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 LANに必要なもの

LANに必要なものは、パソコン・LANカード・ハブ・ケーブルです。また、インターネット接続を共有するにはルーターがあるといいでしょう。初期の頃はサーバーはなくても実用的なLANを引く事ができるので、配線を進めていく事を考えましょう。ごく標準的な、予算のない公立高校でLANを広めていくには、このような方法で計画的に必要部材を調達しながら、LANを引いていきます。
(1)パソコン・LANアダプタ
 最近のパソコンは「ブロードバンドポート」と称してLANコネクタがついているものも多いのですが、そうでない場合は、パソコン購入の際に仕様書でLANアダプタを内蔵(または添付)するように指定しておきます。
 LAN接続の予定のないパソコンにも添付しておけば、将来的にLANに参加させることもできます。このような内蔵の部品はあとから買いにくいので忘れないように注意してください。

LANアダプター
(2)ハブ
 LAN上のの電話交換機の役割を果たすのがハブです。最近ではスイッチングハブが格安になってきたので、是非スイッチングハブを導入するようにしましょう。
 初期の頃は5ポート・8ポート程度でも大丈夫でしょう。接続規模が大きくなってくれば、初期に導入したハブは配置換えで小さな部屋内で利用すれば無駄にもなりません。これもパソコン購入時に添付品として購入できるように仕様書に書き込んでおきます。

スイッチングハブ
(3)ケーブル
 隣り合わせのマシンにつなぐにも、あとで配置などが変更できるように、10mのケーブルを購入したり、できるだけ余分な長さが確保できるように購入するといいでしょう。ただし、指摘を受けない程度にしましょう。あまり無駄にすると予算の不正流用ですから。
 適正な長さに切って利用して、余りのケーブルで接続する台数を増やしていくのも1つの方法ではないでしょうか。かしめ工具があればコネクタの加工は難しくないので、バラのRJ45コネクタも用意しておくと便利です。

ケーブル

かしめ工具

RJ45コネクタ
(4)ルーター
 現在ではほとんどの学校がISDN・ADSL・FTTH(光ケーブル)などでインターネットに接続できるようになっていると思います。
 高速回線は複数のパソコンで共有するとメリットが大きくなります。そのための機器がルーターです。ルーターがなくてもインターネット接続の共有はできますが、ルーターがあると設定等も容易になるため、是非導入すると良いでしょう。最近では家庭用に普及したため価格は安くなり、性能が劇的に向上しています。
 家庭用の機器を仕事に使うのは...と考える方もいるようですが、情報を得るためのWebの利用であれば、家庭用機器の信頼度で充分ではないでしょうか。

ルーター
(5)その他
その他に大切なものは協力者と賛同者です。パソコンを便利に使うためには、使う人へのサポートも大切ですよね。わからないことやトラブルなどに親身に対応することで、人のネットワークができていきます。そのうちにLANの配線の時にお手伝いただいたり、LAN利用の注意点など新しいことにも前向きに対応してくれるようになってきます。
参照 導入ナビゲーションインデックス [製品情報 / 導入ナビゲーション]
資料画像提供corega(利用規程がハッキリ書かれていて助かります)