舞踊の振りや構成にも古風な初期かぶきの俤を色濃く宿しています。
     わが国の伝統芸能の中核は歌舞伎であり、その本質の究明に様ざまな努力がなされてきましたが、その研究の最初に必ずと言ってよいほどこの越後の綾子舞が議論されているのです。
   そうした芸能史上の価値の高さは言うまでもないのですが、振りがまた非常に美しくて、東京で百五十名もの舞踊家がこの綾子舞を習っているというほどですから綾子舞の魅力のほどがわかるというものです。 <後略>

  伝承500年     
     綾子舞の由来と伝承に関する言い伝えはいくつかあります。一つは舞台が畳三枚の狭さで足を”あや”にして踊るからという説。二つ目は小道具に小切子(こきりこ)”あや竹”を持って踊るからという説。三つ目は14歳か15歳の少女(やや子)が踊るからという説。そして四つ目が、ドラマチック。 永正4年(1507年)越後の守護職・上杉房能(ふさよし)がその臣・長尾為景に亡ぼされ、松之山天水越において自刃して果てたが、その時奥方・綾子の方が侍女とともに加納山の城主毛利家のあわれみにより、佐橋の庄にかくまわれました。 ここが旧鵜川村女谷で、この綾子の方が伝えた形見の舞が綾子舞であるといわれています。  また一説には、綾子は房能が京からともなってきた白拍子であったともいわれています。 いずれにしても、この説に従うと おおよそ500年の伝承となる。

 綾子舞は、現在は女谷(おなだに)の高原田(たかんだ)と下野(しもの)の両地区に伝えられていますが、文献によると折居(おりい)にも綾子舞が伝承されていた。・・・とあります。
                                                           ご参考:「綾子舞古文書発見

 踊り・狂言・囃子舞    柏崎市綾子舞保存振興会 案内より
     綾子舞は、踊り・狂言・囃子舞の三部門からなりたっています。
小原木踊・堺踊・松虫踊・恋の踊・因幡踊、常陸踊・こきりこ踊など、踊りは11種もあり、それぞれ踊り方を異にしていますが、歌われる歌は室町文化の華やかさを表現したもので、いずれも最も華やかだった古歌舞伎踊りのころのものといわれ、資料の資料の乏しい古歌舞伎源流の研究に大きく寄与するものといわれています。

    狂言は徳川中期のころ、京都の寺侍・茂田茂太夫という狂言師が夫婦できて住みつき、教えたものともいわれています。
    海老すくい、三條の小鍛冶、閻魔王、烏帽子折など、今の能の狂言が武家の趣味にしたがって洗練されたのに対し、これは民間にあるままに大衆と共に残ったもので、はつらつたる面白味を残しております。また歌に合わせる舞の様式も甚だ古風であります。
    囃子舞は、猩々舞、亀の舞、恵比寿舞、肴さし舞など22種類あり、狂言と同時代のものとされています。

    綾子舞のうち、踊りは高原田は少女二人、下野は三人によるのを常とし。いずれも頭にユライと呼ばれる赤布の特殊なかぶりものをし、その一端をうしろに下髪のように長く垂らします、長い袂の振袖、だらりの帯たぐり、白足袋のしたくに、手に扇をもち、足拍子を踏んで踊ります。特に中腰になっての舞姿や、独特の手さばきは、古典的な美しさをもっております。



国立劇場公演  
第12回 民俗芸能公演:昭和46年9月4日・5日
                      
前掲にもある通り 中世から近世初頭において庶民から歓迎されていた風流芸・かぶきを偲んでもらおうというもので、東京都下奥多摩町(当時)に伝わる「小河内の鹿島踊り」とあわせて上演されました。  (左は当時のポスター)


9月4日は昼・夜、5日は昼の三回上演で、各回とも、三番叟の舞台清めの後、踊り、狂言、囃子舞が披露され、最後の演目は各回とも恋の踊で締めくくられた。

・踊    り こきりこ踊、常陸踊、恋の踊、小原木踊、因幡踊、堺踊
・狂   言 烏帽子折、三條の小鍛冶、佐渡亡魂
・囃子舞 さい鳥指し舞、猩々舞、肴さし舞

在京の同窓会「首都圏鵜川会」が特別激励鑑賞会を実施、120余名が駆けつけた。  
   綾子舞・国立劇場公演関連事項

     (トップの写真は「恋の踊」:前日のリハーサルで撮影)
           
          



NHK 芸能百選 娘たちのまつり

昭和49年(1974)4月1日 NHK 芸能百選 「娘たちのまつり」として放映写真:リハーサル時


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