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 LANのメリット

LANのメリットは(1)周辺機器の共有(2)データの共有(3)インターネット接続の共有の3つが大きなものとしてあげられます。

(1)周辺機器の共有
 そもそも現任校でLANを組み始めたきっかけがこれです。ワープロで作ったプリントをプリントアウトするには、他の人が終わるのを待つか、変わってもらうしか方法がなかったのです。
 いまだに1台のパソコンに1台のプリンタという発想の方もいるようですが、消耗品の管理や機器の管理の面からプリンタの台数は少ない方が良いと思います。(1台しかないと故障の時に大変ですが。)
 職員室のように人数の多いところに高速高機能プリンタを用意し、ネットワークに接続しておけば、準備室のような部屋からでもLANさえつながっていれば利用できます。
 最近はプリンタポートに取り付けるプリントサーバーも安くなってきているので、直接HUBに接続できて便利です。

プリントサーバー
(2)データの共有
「データを入れたフロッピィディスクが見つからない」経験のある方も多いと思います。また、どのパソコンからでも印刷できるようになると、フロッピィの持ち運びが面倒になります。
 そこで、1台のパソコンのデータフォルダを共有することにしました。各個人のデータは個人別のフォルダを作り、校務分掌等のデータは分掌別のフォルダを作り共有しました。
 これには大きなメリットがありました。年度ごとの引き継ぎが容易になったのです。印刷した紙のファイルを引き継ぐより、データファイルを引き継いだ方が、文書作成時間も短くなり、効率がいいですよね。前任者の苦労して作ったものを土台にして修正を加えれば良いのですから。
(3)インターネット接続の共有
現任校は以前「こねっとプラン」に参加していたこともあり、Webサイトを持ち、プロバイダーも無償で利用することができました。2年前(1998年度)にISDNが引かれたとき、ISDNルーターを導入してインターネット接続の共有ができるように設定しました。
 アクセスポイントまでの電話代さえ確保できればインターネットが利用できる環境になりました。このころから校内LANの利用者が増えてきました。
 先生方がインターネットを自由に使えるようになると、教科の内容や出張先・遠足や修学旅行の行き先の情報検索をするようになりました。そんなに難しくなく、便利に使えるインターネットは先生方をコンピュータに向かわせる一番のコンテンツだと思います。

参照 学校ネットワークシステム構築のために:全私学新聞Webサイト