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ミステリーサークルの原因究明される 3月29日 23時54分

 2日ほど前、リトルムーン郊外の麦畑に「ミステリーサークル」が現れて、大騒ぎになったことを読者諸氏は覚えておられるだろうか。今日になって、その原因が究明された。犯人が警察に出頭してきたのだ。

 警察の担当者は出頭してきた「犯人」を見て驚愕を隠せなかった。出頭してきたのは、現在リトルムーン市で開催中のフェアリーチェスの大会「リトルムーン・カップ」の優勝候補とされている、フェアリーのリアン王女だったのだ。リアン王女といえばフェアリーを伝説でしか知らない現代のこのリトルムーンに突然現れ、ちょうど開かれているリトルムーン・カップに参加することで話題を呼び、さらにフェアリーランドとリトルムーンの正式な交流も始まることになり、連日大ニュースになっているのは読者諸氏もご存知のことだろう。リトルムーン・カップでは、駒の間を飛び回り、自分の背丈と同じくらいの大きさの駒を一所懸命抱える姿が可愛い、とファンも急増中である。

 リアン王女によると、麦畑に出来たのはミステリーサークルではなく「フェアリーリング」であるという。これはフェアリーが草の上で輪になって踊った跡が円く残るもので、フェアリーランドとこの世界をつなぐ門(ゲート)になるものだという。リアン王女を応援するためにやってきたフェアリー達を町で見かけるが、彼らが通ってきた場所がたまたま問題の麦畑だったわけだ。

 実害もなかったことであるし、もちろん罪に問おうなどと考える人はこのリトルムーンに一人としていない(ただ、警察の担当者はお詫びのしるしとしてリアン王女のサインをねだったらしい)。ちなみに、問題の麦畑は来年は収穫量が倍になるようなフェアリーの祝福を受けることになり、畑の持ち主の一人であるライム氏(33)は、迷惑どころかいつでもやってきてくださいと上機嫌であった。

 リトルムーン・カップの決勝前にとんだハプニングとなったが、警察関係者と農家の人たちはみなリアン王女を応援するとのこと。明日の決勝が楽しみだ。

(3/29:リトルムーン紙/キム・ホーナー)

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