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 LANの問題点

LANでつながるメリットが多くなるほど、問題点も増えます。利用者が増えると、スキルやセキュリティに対する意識にもばらつきが大きくなるので、問題も起きやすくなります。。初期の頃は便利さを強調して利用者を増やすようにするのですが、以下の問題点について充分な対策と共通理解が必要になります。
(1)ウイルス対策
LANでつながるパソコンの台数が増えるほどウイルスの心配も増えてきます。最近のパソコンにはウイルス対策ソフトが添付されているものが多いのでそれを利用するのも1つの方法ですが、最近では学校向けのインストール台数制限のないものが発売されているので、ぜひ利用しましょう。

ウイルスバスター教育機関向けパッケージとアカデミック割引について
 1ライセンス購入で校内すべてのパソコンにインストールできるので、管理が楽!サーバがある環境で利用するともっと楽です。
ノートン・エデュケーション・スイートsymantec products -Education Suite
(2)セキュリティ
 教員だけがパソコンを利用するのであれば、ある程度はモラルに任せることができますが、同じネットワーク上にパソコン室等の生徒の利用できるパソコンがある場合は充分な配慮が必要になります。パスワードの設定やネットワークの設定上の工夫、ユーザー管理のしっかりしたサーバーの導入などを順次検討しなければならないでしょう。
(3)モラル
 ウイルス対策やセキュリティ対策をしても、利用者のモラルの向上がなければ問題が起きることがあります。実際にあった例として

1.先生が使っているパソコンを生徒・保護者・部外者にそのまま使わせてしまう。
2.ウイルスが含まれているというメッセージが出ているのに、ファイルを開いてしまう。
3.ネットワーク設定を変えてしまうソフトを気づかずにダウンロードし、実行してしまう。

 このようなことがあった場合は、状況を簡単にまとめ、会議などで全体に向けて報告するようにしています。
 ネットワーク利用規程などを用意はするのですが、すぐには職員全体の利用者モラルが向上する訳ではないので、このような事例を元に常に注意喚起をしていくことで、少しずつモラルの向上を図っていかなければなりません。

インターネットを利用する方のためのルール&マナー集 (意見募集中)
(4)引き継ぎ
公立高校に勤めている限り、異動はさけられません。自分が異動したあと、現在の環境が問題なく使えるかどうかを常に考えていく必要があります。
 ケーブルは一度引いてしまえばあまりメンテナンスの必要がありませんが、サーバーなどは何らかのメンテナンスが必要となります。かといって、リモートメンテナンスはやりすぎではないかと思います。
 跡継ぎとなる人材を育てることはとても大切な事ですが、その人にあまり負担をかけなくてもすむように、導入機材にできるだけ手間のかからないような配慮をしておきます。
 ユーザー管理については、アカウント作成のルールと作成のマニュアルをきちんと作成しておくと、管理の手間が減るので必ずつくっておきましょう。