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リトルムーン郊外の麦畑にミステリーサークル? 3月27日 23時59分

 リトルムーン市の郊外に広がる麦畑は、特に良質のパンの原料を産することで有名である。同地域の葡萄畑を原産とするワインとともに読者諸氏にもファンが多いのではあるまいか。また、この土地の不思議な力のためか、作物が一年中収穫出来るのも市場関係者に注目される所以である。ところが、ここ数日困った問題が起こり、農家の人たちが頭を悩ませている。一夜にして、麦が踏み倒されてしまうという事件が相次いでいるのだ。しかも、その跡がコンパスで描いたようなきれいな円形をしているという。

 「損害は殆どないのです。ただ、気味が悪くて」と畑の持ち主の一人であるライム氏(33)は話してくれた。彼によると、麦は根元近くから自然に曲がっているだけで、折れたりはしていないのだという。枯れる心配もなく、収穫にも特に影響はないとのことだ。ただ彼は、麦のことが心配で夜中に畑を見回りに行ったところ、信じられないものを見たという。「人影など何もないのに麦が自然に倒れていくのを見たのです。まるで透明人間の仕業のようでした。その上若い女性の笑い声のようなものも聞こえました」

 熱気球による世界一周で有名なバルーン伯爵(31)が空中撮影に成功した(写真)。まったく正確な円を描いていることが良く分かる。本紙記者は、調査に来ていた研究者の何人かに話を聞くことが出来た。超常現象の第一人者と自負するサイコ氏(37)は、このような現象は「ミステリーサークル」と呼ばれ、世界的に見られるものだという。「UFOの着陸跡に間違いない」とサイコ氏は断言した。一方この意見に、物理学・化学者として有名なアルケミー博士(37)は「所謂『トンデモ』はすぐUFOだの悪霊だのと言い出す。ばかばかしい。人間の悪戯か、竜巻や落雷、隕石等の自然現象に決まっている」と異を唱えた。両者は一歩も譲らず麦畑の中で取っ組み合いの喧嘩となったが、見物人に言わせると、この喧嘩で倒された麦の跡は円形とは程遠いものだったらしい。

 読者諸氏はどのようにお考えだろうか。いずれにせよ、農家の人たちが安心できるように早急に真相が究明されることを望みたい。

(3/27:リトルムーン紙/キム・ホーナー)

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